三洋電機、商船三井 三菱重工業と共同で“自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船”の研究開発に 「太陽電池」「リチウムイオン電池」で参加
三洋電機が太陽電池とリチウムイオン電池をもって、商船三井 三菱重工業と共同で“自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船”の研究開発に取り組むということです。
最大で200kWpの太陽電池と3000kWhのリチウムイオン電池により運航中に充電し、停泊時の電力の供給を行うということです。
プレスリリース / 三洋電機、2010年01月14日
-----image : 同リリースより
・三洋電機、“自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船”の研究開発に「太陽電池」「リチウムイオン電池」で参加
" .....太陽電池とリチウムイオン電池とを組み合わせたシステムで、船舶におけるCO2排出量の削減を目指す取り組み(船舶SES)を進めていますが、このほど、株式会社商船三井(以下、商船三井)と三菱重工業株式会社と共に、「自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船」の研究開発を行います。この研究開発は、国土交通省の平成21年度「船舶からのCO2削減技術開発事業」の補助対象事業として採択されました。
三洋電機は、2005年、2008年と、船舶向け実証試験として、太陽光発電システムを商船三井に納入しています。今回は、太陽電池(最大200kW予定)とリチウムイオン電池(最大3,000kWh予定)とを組み合わせたシステムで、従来船舶に搭載されているディーゼル発電機とのハイブリッドで電力供給を行ない、船舶全体から排出されるCO2を削減する技術の確立を目指します。太陽電池パネルで創り、二次電池に蓄えられた電力は、主に停泊中に使用されます。停泊中のディーゼル発電機を停止することで、ゼロエミッション化に寄与することと思われます。なお、本システムを装備した「ハイブリッド自動車船」は2012年の竣工を予定しています。
..........船舶における三洋電機の「エナジーソリューション」の活用
-----image(”“自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船”の研究開発(商船三井 三菱重工業と共同)”) : 同リリースより "
関連
・CO2削減プロジェクトが国交省の補助対象事業に採択決定-----商船三井、2010年1月14日
関連エントリー
・商船三井、次世代自動車船 ISHIN - I を構想-----しなやかな技術研究会、2009/09/18
追加情報
・商船三井、三洋電機の太陽電池などを使い停泊中ゼロエミッションを目指したハイブリッド自動車船を三菱重工神戸造船所にて来年6月竣工-----しなやかな技術研究会、2011/07/15
コメント続き
エコ船の開発も興味深いですが、太陽電池とバッテリーの利用の新しい形としての今回の開発にも興味があります。
200kWpの太陽光発電システムは、1軒4kWpとすれば、50軒分です。標準的な日射条件で、520kWh/day程度の発電が可能です。対して、3000kWhのリチウムイオン蓄電池。を搭載したとして、60kWh程度が仮定として一軒分となります。このバランスは参考にならんでしょうが、家庭で消費する電力量として約4日分に相当します。感じ、いいバランスです。船の話ですが、将来バッテリーのコストが下がることがあれば、家庭に蓄電池が普及する可能性もあります。ちなみに4kWpの独立系のシステムであるならば、バッテリーの標準的なバッテリー容量は、3kWhから6kWh程度になると思われます。
リチウムイオン蓄電池に関しては、材料の資源量とコストから一般的な商品として家庭に普及するとは思われないのですが、その他の方式の蓄電池、キャパシターに関して明るい材料が今後でてきそうです。太陽光発電とバッテリーのシステムの未来にちょっと期待しています。(t_t)
人気blogランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。
greenpost(@greenpost) - Twilog-----twitter : greenpost
--- グリーン・ポストのおすすめ”本”(amazon.co.jpインスタントストア)-----しなやかな技術研究会のGoogleマップ-----はてなのブックマーク-----
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント