大和ハウス工業、エリーパワーの家庭用リチウムイオン蓄電池システムを組み込んだ太陽光発電、LED照明、エネルギーマネージメントシステムなど搭載の展示住宅を公開
大和ハウス工業は、エリーパワーの家庭用リチウムイオン蓄電池システムを組み込み、太陽光発電やLED照明や、エネルギーマネージメントシステムなどを搭載した展示住宅を埼玉県春日部市と名古屋市昭和区の二ヶ所でまもなく公開。
同社は、これを「Smart xevo Eco Project」第一弾とし、国内初となる家庭用リチウムイオン蓄電池付き住宅を、政府が定める新省エネ基準による一般住宅と比べてCO2を65%削減、光熱費を102%削減することができる展示住宅としてアピールしています。
プレスリリース / 大和ハウス工業、2010/06/23
・「Smart xevo Eco Project」第一弾 国内初となる家庭用リチウムイオン蓄電池付き住宅展示場「SMA×Eco HOUSE(スマ・エコハウス)」の実証実験を開始
-----image("エリーパワー株式会社製 家庭用リチウムイオン蓄電池") : 同リリースより
" 生活の質を向上させながら、2020年までに環境負荷「0(ゼロ)」(CO2排出量をゼロ、光熱費をゼロ)となるエネルギー自給住宅に進化させるための新たなプロジェクト「Smart xevo Eco Project(スマート・ジーヴォ・エコ・プロジェクト)」をスタートさせます。その第一弾として、2010年7月10日(土)より、国内初となる家庭用リチウムイオン蓄電池付き住宅展示場「SMA×Eco HOUSE(スマ・エコハウス)」の実証実験を「埼玉県春日部住宅展示場」および愛知県名古屋市「メ~テレ八事ハウジング」の2ヵ所で開始します。
当社では、2006年9月より耐久性と省エネルギー性に優れた当社オリジナル外壁システム「外張り断熱通気外壁」を標準搭載した戸建住宅基幹商品「xevo」を開発・販売。以降も環境配慮型住宅「xevoFU(ジーヴォ・フー)」「xevoKU(ジーヴォ・クー)」の商品化等、環境負荷低減に向けた研究開発や商品化に積極的に取り組んできました。
そしてこのたび、当社の新たな環境・エネルギー技術、ICT(※1)技術とエリーパワー株式会社が開発を進める蓄電技術を組み合わせた、当社が考える次世代のエコ住宅を住宅展示場で公開し、お客さまからの評価と技術評価を目的に実証実験を行うことになりました。当社独自のシミュレーションによると、政府が定める新省エネ基準による一般住宅と比べてCO2を65%削減、光熱費を102%削減することができる展示場です。
※1.情報・通信に関連する技術一般の総称。■ポイント
1.太陽光発電システムと家庭用リチウムイオン蓄電池を搭載した「地球にも家計にも優しい住まい」
2.ICT技術を活用した当社オリジナルエネルギーマネジメントシステム「D-HEMS」
3.照明家豊久将三氏プロデュースによる全館LED照明提案コンセプト
「先進のエネルギー技術と、自然と調和した暮らし エネルギーを“カシコクつかう”、新しい生活提案」
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(1)次世代型電力供給インフラ「スマートグリッド」の重要な技術
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(2)「創る→蓄える→使う」エネルギーサイクルによる地球にも家計にも優しい住まい
「SMA×Eco HOUSE」では、太陽光発電システムなどの創エネルギー設備と家庭用リチウムイオン蓄電池を組み合わせることにより、家庭内で「創る→蓄える→使う」というエネルギーサイクルが可能となりました。
また、化石燃料に依存するエネルギー購入量を削減し、家庭でのCO2排出量を削減、光熱費も削減します。あわせて、原油価格の高騰などエネルギー価格の変動による家計への影響を低減し、自然災害や停電などの有事の際でも、ライフラインに依存しない「万一の時も安心な電力源」としても期待できます。
2.ICT技術を活用した当社オリジナルエネルギーマネジメントシステム「D-HEMS」
(1)先進のエネルギー設備を住まい手に合わせて最適に自動制御する2つのモード設定
当展示場では、太陽光発電システムや燃料電池、蓄電池などの先進のエネルギー設備と連携させ、住まい手の暮らし方にあわせて家庭内のエネルギーを最適に制御する当社オリジナルエネルギーマネジメントシステム「D-HEMS」を搭載しました。
「D-HEMS」では、太陽光発電システムで創られるクリーン電力を家庭内で消費させる「ecoモード」と、クリーン電力を全て売電することで家計を助ける「おサイフモード」(※4)を選択することができます。
※4.夜間に割安な電力を蓄え、その電力を日中優先して利用します。
(2)エネルギーを見える化し、省エネ生活の“気づき“と”行動“を促す新提案
「D-HEMS」は、家庭内のエネルギー使用情報(※5)や電気自動車に充電する電力情報等を収集することにより、家庭内で消費される電力が一目で確認できます。
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-----image : 同リリースより(3)家電製品や住宅設備機器を一括制御、様々な端末を自由に選択できる提案
..........3.照明家豊久将三氏プロデュースによる全館LED照明提案
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住宅展示場概要
名 称 :『SMA×Eco HOUSE(スマ・エコ ハウス)』
・Start Management & Action Eco(Ecology&Economy) House の造語
・Smart House、Eco(Ecology&Economy) Houseの造語
