JFEスチール、貨物用としては初の鋼材運搬用の電気推進船「はいぱーえこ」を就航
JFEスチールは、鋼材運搬用電気推進船「はいぱーえこ」を就航したと発表しました。電気推進船とは、発電機で発電し電動機でプロペラを回転させて推進力を得る船のことだそうです。エンジンをモーターに置き換えることで船尾の機関スペースが削減され、船尾水流抵抗の軽減が可能となります。しかし、電気機器を経由する際に生じるエネルギー伝達ロスを補うことは一般的に難しいとされていたそうです。そこで、「はいぱーえこ」は全体の水流抵抗を更に削減することで、従来のディーゼル船と比較し、5%の燃費向上を成し遂げたということです。
電気推進船とは、ハイブリッド船のことなんですね。将来的には、蓄電池や太陽電池を搭載した船の駆動へのさきがけとなる船となりそうです。以下のブログに、詳しい船の様子が掲載されていました。
・日本初 電気推進鋼材船 はいぱーえこ 本日就航-----内航.com,2010/12/09
国内では、十隻あまりの電気推進船があるようですね。どんな船なんですかね? 興味あります。
プレスリリース / JFEスチール、2010年12月9日
・日本初の鋼材運搬用電気推進船「はいぱーえこ」の就航について
-----image(”電気推進船「はいぱーえこ」”) : 同リリースより
" .....鋼材製品の運搬を行う電気推進船「はいぱーえこ」が就航しました。「はいぱーえこ」は、鋼材運搬用として日本初の電気推進船で、省エネ効果により従来のディーゼル船と比較し、5%の燃費向上およびCO2削減を実現しました。電気推進船は、発電機でモーターを駆動し、プロペラを回転させて推進します。エンジンをモーターに置き換えることで船尾の機関スペースが削減され、船尾水流抵抗の軽減が可能となる一方で、電気機器を経由する際に生じるエネルギー伝達ロスを補うことは一般的に難しいとされています。「はいぱーえこ」は、機器配置の自由度を最大限に活かして船尾水流抵抗の軽減を実現するとともに、船型のスリム化や2機2軸のプロペラの導入により操作性を向上させ、全体の水流抵抗を更に削減しました。その結果、エネルギー伝達ロスを上回る省エネ効果を得られ、これまで困難とされた鋼材運搬への電気推進船の適用が実現しました。
「はいぱーえこ」は更に、機関の静粛性や船内空間の自由度を活かして、船内環境の改善も図っています。また船舶機関出力を750kw未満にすることで、法律で定められている機関部有資格者数を削減することが可能となり、慢性的な船員不足対策にも効果を発揮しています。
..........
-----image(”既存船と電気推進船の船型比較”) : 同リリースより
電気推進船「はいぱーえこ」の概要
・運航者 : JFE物流株式会社
・船主 : 向島ドック株式会社
・建造者 : 中国・青島造船所有限公司
・総トン数 : 498トン
・載貨重量 : 1,800トン
・寸法 : 全長77.08m×巾11.50m×深さ7.43m
・航海速力 : 11.5ノット
.......... "
関連
・向島ドック
・電気推進 エコ貨物船就航----YOMIURI ONLINE,2010年12月10日
参考
[ カテゴリー : エコ船 ]
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