映画「ミツバチの羽音と地球の回転」 鎌仲ひとみ監督作品
鎌仲ひとみ監督の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」を先月に国立で開催されたピースウィーク映画祭で見ることができました。山口県の熊毛郡上関町にある人口500人の小さな、祝島とその正面に建設の話がもちあがった中国電力上関原子力発電所を巡る島民の暮らしとその心のかっとうを中心に描くドキュメンタリー映画です。反対運動は、すでに28年にもおよび、この戦いを鎌仲ひとみ監督は、島民の生活に焦点を当てることで描いています。島の自然の中での力強い暮らしは、魅力的な世界です。平和で豊かな島の暮らし、そしてわずか数キロのところに建設されようとする原子力発電所は、巨大な企業とそれを是認する国家の殺伐とした姿を浮かび上がらせます。
この映画は、全国で上映されています。いろいろな人に観てもらいたいです。いろいろ書きましたが、これからの日本の暮らしを模索するすべての人にみてもらいたいです。オススメです!
-----image : 映画『ミツバチの羽音と地球の回転』オフィシャルサイトより
/ 上映スケジュール
/ http://888earth.net/news/
・Twitter : ミツバチの羽音と地球の回転 (888earth)
参考
祝島-Yahoo Map
コメント続き
島で進む高齢化、長期にわたる反対運動は過酷なものです。しかし、失うにはあまりに豊かな島の暮らしがあります。瀬戸内海の人が豊かに暮らす海に原子力発電所を、それも目の前の島民が漁業補償金の受け取りを拒否して、反対をしているのに原子力発電所を作る。こんな話が許されるはずがありません。
国は、エネれるギー政策の柱に原子力発電を選択しようとしています。私たちは、この島の生活と未来を犠牲にし、地震国である我が国で原子力を推進することに疑問をもっています。私一人ではないのです。本当に多くの人が、この政策には疑問をもっています。この豊かな自然を生かし、日本人がその風土の中でつましくも豊かに暮らすことはできないのでしょうか? 代替案は?
映画で鎌仲監督は、再生可能エネルギーの利用に熱心なスウェーデンを取材し、「希望がもてるような内容の映画を作ってください」という前作をみた人たちからの要望に応えるために具体的な解決策をも重ねようと画面を切りかえます。
そして、再生可能エネルギーの利用ひ早くから取り組んできたかの地の取り組みが紹介されます。脱原発をめぐる、スウェーデンの政治状況も厳しいのですが、しかし彼らには、電力自由化による選択の自由があり、市民に愛される風力発電所やバイオマス利用の市民共同発電所があります。選択の自由、電力を選ぶ自由の存在は大きなものです。
日本には、その自由はありません。地域に一つの電力会社しかなく、発電、送電、給電がその一つの企業に握られているという現実があります。市民の選択ではなく、国策として決められてしまうエネルギー政策。過去に私たちは、国が間違った選択をした例をいくつも知っています。
たった500人の小さな島が巨大な企業と国家の政策に"NO"を言い計画をとめることができるでしょうか? それは、島民のみなさんにもわかりません。彼らは、命と暮らしをかけて、1日でも原子力発電所が建設されてしまうのを阻止し、社会の潮目が変わるのを待っています。
ぶんぶん、、、、ミツバチの羽音。この”音”は、映画を見ていたときには聞こえなかったのですが、観終わってしばらくしてから頭の中で響いてきます。ぶんぶんぶん、、、(t_t)
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