長崎県、EV・PHVタウン構想を「長崎県エビッツ」で推進中
長崎県は、国の「EV・PHVタウン」として選定され、五島地域において、EVとITS(高度道路交通システム)が連動した未来型のドライブ観光システムの実配備を進めているそうです。産学官による連携組織として「長崎EV&ITSコンソーシアム(長崎エビッツ)」をたちあげ、今回三菱自動車の電気自動車i-MiEVが7台納車されたということです。
将来的には、新しい交通システムと観光という文脈で長崎県や五島地域に電気自動車を100台規模で導入するということです。青写真的には、太陽光発電などの再生可能エネルギーも組み入れた全体を先進的な事例として描くことを構想しておられるようです。
・三菱自動車、長崎県新上五島町に『i-MiEV』7台を納車-----三菱自動車、2010年02月19日
-----image(”新上五島町に納車された『i-MiEV』) ” : 同リリースより
" 「長崎エビッツ」始動、『i-MiEV』100台活用
三菱自動車は、2月19日(金)、長崎県が進める「長崎EV&ITSプロジェクト」の一環として、長崎県新上五島町に、新世代電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』7台を納車した。
長崎県は、昨年3月に電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)の、本格普及に向けたモデル地域である「EV・PHVタウン」として、国に選定されているが、この「長崎県EV・PHVタウン構想」の主要プロジェクトとして、五島地域において、EVとITS(高度道路交通システム)が連動した未来型のドライブ観光システムの実配備に取り組むこととし、その推進のため産学官による連携組織として「長崎EV&ITSコンソーシアム(長崎エビッツ)」を立ち上げている。
本プロジェクトでは、長崎県の五島地域にEV等や急速充電器、次世代のITS車載器等を配備し、観光情報配信システムの構築をはじめ、低炭素社会における新世代の交通・観光の仕組みを検討、具体化することとしている。
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関連
・「EV・pHVタウン」の選定結果について-----経済産業省、平成21年3月31日
" 添付資料より.........
EV・pHVタウン
広域実施地域 ・21年度から、隣接する広域な地域においてモデル事業を実施し、先進的なマスタープランの策定を目指す地域。- 東京都 神奈川県実施地域・21年度から、地域の特色を生かしたモデル事業の実施を通じて、熟度の高いマスタープランの策定を目指す地域。- 青森県、新潟県、福井県 愛知県、京都府、長崎県
調査地域・提案内容に解決すべき課題があることから、更なる調査を実施し、21年度に実施予定の提案募集を通じて「EV・pHVタウン」への選定を目指す地域。- 岡山県、高知県 沖縄県
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・長崎県 / 平成21年9月1日 長崎EV&ITSコンソーシアム(愛称:長崎エビッツ)への参画メンバー募集についてのお知らせ--平成21年10月21日
" 新産業創造課
長崎県では、今年3月31日に経済産業省から選定された「長崎県EV・PHVタウン」構想の主要プロジェクトとして、また地域活性化を目指して、国土交通省、観光庁及び経済産業省とも連携し、世界遺産候補を有する五島地域において、EV(電気自動車)等とITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)が連動した未来型のドライブ観光システムの実配備に取り組むこととし、その推進のため産学官による連携組織として「長崎EV&ITSコンソーシアム(長崎エビッツ)」を立ち上げることとしております。
本プロジェクトでは、長崎県の五島地域にEV等や急速充電器、次世代のITS車載器等を配備し、例えば、5.8GHz DSRCなどを活用した観光情報配信システムの構築をはじめ、低炭素社会における新世代の交通・観光の仕組みを検討、具体化することとしております。さらに、ここでの検討をもとに、国を通じて、観光情報やEV等とITSの連結等に係るルール化、標準化等も進めることとしております。
このため、ITSの世界的権威であり、長崎県と連携協定を締結している慶應義塾大学の、理工学部の川嶋教授を中心として、長崎県、長崎河川国道事務所及び五島市、新上五島町を事務局として進めることとしております。つきましては、自動車メーカー、カーナビ・電機メーカーなどの各種企業の方々、関係業界団体や大学等の研究機関や各地方自治体など幅広い層の皆様のご参画をお願いできればと考えております。
本コンソーシアムの設立については、10月上旬を予定しており、下記のとおり、当コンソーシアムへの参画メンバーを募集いたします。
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2 プロジェクトが目指す事項(1)観光ITSの開発と実配備
(2)地域発のルール化・標準化
ア.観光情報配信におけるデータのフォーマット化や、EV等とITSの連結方法、ITS機能等を標準化。
イ.その結果、電池の消耗状況等各種データを収集し、よりよい電池の開発等にも貢献。
(3)さらに、マイクログリッドの構成におけるEV等の活用や、コ・モビリティ社会の実現に向けた取組。
(4)ITS世界会議(2010年・釜山、2013年・東京開催)におけるモデル地域ツアーの誘致など世界の有識者への長崎のPR。
3 長崎エビッツの運営別紙1のとおり
4 長崎エビッツの概要
別紙2「五島の未来へ、EV&ITS」をご参照ください。
-----image : 上 : 別紙2より P.15、下 : P.18 -----
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コメント続き
三菱自動車のプレス発表を見ると、次々と海外での展開も綴られ、積極的です。量産型の電気自動車に先鞭をつけたことで、時間的にも資金的にもおおきな先行者利益を得ることも可能そうです。ホームページでの情報発信にも積極的です。バッテリーなどの知りたい情報も入手しやすいです。
・EVポータル -EV(電気自動車)に関連する総合情報ポータルサイト
-----image : 上記サイト
そして、未来のエコカーの重要な要件である軽くて小さい、そして十分な安全性を確保するということも、Kカーで培った日本の技術は大きく役立つと思われます。あとは、価格と信頼性。そのあたりも、三菱自動車をはじめとする日本の自動車メーカーに期待しています。(t_t)
参考
・Selling Like Hotcakes: Battery Suppliers for Mitsubishi's i-MiEV to Boost Production by 50%-----TreeHugger, 02.22.10
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