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2010/07/08

ベバスト Webasto からのトラック業界に朗報。夏場のエアコン、冬のヒーター、アイドリングストップで省エネ

 数年前、アメリカのトラック業界でアイドリングフリーを可能にするBlueCool Truck, the Engine-Off Comfort Solutionという案内をもらったことがあります。長距離トラック用の車載用のエアコンでありながら、停車時や休憩中には、エンジンを切れるという製品でした。その時は、日本での販売はなく、結局商品の調査だけで終わったのですが、今年からベバスト Webasto社日本法人でもクーラーが販売されたことを知りましたので紹介します。しくみは、タンク内に炭素製繊維のスポンジ状の構造に氷を蓄え、エチレングリコールの不凍液を満たしたアルミニウム製の熱交換用のコイルにより、冷気を取り出すしくみだということです。走行中に氷を蓄え、停止時にコンプレッサーなしで冷気を供給できるしくみです。

 また同社は冬場のアイドリングもストップできるエアヒーターも販売しています。

注 www.webasto-gcs.co.jp が廃止されているので、このアドレスに関連する記述からURLを削除しました。(2013/7--->http://www.webasto.com/jp/

・夏のアイドリングストップ対策機器 ついに、ベバスト・パーキングクーラーが新発売!

Parkingcooler_top
-----image : 同サイトより

" 夏の時期、トラックドライバーにとってエンジン停止状態で行う荷待ちや仮眠時のキャビン環境は決して快適とは言えません。ベバスト・パーキングクーラーを使用することで、キャビン環境の向上とともに燃費や排出CO2量を削減できます。厳しい夏場商戦を見据え「ドライバーのやる気向上」の観点からも導入をご検討ください!

パーキングクーラー
2010年春発売
 コンプレッサー式「パーキングクーラー」は、従来の蓄冷型ではないベバストの新技術を駆使したアイドリングストップ冷房機器です。
 高性能でエコロジー、CO2排出量とともに燃料経費を大幅に削減します。

「パーキングクーラー」の特徴
-バッテリーで可動するため、燃料消費量はゼロ
(大型トラックのアイドリング時の燃料消費量は最大1.8L/h)
-燃料を使用しないため、CO2排出量もゼロ
(大型トラックのアイドリング時のCO2排出量は4.72kg/h)
-始動時間が早く、冷房能力は従来の蓄冷式と比べ2倍以上
-コンプレッサー式のため、走行充填(事前走行)不要
-長時間(7時間)の使用が可能(バッテリーの容量によります)
-電圧監視機能により、バッテリー上がりを予防(電圧が下がると自動停止します)
-付属のリモコンで操作も簡単(温度調整、風量調整が可能)

Cooler_toritsuke_photo
-----image : 同サイトより

燃費およびCO2削減一覧表
パーキングクーラー1台 - 大型トラック 
(想定使用時間:4時間×93日※1)
燃料消費削減量 670リットル
 燃料消費削減額 (130円/リットル) 87,100円
CO2削減量 (4.72kg/時間) 1,756kg
 削減量と同量のCO2を吸収する杉の本数※2 125本
 削減量と同量のCO2を吸収する杉林の面積※3 1,505m2

※1. 全日本トラック協会によるアイドリングストップ・クーラー平均使用時間の調査に基づく想定
※2. 50年生の杉一本がCO2を年平均約14kg吸収するものとして算出
(「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」環境省、林野庁資料より)
※3. 森林における杉1本当たりの平均占有面積を約12m2として算出
(「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」環境省、林野庁資料より)

「パーキングクーラー」製品詳細
冷房能力 650W(通常)~950W(最大)
消費電流 7.5A/h(通常)~14.5A/h(最大)
電圧 DC24V
冷媒 R134a(CFC-free)使用量:350g
スペック 室内器:625(W)x260(H)x107(D)
室外器:645(W)x435(H)x195(D)
重量 室内器:5kg
室外器:18kg
付加機能 低電圧保護機能装備(バッテリー電圧が下がると自動停止) "

関連
BlueCool Truck / The Innovation of an Energy Recovery System(Webasto USA)

Webasto : Compact Cooler

追加情報(2013/7)
ベバスト ジャパン
/ トラック市場向けソリューション - パーキングクーラー

コメント続き

 有料道路の無料化実験などで、トラック輸送が繁盛する地域もでているようです。停車中に大きなエンジンをアイドリングさせないでも冷房と暖房が可能というこのシステム、無料化を固定化するなら、導入を検討すべきシステムです。

 また、国内ではデンソーが、これまでのエンジンの動力でベルトを介してコンプレッサーを駆動ではなく、電動式パッケージクーラーを開発、エンジンの停止時にもクーラーがりようできるコンプレッサー型のクーラーをつい先日発表しました。

デンソー、ハイブリッドバス用電動式パッケージクーラーを発売-----デンソー、2010年06月28日
 

 さらに、電気スタンドをパーキングに設置する試みによりアイドリングストップする実験が行われていますが、インフラ整備の手間とコストを考えると個別に導入するメリットがでるケースも多々ありそうです。(t_t)

参考
三菱化学、太陽光発電によるトラック冷房システムを開発、アイドリングストップによる燃費・CO2排出の実証実験を開始-----しなやかな技術研究会、2009/10/28

ABCwvii BCT

(WPNAinfo,2009年09月30日)



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