トヨタ、中国天津市で現地研究機関とプラグイン・ハイブリッド PHV プリウスの実証実験を開始
トヨタ自動車、中国天津市で現地研究機関、中国汽車技術研究中心(China Automotive Technology And Research Center:以下、CATARC)とプラグイン・ハイブリッド PHV プリウスの実証実験を開始すると発表しました。
昨年末に先行100台が世界の公道へとデビューを果たし、2012年の本格導入を目指しているプラグイン・ハイブリッド PHV プリウス。ハイブリッド車で世界の自動車メーカーに先行することに成功したトヨタの次代を支える動きになるのか注目されます。
・トヨタ、プラグインハイブリッド車の先行600台の納品を開始。一般への本格投入は、2年後と発表-----しなやかな技術研究会、2009/12/16
プレスリリース / トヨタ自動車、2010/10/28
・トヨタ自動車、中国天津市でPHV実証実験を開始
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実証実験は、中国でのプリウスPHVの適応性や有用性を把握することを目的とし、2010年内に開始する。具体的には現地の自動車ユーザーから評価者を選出し、プリウスPHVを貸与する。評価者は通勤などの生活の中でプリウスPHVを使用し、使い勝手の評価をする。CATARCとトヨタは、燃費や充電速度、EV走行距離などを測定し、そのデータを解析、評価をする。式典に参加したトヨタ内山田竹志副社長は「私たちが自動車の『脱石油』を進める上で、どの1次エネルギーからでも作ることができる電気は非常に有望であると考えており、中国で推進されている電動化政策の方針に一致する」と語った。
プリウスPHVは、家庭用電源からの充電を可能とし、電池容量を大幅に増やすことにより、EV走行距離を拡大した。また、電気を使いきりEV走行ができなくなった後は、従来のハイブリッド車と同様に走行することができる。トヨタは、燃料消費量を大幅に抑制できるうえ、電池の残存量を心配する必要がないPHVが、広くお客様に受け入れられる環境適応車であると考えている。
トヨタはこれまでに日本を始め、米国ボルダー、欧州のストラスブール等各地で実証実験を実施しており、2012年初めまでにプリウスPHVの市販開始を目指している。
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<ご参考>プリウスPHVの主要諸元
ベース車 プリウス
エンジン 排気量・型式 1.8L 2ZR-FXE
最大出力 73kW(99ps)/5,200rpm
モーター 型式 交流同期電動機/3JM
最大出力 60kW(82ps)
システム最高出力 100kW(136ps)
駆動用電池 リチウムイオン電池
CO2排出量 59g/km(ECモード)
EV走行時最高時速 100km/h
PHV燃料消費率 2.6L/100km(ECモード)
EV走行換算距離 約20km(ECモード)
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関連
・中国でも期待が高まるPHV、EV。-----PHV magazine - トヨタ自動車株式会社、2010.06.14
・トヨタ プラグインハイブリッド / プラグインハイブリッド車(動画)
-----image : 上記サイトより
トヨタ自動車「プリウス プラグインハイブリッド」
(JiJi、2009年12月14日)
" トヨタ自動車は14日、都内でトヨタ「プリウス」をベースにしたプラグインハイブリッ ド(PHV)車のリース販売を開始すると発表した。2010年前半にかけて、日本、ア メリカ、欧州の官公庁や企業、研究機関などに約600台を納入していく。
......ベース車は3代目プリウスのSグレード。駆動用電池はトヨタとして初めてリチウムイオ ンバッテリーを搭載している。..... "
参考
・Three generations of the Toyota Prius or canceled because of insufficient allowances made-----sourcejuice.com,
2010-11-01
コメント続き
一方、トヨタ自動車は現行プリウスに採用されているニッケル水素蓄電池のリサイクル事業を開始しました。
・「ハイブリッド車用ニッケル水素電池の原料化事業」を開始 -----トヨタ自動車、2010/10/27
" トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)、豊田ケミカルエンジニアリング株式会社(以下、豊田ケミカル)、住友金属鉱山株式会社(以下、住友金属鉱山)、プライムアースEVエナジー株式会社(以下、PEVE)の4社は共同で、世界初*となる、使用済みの「ハイブリッド車用ニッケル水素電池」に含まれるニッケルを、電池原料として再資源化するリサイクル事業を開始した。従来、販売店や解体事業者等で回収された「ハイブリッド車用ニッケル水素電池」は、還元処理を行い、ニッケル含有スクラップをステンレス原料としてリサイクルしていた。
今回、含有ニッケルの高度な選別・抽出技術を開発したことにより、直接、ニッケル製錬工程への原料投入が可能となり、「ハイブリッド車用ニッケル水素電池」から、再び「ハイブリッド車用ニッケル水素電池」に戻す、“電池 to 電池”リサイクルを実現した。..... "
ニッケル水素蓄電池をリサイクルして、またニッケル水素蓄電池を作るという工程を確立したのは世界初ということです。非資源国である我が国にとって、国内に保有する金属資源を有効活用することは、必要かつ誠に正しい流れだと思います。
世界を見つめて商売する。中国に展開し、リサイクル技術も確立する。太陽電池の世界で一世を風靡しているファーストソーラーもしかり、太陽電池の完全リサイクル化を実現し、かつ国際競争力をつける努力を一寸もおしまない。それが、これからの企業や国を支える技術となる時代を感じます。(t_t)
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