日本ガイシのNAS電池が「eco japan cup 2009」で「環境ビジネスアワード」を受賞
日本ガイシのNAS電池、世界でも注目を集めています。太陽光発電、風力発電などの自然エネルギー、そして最近ではスマートグリッドでも話題に上る大型蓄電池です。今回、「eco japan cup 2009」で「環境ビジネスアワード」を受賞したということです。
プレスリリース / 日本ガイシ、2009年12月10日
・NAS電池が「eco japan cup 2009」で「環境ビジネスアワード」を受賞
" 日本ガイシ株式会社(社長:松下 雋、本社:名古屋市)のNAS(ナトリウム硫黄)電池事業がこのほど、「eco japan cup 2009」(主催:環境ビジネスウィメン、環境省、総務省、日本政策投資銀行、三井住友銀行)のビジネス部門で「環境ビジネスアワード」を受賞しました。
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NAS電池事業について「電力は貯められない」という従来の常識を覆し、大容量の電力貯蔵を実現したNAS(ナトリウム硫黄)電池。高出力・大容量(数百メガワット、6時間以上)、高エネルギー密度(鉛蓄電池の約3倍)、高速応答性(2ミリ秒)などの特長があります。
1984年から東京電力と共同で開発に取り組み、当社独自の高度なセラミック技術を駆使して世界で初めて実用化に成功。2003年から量産を開始し、これまでの納入実績は国内外で200カ所以上、累計出力は300メガワットを超えています。
そのアプリケーションは、電力需要家での負荷平準によるエネルギーコストの削減に始まり、風力・太陽光発電などの再生可能エネルギーの出力安定化、電力負荷の平準化による発電所の運転効率化などに拡大し、CO2排出抑制による地球温暖化防止に貢献しています。
いま話題の次世代送電網「スマートグリッド」の構築にも不可欠な技術とされ、世界中から注目を集めています。
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関連
・|eco japan cup - エコビジネスの芽を見つけ、育てるコンテスト-
・GreenPostサイト横断検索 : 日本ガイシ NAS電池
コメント続き
電力に占める割合があるレベルを越える場合、つまり石油代替エネルギーとして再生可能エネルギーがその電力網全体に大きなウェイトを占めるようになると、バッテリーが必要とされるといわれています。その割合については、さまざまな意見があり、情報の整理ができていません。日本でも、10%未満であれば、バッテリーは不用と考える専門家も多いです。システムによっては、投資額を膨らませる大型蓄電池、その合理的な運用技術の蓄積こそ、再生可能エネルギーの利用と蓄電池の組み合わせに関するさまざまな議論に、結論を出していく唯一の道なのでしょう。(t_t)
・Fixing the Power Grid-----Technology Review, OCTOBER 17, 2007
・Battery Research Aims To Store Renewable Energy-----PhysOrg.com,November 19, 2009
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コメント
ぬりさん
情報ありがとうございます。以前、高くて、役に立たないと言われていたのを知っています、NAS電池。平準化用途は世界的に注目されていますから、このタイミングでコストを安くできれば、もしかすると生き残る技術かもしれませんね。
ほかにも、蓄電池に関しては”ガセ””似非”的な技術、そして本当に可能性のありそうなものまでいろいろと情報が集まっています。どれがこれから注目され、実際に生き残るのか? 蓄電池も注目分野であることに間違いなさそうです。
twitterでは、こんな情報をいただきました。
http://twitter.com/northfox_wind/status/6569453311
投稿: t_t | 2009/12/14 12:19
わー。これこの前見に行きました。同志社大にも置いてありましたね。
東電と研究を始めた頃は、陽水発電代替という位置づけだったものが、とてもペイできないことがわかり、次にピークカット&瞬電対策の名目で開発を続けて来たが、最近のブームに乗って風力発電の負荷平準化という名目に変えたら注目を浴びたと聞きました。
エネルギー密度が鉛蓄電池の3倍、Liイオンと同程度。出入のエネ効率は88%だが、運転温度が300℃前後をキープするためのヒーター分でさらにマイナス5%。
Naと硫黄とうい危険物を使うため、周囲3mは空き地にしなければならない。
寿命はだいたい15年だが、現在の日本の風力導入量ではNAS導入メリットはないとも。
世界中に小さい島をたくさん持っているフランスが注目したり、アブダビから50MWのオファーが入っているとのことです。
投稿: ぬり | 2009/12/11 17:59