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2010/12/07

伊藤忠商事、CIIIS社の振動発電素子搭載のエース社製バッグを商品化。この技術は、海洋発電にも!

伊藤忠商事は、カリフォルニアのCIIIS社が開発した、振動発電素子搭載のエース社製バッグを商品化するそうです。CIIIS社の振動発電素子は、慣性力を利用し、人体の動きによる振動を電気に変えることができ、今回のバックでは、バッグに内蔵されたLEDライトを発光させることによって、夜間の視認性を向上し、安全性を高めることが可能ということです。
 今後は、この振動発電素子を利用し日常生活やスポーツの際に生じる運動エネルギーを利用する様々な商品を積極的に開発するということです。
 
 また、CIIIS社では海の波などの振動により発電する慣性発電にも取り組もうとしており、波力で発電する特殊はブイを開発しているということです。限られたネット上の情報をみると、安価に発電ブイを大量に作ることで、大規模な発電が可能となるということです。海洋発電における、振動は一つのキーワードにもなってきています。回転力からの発電ではなく、振動から電力を取り出す可能性については、世界中で研究が行われている注目分野です。

プレスリリース / 伊藤忠商事、2010年11月17日
CIIIS社の慣性力(振動)発電技術を商品化

News_101117
-----image(”CIIIS社の慣性力発電技術を採用したバッグ「ACE GENE」”) : 同リリースより

"国内最大手エース社のバッグに慣性力発電ユニットを搭載
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、米国CIIIS(シー・スリー・エス)(本社:米国カリフォルニア州、CEO: Dr. Sydney Chao)以下「CIIIS社」)社の持つ慣性力発電(振動発電)(※1)技術を用いて、人体の運動による振動で発電する慣性力発電ユニットを開発しました。国内鞄最大手のエース株式会社(以下「エース社」)が、この慣性力発電ユニットを搭載したバッグを販売開始予定です。
CIIIS社の慣性力発電技術は燃料などを必要とせず、人体の動き、輸送機器等の移動体の振動、海洋(波)の動きといったランダムな動きを利用して、クリーンなエネルギーを作り出します。これまで捨てられていたエネルギーから電気エネルギーを生み出すことにより、電池交換不要な電気製品やセンサーなどが可能になります。また同技術を利用した波力発電技術の開発も進められています。伊藤忠商事は2005年にCIIIS社と資本・業務提携し、本技術の商品化を進めてきました。
 この度、伊藤忠商事が開発した慣性力発電ユニットは、エース社の基幹ブランド「ACE GENE(エースジーン)」の新商品バッグに採用され、2011年2月より全国販売されます。慣性力発電ユニットが、バッグを持ち歩く際の振動エネルギーを電気エネルギーに変換し、バッグに内蔵されたLEDライトを発光させることによって、夜間の視認性を向上し、安全性を高めます。
.......... 
※1 慣性力発電(振動発電) 
運動エネルギーを電磁誘導の原理を利用し電気エネルギーに変換する発電技術。磁石、コイル等の部品を最適に組み合わせることにより、人体の動き、輸送機器等の移動体の振動、海洋(波)の動きといったランダムな動きからも電気エネルギーを引き出すことが可能になる。
.......... "

関連
CIIIS
/ OUR TECHNOLOGY : KeValeo(TM)
/ Wave Power : ABOUT SG2

コメント続き

 CIIIS社の波力発電についての資料を探すと、ハワイで他のさまざまな波力発電の中の一つとして小規模な実験が行われた経過がみつかりました。写真などがついていないのが残念ですが、ひとつづつの素子、ブイは安価だと思いますので、今後の成果にも注目していきたいたいと思います。バックでの発電から、大規模な波力まで、小さな振動素子から語ることができる点が、振動や圧電素子の面白さですね。(t_t)

Hawaii Department of Business, Economic Development & Tourism : Advances in Hawaii's Ocean Energy RD&D(PDF)

" The company executed a brief at-sea test of its G2
(second generation) buoy in Kaneohe Bay during the
first half of 2008. The test confirmed that power output
increased 25 times over its G1 design, while the buoy’s
mass increased only five times. Output for the test
buoy was in the range of 2.3 watts. SG2 is working on
a third generation design. "

参考
-----Google GreenPostサイト横断検索 : 振動 波力-----

[ ソフトエネルギーカテゴリー : 潮汐力・海流など海洋エネルギー ]




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