経済産業省、スマートグリッドに関する国際標準化ロードマップについて資料、タイムテーブルなどを公表
日米のスマートグリッドに関する共同研究も始まるようですし、日本でもスマートグリッドという言葉がメディアは本格的ににぎわせる状況になってきました。
1月28日、経済産業省がスマートグリッドに関する国際標準化ロードマップについて資料、タイムテーブルなどを公表しました。
プレスリリース / 経済産業省、平成22年1月28日
・スマートグリッドに関する国際標準化ロードマップについて
-----image : 次世代エネルギーシステムに係る国際標準化に向けて(PDF)より
" 本件の概要昨年8月に設置された「次世代エネルギーシステムに係る国際標準化に関する研究会(座長:横山明彦東京大学大学院工学研究科教授)」における検討の成果を、このたび、「スマートグリッドに関する国際標準化ロードマップ」としてとりまとめましたので、公表します。
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発表資料名スマートグリッドに関する国際標準化ロードマップについて(PDF形式:142KB)
次世代エネルギーシステムに係る国際標準化に向けて(PDF形式:4,212KB)
(参考資料1)研究会での検討(PDF形式:419KB)
(参考資料2)標準化項目(PDF形式:854KB)
-----image : 標準化項目(PDF)より "
また、NEDOから日米スマートグリッド実証事業の事前調査委託先に関する情報も公開されました。
プレスリリース / NEDO,平成22年1月28日
・日米スマートグリッド実証事業の事前調査委託先決定
" 日米スマートグリッド共同プロジェクト始動
NEDOは米国ニューメキシコ州において行うスマートグリッド実証事業の事前調査に、31社(18提案)を委託先として決定いたしました。このプロジェクトは、NEDOが米ニューメキシコ州政府および米連邦政府エネルギー省(DOE)傘下の国立研究所等と協力して行うスマートグリッドの共同プロジェクトです。昨年11月の日米首脳会談においても、スマートグリッドは日米共同で推進することで合意しており、NEDOとしても積極的に取り組んでまいります。
..........
NEDOはニューメキシコ州政府が、州内5カ所で行うスマートグリッド実証プロジェクトのうち、ロスアラモス郡とアルバカーキー市の2カ所で連携し、スマートグリッドに関する実証を展開します。これは新エネルギーの導入拡大、省エネルギーの推進に向け、日本国内では実証研究が難しい技術(需要制御、通信等)を実証し、世界各国で急速に概念整理が進むスマートグリッドの標準化活動への参画を目的としたもので、ニューメキシコ州政府およびロスアラモス、サンディアの両国立研究所などと共同で、この実証プロジェクトを計画してまいりました。
共同実証プロジェクトを実施するにあたり、日本側の参加企業について、「米国ニューメキシコ州における日米スマートグリッド実証」として2009年11月2日から12月1日までに応募があった19件中、18件の提案を採択しました。
各研究事業の事業期間、内容は別紙のとおりです。ただし、本年度の事前調査後の事業化評価により来年度以降の事業内容を検討します。
..........
(例 -委託先 【別紙】事前調査委託先一覧(54.3KB)より )
「(Ⅰ) ロスアラモス郡におけるマイクログリッド実証
・2~5MW程度の配電線において、太陽光発電(PV)2MW程度(日本側1MW程度設置)、蓄電池1MW程度を集中的に導入し、配電線の系統構成を切換えることによりPV導入比率を変えることの可能な配電線にて、PV出力の変動吸収を可能とするEMSと情報通信技術を構築・実証する。
・スマート配電機器(情報通信機能を持った配電機器等)を導入し、高い信頼性を有する配電系統を構築・実証する。」
.......... "
関連
・次世代電力網 日米実証の事前調査 NEDO 31社・機関に委託-----SankeiBiz,2010.1.29
" 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は28日、2010年度から米国のニューメキシコ州で始まる次世代電力網「スマートグリッド」の日米共同実証事業の事前調査について、東芝や京セラなど31社・機関に委託すると発表した。..... "
コメント続き
スマートグリッドという言葉が、エネルギー問題に関心のある人たちの会話に普通に上るようになって、そんなに時間はたっていない。しかし、膨大な情報が世界にあふれ、大規模な送電網の研究開発、IT産業からのあいつぐ”スマートメーター”やエネルギーマネージメントシステムへの取り組みが報じられ続けています。一方で、スマートとは名ばかりで、前提となる健全な経済環境と、平和と平等などの基本的で強固な人権が意識として、そしてシステムとして、前提条件として成立していないならば、行き過ぎたスマート化は、情報統制と管理による管理社会への入り口にもなりかねないという指摘があります。
具体的になる前に恐れる必要はないのかもしれませんが、この技術、情報が多くなればなるほど、気候変動およびエネルギー問題の解決に向けての可能性が非常に大きなものであることが理解できるようになってくる一方で、プライバシーや情報操作や統制の可能性も高くなります。日本も世界標準、規格に参加、主導権を発揮することが必要でしょうが、日本の風土と国民生活にとって、それがなんなのか? どんなメリットやデメリットを生み出すのかについて真剣に情報を集める必要がありそうです。(t_t)
参考
・Defining an End-to-End Smart Grid-----Greentech Media,07 23 09
・経産省と東電、関電「スマートメーター」実験 家庭の電力利用把握 節約促す-----SankeiBiz,2010.1.9
・『ビジネス2.0』の視点 : スマートグリッドの概要と日本政府と企業の取り組み等をまとめてみた-----ITmedia オルタナティブ・ブログ、2009/08/20
関連エントリー
・GEとGoogleのすすめるスマートグリッド-----自然エネルギー、2009/07/26
-----Google GreenPost横断検索 : スマートグリッド|smart grid|スマートメーター-----
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