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2010/07/15

ヤマハ発動機、一充電当たりの走行距離43kmの電動バイク EC-03(原付1種)を発売開始

 ヤマハ発動機は、一充電当たりの走行距離43kmの電動バイク「EC-03(イーシー ゼロ スリー)」(原付1種)を2010年9月1日より首都圏で、10月1日より全国で発売開始すると発表しました。
 スタイルは、前作EC-03のような利用スタイルを重視したデザインというよりは、実用バイクとしての利用を強く前面にだした、どちらかというと無骨なデザインに見えます。それだけに、ヤマハの電動バイクの歴史はここから新たに始めるという気概を強く感じました。

プレスリリース / ヤマハ発動機、2010年7月14日
ゼロエミッション・エレクトリック コミューター「EC-03(イーシー ゼロ スリー)」(原付1種)新発売について

Ec03_main
-----image(”エレクトリック コミューター 「EC-03」”) : 同リリースより

" ヤマハ発動機株式会社は、“スマート・ミニマム コミューター”をコンセプトとするエレクトリック コミューターの新製品「EC-03」を、2010年9月1日より首都圏で、10月1日より全国で発売します。
 「EC-03」は、電動ならではの排出ガスゼロ、静粛かつ滑らかな走りに加え、従来型原付1種とは一線を画すスリムさ、軽快さなどが楽しめます。三洋電機株式会社製の高エネルギー密度50V新リチウムイオンバッテリーを採用し、独自の超薄型パワーユニット(YIPU※1)との組み合わせで、常に滑らかな走行性能を発揮します。さらに、一充電当たりの走行距離43km(30km/h定地)※2を確保し、都市部での近距離移動に適した機能・走行性能を備えました。
 また、家庭用のアース付きAC100Vコンセントで充電可能なプラグイン充電方式を採用、良好な取り回し性に貢献する軽量アルミ合金製フレームを採用するなどスマート・ミニマム コミューターに求められる高い機能を発揮します。
 なお、発売に先立ち、2010年7月15日より首都圏、9月15日より全国の「EC-03」取扱店で予約の受付を開始します。  
※1 Yamaha Integrated Power Unit
※2 標準モード、乗車重量55kg、バッテリー新品、気温25℃、乾燥路面、無風

名称「EC-03」
予約開始
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カラーリング ホワイト、ベリーダークオレンジメタリック1(ブラウン)
販売計画 1,000台(年間・国内)

開発の背景
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 「EC-03」は、将来ますます多様化が見込まれる“パーソナルコミューター”のひとつとして開発したもので、当社の中期成長戦略「スマートパワー」を具現化する製品です。

主な特徴
1)発進~低速のトルク特性を向上させた超薄型パワーユニット(YIPU)
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2)新開発の高エネルギー密度50Vリチウムイオンバッテリー
 新開発の高エネルギー密度50Vリチウムイオンバッテリーを搭載し、低速域での出力特性にも貢献するものとなっています。また、充電時間は約6時間で、一充電あたりの走行可能距離は、30km/h定地走行で43kmです。

3)新採用のプラグイン充電方式
 バッテリーへの充電はプラグイン方式とし、外出先でも電源を確保すれば充電出来るよう利便性を高めています。充電装置はシート後部に組み込み、電源(アース付きコンセン〈3穴〉)にプラグを繋いで充電することが出来ます。
 また、一充電あたりの電気代は約18円※と優れた経済性を実現しました。
※東京電力株式会社の一般的な契約で、バッテリーをゼロから満充電にした場合の平均的な金額です。
..........
※走行条件(道路状況など)に応じて、モーターの駆動力を選択することができます。通常は「標準モード」で、坂の多い道などでは「パワーモード」で走行するなど、モードの切り替えで快適な走行が楽しめます。

「EC-03」主要仕様諸元
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全長×全幅×全高 1,565mm×600mm×990mm
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車両重量(バッテリー装着) 56kg
1充電走行距離(定地) 43km(30km/h)
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原動機種類 交流同期電動機
定格出力 0.58kW
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バッテリー種類 リチウムイオンバッテリー
バッテリー電圧/容量 50V-14Ah(1h)
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充電時間 約6時間
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Ec03_fmap
-----image(”「EC-03」フィーチャーマップ”) : 同リリースより
車両本体販売価格 「EC-03」
252,000円 (本体価格240,000円・消費税12,000円)
.......... "

関連
ヤマハ発動機 : 電動バイク / 「EC-03(イーシー ゼロ スリー)」製品情報

中期成長戦略「スマートパワー」への取組み-電動二輪車について------ヤマハ発動機、2010年7月14日

参考エントリー
ホンダ、電動二輪車 EV-neo を発表。2010年12月に発売-----しなやかな技術研究会、2010/04/15

電動バイクが、太陽電池など再生可能エネルギーの家庭での利用の巾を広げる?-----しなやかな技術研究会、2007/07/03

" ヤマハ発動機 : Passol-L "

排出ガスゼロ、100%電気で走る ヤマハエレクトリックコミューター「EC-02」(原付1種)発売 / プレスリリース ヤマハ発動機-----しなやかな技術研究会、2005/04/12

追加情報
ヤマハ発動機、電動バイク EC-03をつかって、新しい移動手段・交通の姿を模索-----しなやかな技術研究会、2011/11/24

コメント続き

不具合から、2007年9月にヤマハ発動機の「EC-02」、「Passol-L」が販売中止になった時、電動バイクで世界に先行するヤマハの動きが途切れないか心配する声が多数聞かれました。そして、2010年9月、3年もの歳月をかけて復活したEC-03の走りにいろいろな意味で注目したいと思います。

 この間、世界では意欲的なさまざまなデザインとコンセプトの電動バイクが生まれています。日本のバイクメーカーの技術の粋を電動バイクの世界でも、その発露を期待したいです。(t_t)

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