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2010/09/24

帝人、日本下水道事業団と多段型生物処理利用の省エネ型下水処理技術を共同開発

 帝人は、日本下水道事業団と共同で、特殊繊維を用いた微生物担持体で微生物を固定することで省エネ型下水処理技術を可能にする、多段型生物処理装置「MSABP」を共同開発したと発表しました。従来の方法に比べて余剰汚泥発生量を80%以上削減し、従来の方法に比べて余剰汚泥発生量を80%以上削減、さらにCO2発生量を最大15%程度削減可能となるということです。
 
プレスリリース / 帝人、2010年9月16日
多段型生物処理装置の有用性を実証 日本下水道事業団と省エネ型下水処理技術を共同開発

" 帝人株式会社は、下水道整備の推進とそのための人的・技術的支援を行っている日本下水道事業団と共同で、多段型生物処理装置「MSABP」*による省エネ型下水処理技術の開発を進めてきましたが、このたび、約1年半にわたるパイロット試験を経て、開発した技術の有用性を確認することができました。

* 「MSABP」:帝人が展開している生物処理による排水処理装置。生物反応槽を多段に区切り、各曝気槽内に特殊繊維を用いた微生物担持体を配列して、食物連鎖の場を生物反応槽内に構成させることにより、汚泥レス・省メンテナンス・省エネ・低コストなどを実現する。「MSABP」は、米国Aquarius Technologies Inc.社の登録商標。

今回のパイロット試験では、「MSABP」を使用することによるエネルギー消費量や余剰汚泥発生量を、従来の標準活性汚泥法との比較により評価・検討しました。その結果、「MSABP」を使用することにより、従来の方法に比べて余剰汚泥発生量を80%以上削減できることが実証されました。また、曝気槽に供給する空気の量をこれまで以上に抑える運転条件を確立しました。これらにより、下水道処理場内のトータル消費エネルギーを最大10%程度、CO2発生量を最大15%程度削減することが可能となります。

Jbd100916
-----image : 同リリースより

今後、両者は今回の共同開発を1年間延長し、総汚泥発生量のさらなる削減と、それに伴うエネルギー消費量の20%以上削減を目標に、沈殿可能な浮遊物質を取り除く過程である最初沈殿池に流れ込む前段階の原水の処理について検討を進めます。また、既存設備の構造体を改造して「MSABP」を組み込む手法についても検討します。

当社は「MSABP」による実用試験として、インドネシアや中国において工場廃水処理を実施してきた他、中国・江蘇省宜興市においては、農村集落排水の整備を目的として実施しています。当社は、今後も「MSABP」や過酸化水素添加多段式オゾン処理技術のような高度処理技術など、特長ある総合排水処理ソリューションを国内外でさらに広く展開し、排水再利用、省エネルギーおよびCO2削減に貢献していきたいと考えています。
.......... "

関連
Teijin Webカタログ : MSABPR 多段型生物処理装置
" 技術概要
MSABPRは、特殊な生物担持体で微生物を固定し、曝気槽を多段化した画期的な生物処理法による水処理技術です。

処理原理
・多段の効果により、各槽の生物相が秩序的に変化し食物連鎖を形成します。
・生物担持体が、高濃度排水、難分解性排水を処理できる微生物の存在しやすい環境を整えます。 "

Aquarius Technologies : Multi Stage Activated Biological Process
Aquarius_technologies
-----image : 上記サイト

コメント続き

 省エネ型の下水処理技術について興味があったのでクリップしておきます。日本にも微生物利用の下水処理システムがいくつかあります。石井式浄化槽が十数年前にはずいぶん話題になったのですが、検索したら思ったほど情報がないようですね。毛管湿潤トレンチもしかり。すたれてしまったのでしょうか、、、? 今度時間があるときに”その後”を調べてみます。(t_t)

参考
石井式合併浄化槽



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