家を3Dプリンターで造る。イタリアのWASP Big Deltaプロジェクト
イタリアで、家を3Dプリンターで造るプロジェクト、WASP Big Deltaが進んでいる。この家を造るために作られた、3Dプリンターの高さは 12m。六角形のトラス構造の中に粘土や泥といった持続可能な資材が圧送され、先端のノズルからこの材料が出ていく、ノズルはコンピューター制御で動き、この材料は下から順番に上に積み上げられていく。この繰り返しで、ケーキのモンブランのような感じで家ができていくという仕組みです。
今のところ計画通りの実際に人間が住める家が”出力”されるレベルには達していない。実際のスケールの何分の一かの小さな家を積み上げて作る実験が行われている段階です。
実際に人間が住むことができる住宅の出力には、もう少し時間がかかりそうですが、面白いのは、粘土や泥に別の、たとえば種のようなものや、素材を入れることで、新しい機能を家が備えることも可能だというヴィジョンです。実際に、出力された家の完成形を早くみたいですね。
アフリカや、災害の被災地など住宅が不足する場所で、その場所で調達できる基材を使って、住宅を出力する。それも、ローコストに素早く。これが実現すれば、輸送に必要なエネルギーやコストも節約できることになり。さらに、現地に新しい家の作り方という技術も伝搬することができる可能せもあります。
このプロジェクト以外にも、家を出力するプランはあるようです。まもなく、家を出力して造る時代が訪れるのかもしれませんね。
3d Printer Delta WASP 12m_The reality of dream
(WASP Team、2015/09/14 )
関連
・WASP(World's Advanced Saving Project)
/ about
/ Press Kit
-----image : Novità da WASP - Stampanti 3D
TOC ThinkInProgress Future 3D Printed Home
(ArtificioDigitale、2015/02/13 )
・家を出力する巨大3Dプリンタ Big Delta 。被災地に低コストでシェルターを設置-----Engadget、2015年09月25日
・家を建てられる巨大3Dプリンター(動画あり)-----Wired,2015.9.24
2016/3/3 のしなやかな技術研究会のクリッピング
・Twilog : 2016年03月03日(木)
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— greenpost (@greenpost) March 3, 2016
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