欧州気候基金 European Climate Foundationは、2050年の低炭素社会についてのロードマップ Roadmap 2050 をまとめた

　欧州気候基金（European Climate Foundation - ECF)は、EUが国際的な気候変動の枠組みを協議する公式の場において、2050年に少なくとも、温暖化効果ガスの80%削減を目標に”掲げたことを”受けて、次の三つのテーマによりその実現の可能性をまとめた、「ロードマップ 2050 Roadmap 2050」をまとめた。

Roadmap 2050 -Volume 1 - Technical and Economic Analysis: McKinsey & Company; KEMA; The Energy Futures Lab at Imperial College London; Oxford Economics and the ECF -Volume 2 - Policy Report: E3G; The Energy Research Centre of the Netherlands and the ECF -Volume 3 - Graphic Narrative: The Office for Metropolitan Architecture and the ECF

・Roadmap 2050 / Downloads
-----image : 「Roadmap 2050」カバー(A4,100ページ）

ROADMAP2050.mov

(europeanclimate,2010年04月12日)

　同リポートは、2050年に少なくとも80%削減という前提を掲げ、再生可能エネルギーの量に応じていくつかのシナリオを検証している。再生可能エネルギーの導入量は、40%、60%、80%の３パターンが検討され、現時点で有力なオフショア風力発電、太陽光発電、太陽熱発電、そしてCO2貯留技術なども具体的なシナリオで検討されています。

-----image : P71

100ページにおよぶ大冊なので、以下の記事をまずは参考にされたい。同記事にある通り、欧州の経済的な問題はしだいにEUの選べるシナリオにも大きな影響を与えつつあります。しかし、現時点で手にしている技術的なレベルで、この高い目標「」を具体的に達成できるとした本リポートの価値は、それだからこそ高いものになったと思います。

・欧州の再生可能エネルギー社会への道筋-----OurWorld 2.0,2010年06月14日-----(E)

関連
・European Climate Foundation - ECF(欧州気候基金) / Roadmap 2050 Launch Upcoming

・EU shown 2050 path to renewables-based economy-----EurActiv,14 April 2010

コメント続き

　日本も2050年の長期的な展望を80%削減という数字をあげて描こうとしています。しかし、原発偏重のシナリオは地震国日本にとって、自分で自分の首を締める、果ては国家滅亡の危機を招く愚策です。稼働率をあげるという話ですが、現実に原子力発電は地震で長期止まります。これを止まらないようにするとなると、軽視されるのは安全であり、国の安全保障であるという皮肉な流れができあがりつつあります。(t_t)

・Twitter greenpost : エネルギー基本計画を閣議決定　原発１４基以上増設 - 政治-----asahi.com http://bit.ly/asW9he ;参考 http://bit.ly/ardyTA #energyjapan #nuclear #renewjapan
MEMO:エネルギー基本計画（ＰＤＦ形式：816KB）-METI 2010年6月15日 http://bit.ly/b4jl2n #energyjapan #nuclear #renewjapan

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