http://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/lifestyle/smaecohouse/index.html
一般公開日:2010年7月10日(土)
埼玉県春日部住宅展示場 住所 埼玉県春日部市谷原2-2-6
メ~テレ八事ハウジング 住所 名古屋市昭和区八事本町16商品
「xevoEDDI(ジーヴォ・エディ)」
「xevoFU(ジーヴォ・フー)」
構造
工業化住宅 軽量鉄骨造
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導入設備
太陽光発電システム・家庭用リチウムイオン蓄電池・D-HEMS
LED照明・電気自動車充電スタンド等
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-----image(上-"埼玉県春日部住宅展示場「xevoEDDI」"、下-メ~テレ八事ハウジング「xevoFU」) : 同リリースより-----
.......... "
関連
・注文住宅|ダイワハウス : SMA×Eco HOUSE(スマ・エコハウス)
・大和ハウス、リチウムイオン蓄電池付き住宅を7月公開-----日刊工業新聞、2010年06月24日
参考エントリー
・神奈川県、慶應義塾大学、いすゞ自動車等と取り組む「電動フルフラットバス実証研究」EVバスの試作車デザインを発表-----しなやかな技術研究会、2010/11/30
・エリーカの慶大の清水浩教授、電気自動車の新会社シムドライブ SIM-Drive を設立-----しなやかな技術研究会、2009/08/25
・エリーパワー & エリーカ情報 / おまとめサイト-----自然エネルギー
コメント続き
大和ハウス工業は、コンビニでエリーパワーのリチウムイオン電池システムとエネルギーマネージメントシステムの導入を実証テストしています。今回の住宅でも、蓄電池、太陽電池、負荷、EMS、そして電気自動車の導入を視野にモデルプラン作りをされているようですね。日刊工業新聞の記事によると、今回の住宅用ではリチウムイオン蓄電池の容量は6kWhということです。太陽電池の設備容量は書かれていませんが、仮に5kWp程度とすると、システムのバランスとして参考になる数字です。
・大和ハウス工業、愛媛県松山市に太陽光発電、さらにはリチウムイオン電池システムやEMSを完備したローソン松山東石井六丁目店を施工-----ソフトエネルギー、2010/06/11
リチウムイオン蓄電池を各家庭に設備するのは、なんともオーバースペックな気もしますが、電気自動車で一回使用したリチウムイオン蓄電池の再利用や高純度のリチウム加工物を新たに容易に得るためのさまざまな工夫が行われています。また、リサイクルができる資源であることも見逃せません。電気自動車と家庭での電力の利用は、過度の系統依存をうみ、政策として原子力を偏重している現状のエネルギー政策においては、原子力拡大をまねくという意見もあります。しかし、電気自動車の普及自体は2020-2030年までにはまだまだ限定的、それらは量的な影響よりも、ある地域における系統への依存を減らす可能性も言及されはじめています。その可能性において、2013年ころに経済的にもペイすることになるだろう太陽電池、そして、生産から廃棄、リサイクルまでも管理されたリチウム電池などの蓄電池の技術の発展の可能性がキーとなります。月々10000円程度の電気料金を支払っている家庭において、すべてを太陽電池でまかなうとすれば、6kWp程度の設備容量となります。今までは、昼発電で電力会社に電気を逆潮させ、夜に購入するというパターンでした。そこに、一定規模の蓄電池が加わることで、このパターンに変化が生まれます。その変化のパターンをより太陽電池の普及に向けるのか、原発依存の傾向を強化するかは、実は電力料金形態への政治の力次第ということもあります。現状は、政府の誘導策により一般家庭の太陽光発電の余剰分のみ48円/kWhで電力会社に売ることができます。夜間電力、充電電力、太陽光発電電力、消費電力という家庭での発電消費パターンと、発電側の構成、化石燃料、原発、再生可能エネルギーの発電パターンと経済をよく比較し、離陸期を迎えつつある再生可能エネルギーが国の2020年10%程度という消極的な目標をはるかに超えた成果を”その時”に一気に加速できるような将来を見据えた制度設計を期待しているわけです。その時とは、もちろん例えば原油価格が上がり、太陽電池の価格が下がり、コスト的にペイしたその時でもあります。あとは、その時をいつと予想し、その結果を肯定的に考えることができる国民の数が、選挙を前にしては重要ともいえるのかもしれません。(t_t)
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追加情報
・東京都、電力緊急対策として住宅用蓄電システムの補助事業の受付を開始-----しなやかな技術研究会、2012/05/11
・家庭用蓄電システム・電源 2012カタログ(定置用リチウムイオン蓄電池)(Naverまとめ利用)
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コメント
我が家は三相200ボルトも使用してますが、エリーパワ-での対応はどの機種を選らんだらよいでしょうか。
投稿: 佐々木靖長 | 2012/07/02 10:59
今井 祐さん
お問い合わせの件ですが、大和ハウス工業さんにお願いします。
http://www.daiwahouse.co.jp/qa/index.html
この記事の建物とシステムはモデルケースとあるので、調べてはいませんが、おそらく販売はされていないと思います。
グリーン・ポスト 恒任とうじ
投稿: t_t | 2011/04/04 09:38
これは既設の住宅にも付けられますか?
大体いくらぐらいですか?
投稿: 今井 祐 | 2011/04/03 16:23