マツダ、『プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』を山口県に納車
マツダは、水素を燃料にする独自の水素ロータリーエンジン"発電"車『マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』を山口県に納車したと発表しました。なお、同車は水素だけでなくガソリンも燃料として使用できる「デュアルフューエルシステム」を搭載しています。マツダ独自のロータリーエンジンで発電する電動車という、マツダ独自の技術の進化系として出色のエコカーといえるかもしれません。
プレスリリース / マツダ、2009年12月01日
・マツダ、『プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』を山口県に納車-----(E)
-----image(”『マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』(山口県納入車)”) : 同リリースより
" マツダ株式会社(以下、マツダ)は、ハイブリッドシステムを搭載し、水素を燃料として走行する水素ロータリーエンジン車『マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』を、山口県にリース販売し、本日納車いたしました。
『マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』のリース販売は、2009年5月の岩谷産業株式会社、2009年9月の広島県、広島市に続き4台目となります。今回納車された車両は、環境啓発イベントなどで使用されるほか、公用車としても利用される予定です。
『マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』は、電気モーターで走行する独自のハイブリッドシステムの採用により、従来の水素自動車『マツダ RX-8 ハイドロジェンRE』に比べて、水素での航続距離を2倍の200kmに延長するとともに、走行性能を大幅に向上させています。また、『マツダ RX-8 ハイドロジェンRE』と同様、水素だけでなくガソリンも燃料として使用できる「デュアルフューエルシステム」を搭載しています。
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『マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』の主要諸元は以下の通りです。
・ベース車両 マツダ プレマシー
・全長 4,565mm
・全幅 1,745mm
・全高 1,620mm
・ベースエンジン マツダ 水素ロータリーエンジン(デュアルフューエルシステム)
・モーター 交流同期電動機
・最高出力 110kW
・ジェネレーター 交流同期電動機
・バッテリー リチウムイオン(Li-ion)
・乗車定員 5名
・使用燃料 水素およびガソリン
・燃料タンク 水素:35MPa(気圧)高圧水素ガスタンク
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2007年 ノルウェーの国家プロジェクト『HyNor』と『RX-8 ハイドロジェンRE』の納入に合意
2008年 ノルウェーにて『RX-8 ハイドロジェンRE』モニター車の公道走行を開始
2009年 『プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』リース販売開始 "
関連
・山口県 / やまぐちの環境ホームページ サイトマップ
-----image : MAZDA:Premacy Hydrogen RE Hybrid | Environmental Technologyより
参考動画
マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド : DigInfo
(Diginfonews,2009年01月22日)
コメント続き
この車、プレマシー ハイドロジェンREハイブリッドが発表されたときに、マツダのユニークな技術とアイディアに関心しました。ロータリーエンジンには、水素でもガソリンでもOKな効率のいい発電機という役割を担わせ、駆動はあくまでもモーター。それにより駆動系は、簡素化でき電気自動車の開発技術も高めることができる。しかも、そこには水素(ガソリン)ロータリーエンジン発電機という、使い方によっては面白い技術の開発もついてくる。燃料電池ではなく、安定してメンテナンスもクリヤーできる水素エンジン発電機で電気を作るという可能性です。水素エネルギー社会になった時、水素ロータリーエンジン発電機が一般家庭にすえつけられる可能性だって、、、ないかな?
山口県といえば、上関原発の建設問題で非常に大きな注目を集めることになります。県としては、原発を推進することは国のエネルギー政策にのっとった正当な政策という意識があるのでしょうが、この原発の建設計画は、地震の危険性もある場所に埋め立てて作り、しかも上関原発からわずかな距離にある祝島の島民のみなさんは、その建設に反対しています。こんなところにこんな計画で原発を作ろうと考えたということにびっくりしています。
環境問題に高い関心を示されている山口県です。是非、計画を見直し、県の風土を生かし後世に誇れるエネルギー、環境政策を立案し実行されることを期待したいです。また、この計画を推進すると民主党にとっての”三里塚”になります。
また、しな研の読者のみなさんも、情報をチェックしてください。しな研でも、継続的にこの問題に関心をもっていくつもりです。エネルギー問題、環境問題だけでなく、この国の風土の中でいかに暮らすかを、国民全体が問われる大きな話題にならなければいけない問題だと思います。(t_t)
参考
・国の統一見解 要請/米軍再編・上関原発-----asahi.com,2009年12月01日
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