KDDI、東京電力、三菱自動車、シャープなど家電7社らは、家庭用エネルギーの統一化に向けて研究事業をたちあげた
省エネが強く必要とされる状況が、省エネをビジネスに展開させる強い動機づけとなって、新しい技術を後押ししているようです。
KDDI、東京電力、三菱自動車とシャープなど家電7社、合計十社は、家庭用エネルギーの統一化に向けて研究事業をたちあげると発表しました。共同検討を開始するのは、HEMS(Home Energy Management System)、ホームエネルギー・マネージメントシステム。具体的な個々の機器、太陽光発電システム、省エネ家電、バッテリー、分電盤とそれらを統合、保安と安全を確保するアプリケーションと管理用のユーザーインタフェースの統合を具体的な家庭の場で有効に管理することを目指すということです。人口密集地たる都市で極省エネを実現しつつ、快適さをそこそこ維持していくという未来の要請は、3.11で10年以上前倒しされ私たちの日本社会の姿を変えつつあります。家庭生活を支援し、新しいエネルギー危機に対応するべく、まずは単純なシステムでの実用化を期待したいところです。
プレスリリース / シャープ、2011年7月12日
・HEMSアライアンスの立ち上げについて
" HEMSの市場確立と普及に向けた共同検討を10社で推進 KDDI株式会社、シャープ株式会社、ダイキン工業株式会社、東京電力株式会社、株式会社 東芝、日本電気株式会社、パナソニック株式会社、株式会社日立製作所、三菱自動車工業株式会社、および三菱電機株式会社の10社は、HEMS(Home Energy Management System)の市場確立と普及を目的として、共同検討体制(HEMSアライアンス)を立ち上げました。今後、共同でHEMSおよびスマート家電普及の環境整備に関する検討を進めてまいります。近年、再生可能エネルギーの導入促進に見られるように、地球環境に配慮した低炭素社会の実現に向けて、家庭内のエネルギー利用に対する関心が高まっていることに加えて、全国的な電力需給逼迫への対策として、家庭での省エネルギーの推進が社会的にも要請されています。
こうした中、広く家庭内におけるエネルギーの最適利用を促進するためには、今後、メーカー各社が開発する高機能なスマート家電群(EVを含む)を、ホームコントローラーやHEMSアプリケーション(プログラム)などICTを活用することによって相互に接続し、各機器の使用状況の可視化や自動制御を通じた家庭全体での電力需給最適制御の実現が不可欠となります。本アライアンスでは、HEMSアプリケーションからスマート家電群への制御のあり方に関する課題をはじめ、HEMSアプリケーションの開発・流通、スマート家電の保守などに必要な仕組み作りなど、各社共通の課題に関して検討を進めるとともに、“安全”をキーワードとしたHEMS市場確立に向けた課題解決に取り組んでまいります。
なお、本アライアンスの検討に際しては、適宜、スマートコミュニティ・アライアンスなどの各団体やハウスメーカーさまなどとも連携し、検討の成果につきましては、HEMS普及のために広く社会に提供してまいります。
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関連
・HEMSアライアンスの立ち上げについて-----KDDI,2011年7月12日
・HEMSアライアンスの立ち上げについて-----東京電力、平成23年7月12日
・HEMSアライアンスの立ち上げについて-----三菱自動車、2011年07月12日
-東芝、パナソニック、日本電気、日立製作所、三菱電機も同様のプレスリリースを出しています。-
コメント続き
NECのサイトをみていたら、HEMSの販売を開始するというアナウンスを見つけました。
NECが提供するのは、電流センサーと電気エネルギー管理用のアプリケーション、そしてインターネット上でそれらを統合管理するための環境(クラウド)の提供です。スマートメーターと考えたほうがいいサービスです。電流センサーは12個で、太陽光発電および負荷の消費電力量を具体的にセンサーで把握することができるということです。既築住宅にも設置可能ということです。(2t)
・NEC、家庭内の電力利用量や電気料金をクラウドで見える化するシステム(HEMS)を販売開始-----NEC,2011年7月26日
-----image(”電力利用量「見える化」のPC画面イメージ”) : 上記リリースより
" NECは、家庭内の電力利用量や電気料金を、クラウドを利用して「見える化」できるシステム(ホームエネルギー・マネジメントシステム:HEMS)を、住宅メーカーや工務店など企業向けに、8月1日から販売開始します。本システムは、家庭に設置されている分電盤のブレーカーごとにセンサーを取り付けることで、部屋単位の電力消費量から太陽光発電システムの発電量、電力系統網からの買電量、同系統網への売電量まで家庭にあるパソコンの画面上で、家庭内の電力利用量を見える化するものです。
本システムの特長は、次のとおりです。
1. 既築住宅にも設置が可能
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2. 節電、節約意識の向上に貢献
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3. クラウドによる各種サービスの提供
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昨今、日本国内では、電力需給逼迫への対策として、家庭における節電への理解・協力が求められています。このため、昼間のピーク時の電力使用を抑えるピークシフト、太陽光発電の導入など、家庭におけるエネルギー利用に対する関心がますます高まってきています。
本システムは、このような背景を受けて、NECのクラウドを初めとするICTと住宅向けソリューションのノウハウを融合し、商品化したものです。今後もNECは、HEMSの開発を通じて、家庭内における節電に貢献してまいります。
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-----image : 上記リリース「別紙(PDF)」資料より
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参考エントリー
・大和ハウス工業、オフィスの消費を最大約50%削減可能な省エネからソーラー利用、EMSまでを総合的に提供するディーズ スマート オフィスプランを発売-----しなやかな技術研究会、2011/07/20
・サッソー Sassor、スマートフォンやWebで家電の電力消費量を見える化するツール ELP Lite を開発-----しなやかな技術研究会、2011/07/13
・パナソニック電工、エコ電力量計と接続し電力消費のデータ蓄積や遠隔モニタを容易に実現 できるデータロガー ライト Data Logger Light を新発売-----しなやかな技術研究会、2010/08/06
[ カテゴリー : エネルギーマネージメント/EMS,HEM ]
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