NTTスマイルエナジー、太陽光発電状況の見守りやCO2排出権の価値化・還元も可能なクラウド型電力見える化サービス“エコめがね”を開始
今年の5月にNTT西日本とオムロンが設立したNTTスマイルエナジーは、太陽光発電状況の見守りやCO2排出権の価値化・還元も可能なクラウド型電力見える化サービス“エコめがね”を11月1日から開始すると発表しました。システムは、オムロンのセンサーを分電盤に設置、太陽光発電システムの発電量と消費電力量を計測し、そのデーターを家庭内に設置された無線LANシステムにより、インターネット上のサーバーに転送し蓄積、ユーザーはそのデーターをパソコン、スマートフォン、携帯電話などで確認できるというものです。
データーの閲覧に際しては、太陽光発電の発電量の比較検討しやすいシステムなどが提供され、故障などの不具合もいち早く見つけることができるということです。また、消費電力量の把握についても、他のユーザーとの電気使用量の比較などができ、節電への新たな見地を提供してくれるということです。
このサービスの価格は、初期費(機器・工事費)31,500円+月額料金 390円の買取プランと、初期費 0円+月額料金 980円のレンタルプランが標準として用意されています。価格は、こんなものかという感じです。消費電力量の計測ポイント数が文電盤内の回路ごとに設置できるようになれば、お徳な感じですが、当初は太陽光発電と消費電力量全体の2計測のみのようです。もっとも、11/1-12/28までの期間、先着2500名で初期費 0円+月額料金 480円のキャンペーンのレンタルプランが用意されていましたので、電力の見える化に興味のある人は、お試しになるのもありかと思います。
また、家庭に無線LANがない人には、バファローがオプションの設置プランを提供してくれるそうですので、家庭内LANもほしかったという人で、きっかけがなかった人には検討する価値があるかもしれません。
プレスリリース / NTTスマイルエナジー、2011年11月1日
・日本初、太陽光発電状況の見守りやCO2排出権の価値化・還元も可能なクラウド型電力見える化サービス“エコめがね”の販売開始
" みんなで創る笑顔のエネルギー社会を目指して株式会社NTTスマイルエナジー(略)は、11月1日より太陽光発電状況の見守りやCO2排出権の価値化・還元も可能なクラウド型の電力見える化サービス“エコめがね”の販売を開始します。これによりユーザーはご家庭の電力情報をいつでもどこでもパソコン、スマートフォン、携帯電話等により他のユーザーとの比較なども行いながらわかりやすく確認でき、これまで見逃されてきた排出権の価値化・還元や、太陽光発電状況の異常の早期発見等が可能になります。なお、“エコめがね”サービスの発表は、同日開催の「SMILE ENERGY MEETING 2011」内でも行います。
1.サービス提供の背景
..........2.“エコめがね”の概要と特徴
分電盤に簡易に取り付けることができるセンサーと、お手持ちのパソコン・スマートフォン・携帯電話等で、ご家庭の電力(発電・消費量)の「見える化」や、太陽光発電の見守り(異常や故障の早期発見)、CO2排出権の価値化・還元などを受けることができるサービスです。
クラウド型で提供することで、いつでも・どこでもご家庭の電力(発電量や消費量)をチェックすることができるうえ、電力量の電気代(円単位)表示(10電力会社対応)や、天候・日照量を加味した発電診断、他のユーザーとの電気使用量の比較や、みんなで発電(総量計測)・みんなで環境保全活動に参加できるといった特徴があります。
また、センサーは分電盤への後付け型ですので、太陽光発電のメーカーを問わずにご利用頂くことが可能です。
3.主なサービス内容
(1)エコグラフ
家庭内の消費電力量や太陽光発電システムの発電電力量を「見える化」し、省エネ(節電)や創エネを支援します。パソコン・スマートフォン・携帯電話での各種情報の閲覧
他のユーザーとの電気使用量の比較
電力会社の各種電気契約プランに応じた金額表示
電力のご利用状況による売電/買電月額予測
ユーザーのグラフをブログ等へ簡易に転載可能とするブログパーツ機能
CSV形式でのデータダウンロード機能
-----image(”<エコグラフ 電気代収支画面>”) : 同リリースより(2)エコフラワー
国内クレジット認証委員会※1から承認を受けた手法※2で創出した国内クレジット(排出権)を利用して、環境保全活動への参加(寄付等)やエコグッズ商品との交換を行うことができるサービスです。
※1 京都議定書目標達成に向けて活用できる「国内クレジット制度」を運営するために設置された委員会
※2 国内クレジット認証委員会で承認された「太陽光発電による自家消費電力量をセンサーの計測結果から算出し、再生可能エネルギーによるCO2排出削減量として把握する手法」。
http://jcdm.jp/committee/haihu_110727.html
(注)他のクレジット制度に加入している場合はエコフラワーに参加できません。
-----image(”<エコフラワー画面>”) : 同リリースより(3)太陽光発電状況見守りレポート
家庭の太陽光発電状況を最大発電量※1と累計発電量※2をもとに評価し、月毎に見守りレポートを提供します。
-----image(”<太陽光発電状況見守りレポート画面>”) : 同リリースより※1最大発電量評価・・・過去1ヶ月間で最も発電した1時間の電力量とパネルの理想出力との差異を比較評価します。
※2累計発電量評価・・・お住まいの地域の日射量データ、太陽光パネルの種類や容量、設置角度や方角から期待出来る発電量を推定し、実測値の差異を比較評価します。4.サービス提供価格
(1)サービス価格 (税込)
1 買取プラン 初期費(機器・工事費) 31,500円 月額料金 390円
2 レンタルプラン 初期費 0円 月額料金 980円(2)キャンペーン
なお、2011年12月末まで、先着お申し込みの2,500名様限定で、レンタルプラン月額料金980円を480円(加入から2年間)でご提供する 「今なら月額480円キャンペーン」を実施します。5.“エコめがね”のしくみと提供条件
分電盤に取り付けるセンサー、インターネット上のサーバー、お客様がお持ちのパソコン・スマートフォン・携帯電話等で構成されます。システム構成については下記をご参照ください。
-----image(”<“エコめがね”のしくみとセンサー画像>”) : 同リリースより※センサーはオムロン株式会社の製品です
(1)お客様の家庭の分電盤に消費電力量と太陽光パネルの発電電力量を計測するセンサーを設置します。
(2)センサーで計測されたデータはユーザー宅の無線LANとインターネットを介してNTTスマイルエナジーの“エコめがね”サーバーに蓄積されます。
(3)お客様は、エコめがねサーバーに、自宅のパソコンやスマートフォン、携帯電話を介してアクセスし、自宅の電力消費状況や発電状況等を確認します。
<提供条件>
分電盤にセンサー設置が可能なスペースがあり、無線LAN及びインターネット接続環境があれば、基本的にサービス提供が可能です。6.お申し込み方法
11月1日より、“エコめがね”のWebサイト上からパソコンでお申し込みいただけます。URL: http://eco-megane.jp
お申し込み受付後担当者より工事に必要な情報の確認と工事日程調整の電話をさせていただきます。
7.提供開始日
12月1日より順次工事を実施し、サービス提供を開始します。8.今後の事業展開
2011年末には、冬の節電ニーズに応えるべく、太陽光発電システムを設置していない一般家庭向けにもサービスを拡張する予定です。また、クラウドの利点を活かしてサービスを拡充するとともに、APIの公開による他事業者とのアライアンスを積極的に推進しながら、2014年末までに10万件のユーザー獲得を目標としています。
NTTスマイルエナジーは今後、“エコめがね”を端緒として、みんなで創る笑顔のエネルギー社会を目指したサービス展開や事業展開を進めて参ります。
※表示する電力量や料金はあくまで目安であり、正確な値を保証するものではありません。
.......... "
関連
・エコめがね
-----image : 上記サイト
・NTTスマイルエナジー社「エコめがね」サービス導入で協業 無線LAN&訪問設定サポートサービスを提供-----バッファロー(メルコホールディングス)、2011年11月01日
・NTT西日本とオムロン、家庭向け省エネ支援サービスを提供する合弁会社「株式会社NTTスマイルエナジー」を設立-----オムロン、2011年5月10日
コメント続き
将来的には、家庭の電力の消費量(太陽光発電の発電量)の見える化というサービスで、もっとも有力なプランにもなりそうな、このエコめがね。どこまでユーザーを増やせるのか注目です。
価格的にはこなれていますが、最低でも5回路以上のデーターが取れるシステムがいつ、どこのサービスがいくらで提供してくれるのかに関心があります。もっとマニアックな製品の登場も期待しています。電力の見える化だけでなく、スイッチ制御と温度センサー対応などの家庭のエネルギーマネージメントシステムがどう広がっていくのでしょうか、、、?(2t)
参考エントリー
・環境省、「うちエコモニター」1000世帯を募集。HEMS機導入を促進し、データを集約・分析-----しなやかな技術研究会、2011/08/02
・WiFi家庭用電力量計 パワーコストモニター Power Cost Monitor、Google PowerMeter(TM)とMicrosoft Hohm(R)に対応-----しなやかな技術研究会、2011/01/24
[ カテゴリー : 電力/grid、マイクログリッド ]
人気blogランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。
・東北関東大震災、福島原子力発電所事故対応サイト : crisis311 #disaster_kit311
greenpost(@greenpost) - Twilog-----twitter : greenpost
---しなやかな技術研究会のGoogleマップ2
[PR]
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント