つくばエクスプレス(TX)、回生電力の余剰分を売電。電気供給事業の開始
つくばエクスプレス(TX)を運行している首都圏新都市鉄道は、12月1日より、電車の運行時に発生する、回生電力の余剰分を電力会社に売電する事業(電気供給事業)をスタートさせました。2013年に、つくばエクスプレス(TX)は、全列車に回生ブレーキを採用し、ブレーキをかけてから停止するまでモーターを発電機として電力を発生させて発電した、回生電力の活用をアナウンスさせていました。一年間に列車の運行や駅で使用する電力量の約12〜13%をまかなっていました。そして今回、余剰分の売電を行い、初年度の売電量として、一般家庭の年間電気使用量の600世帯分に相当する、200万kWh程度を見込み、さらに拡大させる予定だということです。
基本的には、変電所にあるPWM変換装置を対応したシステムに変え、電気ブレーキを回生ブレーキ対応とすることで、すべての鉄道で利用可能なシステムとなります。鉄道各社は、省エネや太陽光発電の設置などにも取り組んでいます。鉄道事業の新しい収益パターンとしての、発電事業としても、注目されそうです。
プレスリリース / 首都圏新都市鉄道、平成25年11月29日
・電気供給事業の開始について(12月1日〜) 列車ブレーキ時に発生する回生電力の余剰分を電力会社に売電
" つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道株式会社(略)では、12月1日から、回生電力の余剰分を電力会社に売電する事業(電気供給事業)をスタートさせますので、お知らせします。
TXの列車がブレーキをかけた時に発生する「回生電力」注)については、走行中の他の列車、駅の照明、エレベーター・エスカレーター、冷暖房などの動力・電源として有効活用しておりますが、これらで使用してもなお余剰となる分について、今般、電力会社に売電することといたしました。
初年度の売電量は200万kWh程度(一般家庭の年間電気使用量の600世帯分)を見込んでおり、今後さらに拡大させる予定です。
なお、この回生電力の売電は、鉄道事業者における先進的な取り組み事例となります。
つくばエクスプレスにおいては、引き続き、省エネをはじめ電力の有効利用に取り組んでまいります。注)TXの列車は、加速する時には電気でモーターを回し推進力を得ますが、列車がブレーキをかける時にはモーターから電気が発生します。この電気は「回生電力」と呼ばれています。
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関連
・輸送力増強に向けて車両を増備!3編成18両(TX-2000系車両)を導入します。-----首都圏新都市鉄道、平成24年6月18日
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1.増備車両の名称
TX-2000系(交直流車)【TX-71編成、TX-72編成、TX-73編成の計3編成】2.TX-2000系車両の主な特徴
1)秋葉原〜つくば間の全線で走行が可能な交直流車で、直流区間(秋葉原〜守谷)および交流区間(守谷〜つくば)の二つの異なる電気方式に対応しています。
2)車体の素材にアルミニウム合金を採用し、軽量化とすることで電力消費量の軽減を図っています。
3)ブレーキ動作時に電車のモーターを発電機としてエネルギーを発生させる回生電力を採用しており、高速130km/hから列車停止まで回生ブレーキを使用しています。
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- つくばエクスプレス概要
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保有車両数 222両(37編成)
車両の種類 直流車(TX-1000系)、交直流車(TX-2000系)の2 車種
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TX-2000系車両(交直流車)
TX-2000系は、秋葉原〜つくばの直流・交流区間全線を走行する交直流電車です。車内・側面の車号銘板や表記等にはコンセプトカラーである赤を使用しています。
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- 低炭素社会の実現に向けての取組み
-----image : 上記サイトより
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回生エネルギーの有効利用
全列車に回生ブレーキを採用し、列車がブレーキをかけてから停止するまでモーターを発電機として電力を発生させ、その電力を架線に戻し、他の列車に利用したり、変電所にあるPWM変換装置により駅の電気設備にも利用できるようにして、電力の有効利用を行っています。
これにより、一年間に列車の運行や駅で使用する電力量の約12〜13%をまかなっています。
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・Wikipedia : 首都圏新都市鉄道TX-2000系電車
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制動方式 CS-ATC連動回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
全電気ブレーキ
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・Wikipedia : 首都圏新都市鉄道TX-1000系電車
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制動方式 CS-ATC連動回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
全電気ブレーキ
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