三菱自動車、クリントン気候イニシアティブと電気自動車普及に関する覚書を締結
三菱自動車が、クリントン財団と電気自動車の普及に関する覚書を締結したということです。これによりC40(C40 Cities - Climate Leadership Group)において、電気自動車、ならびにインフラ整備における各都市の意思決定を支援してゆくということです。トヨタ、日産が電気自動車での展開を着々と進める中で、すでにi-MiEV(アイ・ミーブ)という具体的な車をもっている強みを生かして動いているという感じでしょうか?
プレスリリース / 三菱自動車、2009年12月17日
・三菱自動車、クリントン気候イニシアティブと電気自動車普及に関する覚書を締結
" 三菱自動車はこのほど、ウィリアム・J・クリントン財団(以下、クリントン財団)が設立したクリントン気候イニシアティブ(以下、CCI)との間で、電気自動車の普及に関する覚書を締結した。これは、低炭素社会の早期実現に向けた同社の環境に対する中長期的な取り組み方針である「三菱自動車グループ 環境ビジョン2020」で掲げる「EVで先駆け、『人と地球との共生』を目指す」に基づくものであり、今回の覚書締結は、12月16日にコペンハーゲン気候サミットにて発表されたC40電気自動車ネットワークの一環をなすものとなる。C40とは、温室効果ガス排出削減に取り組む意思を表明した世界の大都市からなるネットワークであり、CCIはその実行パートナーとなっている。CCIはC40都市とともに、ビルの省エネ改修事業や廃棄物管理、交通分野に対する様々な支援等のプロジェクトを通じて温室効果ガスの削減に取り組んでいる。
そして今般、C40都市のうちの一部が、新たに創設されたC40電気自動車ネットワークを通じ、電気自動車の普及に不可欠となる都市行政レベルでの重点事項について、来年にかけ一体となって取り組む意向であることを表明した。三菱自動車は、CCI及びC40電気自動車ネットワークと協調して車両の仕様や充電方式、補助金に関するアドバイスを行い、電気自動車政策や車両調達、インフラ整備に関するそれら都市の意思決定を支援してゆく。
三菱自動車がクリントン財団と締結した覚書の主たる内容は次の通り。
電気自動車に関する情報交換を行う。
C40都市での電気自動車の需要開拓を進める。
C40都市に於ける充電設備の普及・拡大を促進する。
C40都市での電気自動車実使用に係るデータの収集及びその共有を行う。
三菱自動車は、「三菱自動車グループ 環境ビジョン2020」の中で2020年には総生産台数に占める電気自動車及びプラグインハイブリッド車の割合を20%以上にするというビジョンを掲げている。
.......... "
関連
Testing the Mitsubishi i-MiEV
(MitsubishiCars,May 26, 2009)
・C40 Cities - Climate Leadership Group / cities / Japan - Tokyo
・Clinton Climate Initiative / Press Release December 16, 2009 : Cities Join Forces on Electric Vehicles
" ourteen of the world’s largest cities today committed to take steps over the next year to make their cities more electric vehicle-friendly, in collaboration with four leading vehicle manufacturers and the Clinton Climate Initiative (CCI). The announcement was made at the ‘Climate Summit for Mayors’, which is being held alongside the UN Climate Change Conference (COP15) in Copenhagen.The cities of Bogota, Buenos Aires, Chicago, Copenhagen, Delhi, Hong Kong, Houston, London, Los Angeles, Mexico City, Toronto, Sao Paulo, Seoul and Sydney have come together to form the ‘C40 Electric Vehicle Network’ and collectively will address four areas of municipal action that are critical to the successful introduction of electric vehicles. Through the C40 Electric Vehicle Network, the cities will:
Facilitate the planning and deployment of charging infrastructure and related electricity supply systems in collaboration with local utilities.
Work with relevant stakeholders to streamline permitting processes associated with charging equipment to encourage the safe and expeditious installation on customer premises and elsewhere.
Coordinate monetary and non-monetary incentives available to the general public and organizations purchasing electric vehicles, and contribute to the package appropriately.
Develop and publish a plan to mobilize demand for electric vehicles in city fleets for the period 2010 ? 2013 and rally private fleets to the safe end.
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コメント続き
i-MiEV(アイ・ミーブ)は、世界で評価されています。世界初の量産型電気自動車という称号とともに、具体的なシステムと雛形を提供するからでしょう。
・三菱自動車、英国プログラムに『i-MiEV(アイ・ミーブ)』を25台納車-----三菱自動車、2009年12月14日・オランダ首相と益子社長がオランダでの電気自動車普及について会談-----三菱自動車、2009年10月28日
・三菱自動車とPSAプジョー・シトロエン社、電気自動車の基本契約を締結-----三菱自動車、2009年09月04日
・三菱自動車、ドイツ フランクフルト国際空港において新世代電気自動車『i-MiEV』のプロモーション活動を開始-----三菱自動車、2009年08月19日
さらにカナダ、モナコ公国、ニュージーランドなどでも動いています。具体的な車に先鞭を付けることで、非常に大きな商機が広がったように見えます。
ただ、電気自動車自体は、部品点数も少なく、エンジン自動車を作る技術があれば簡単に量産できると言われています。自動車単体では、世界展開は難しいでしょう。全体のシステムや都市交通全体のデザインなど総合的な力が問われてくるのでしょうね。(t_t)
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