アフガニスタンのペダルパワー OLPC XOラップトップ
アフガニスタンのカブールには、すでにXOラップトップが数千台贈られ教育の現場で活用されているそうです。そして、今回現地で足踏みで充電するシステムが試作され公開されました。これまでのシステムにも手回し充電システムが用意されていましたが、より長時間集中して作業を行うために足を活用するシステムがデザインされたということです。
・OLPC Afghanistan's Pedal Powered Progress-----One Laptop Per Child News,12 OCT 2009
OLPC Pedal Power - Human Power Machine for XO Laptop from OLPC Afghanistan
(bellybuttonwindow,2009年10月14日)
OLPC Thank You Video
(OLPCFoundation,2009年01月14日)
One Laptop per Child (OLPC)プロジェクトについては、以前何回か”しな研”でも紹介したことがあります。同プロジェクトは、電力や通信インフラが未整備な国の教育や自立支援プログラムなどに安価なラップトップコンピューターを贈る大規模なものです。そしてXOラップトップは、すでに世界中の未電化でパソコンがそれまでほとんど存在さえしなかった国や地域において大きな成果を上げています。ペダルパワーという”新たな電源”が確保されれば、新しい活躍の場が広がります。太陽光発電などのシステムも利用されているようです。地域の現状にあった技術で可能な限り運用されるという点が非常に重要です。
関連
・One Laptop Per Child Afghanistan / Pedal Power Machine,October 2009
・Pedal Powered Laptops in Afghanistan-----Alternative Energy News,November 5th, 2009
コメント続き
現在でも”15億人もの人が暗闇で暮らしている”ということです。驚くべき数字です。世界の資源、エネルギーの分配の公正さを考えると私たちが享受している豊かな暮らしへの考え方がよくも悪くも変わります。しかし、30年前に最初のボーナスをつぎ込んで私が手にしたパソコンはカセットテープを記憶媒体とする8ビットPCでした。DOSマシーンというヤツです。インターネットではなく、モデムで24kbpsの回線スピードでパソコン通信をする程度でも画期的だと考えていました。当時から、未電化地域で暮らす人々の暮らしについては関心をもっていましたが、直接現地と連絡を取ることは不可能ではないにしても、難しいことでした。ネットにつながっている人数と内容が決定的に量的に少なかったからです。それが、今やtwitterなどでは、未電化地域の人々のささやきやつぶやきらしきものを目にすることさえでき、望めば直接連絡を取ることが出来ます。また、生活者というレベルで、互いに情報を交換し、世界についての情報さえ断片なり、幸運ならばヴィジョンなりを共有さえできる可能性があります。驚くべきことです。
情報通信機器においては、意外と本当に必要な電力は少ないものです。私たちも電力をできるだけ使わないシステムにすることもできます。IT技術全般の進歩がもたらしたメリットを生かすことで、面的で立体的な技術の小規模分散型の地域システムについての情報交換も今こそ可能な時代になってきたと思います。可能性を生かして活動していきたいと思います。(t_t)
参考エントリー
・「100ドルノートPC」が200ドルに / クリッピング ITmedia News-----しなやかな技術研究会、2007/11/05
・100ドルPCプロジェクトのOLPC,2007年10月より量産開始 / クリッピング ITpro-----しなやかな技術研究会、2007/07/26
人気blogランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。
しなやかな技術研究会のタイムライン4 --- グリーン・ポストのおすすめ”本”(amazon.co.jpインスタントストア)-----しなやかな技術研究会のGoogleマップ-----はてなのブックマーク-----
-- [ バックナンバー、しなやかな技術研究会のタイムライン1 、しなやかな技術研究会のタイムライン2、しなやかな技術研究会のタイムライン3]--
[PR GreenPostの商品案内のサイトへ PR]
| 固定リンク
« 一般家庭レベルで試みるCO2「25%削減」 / クリッピング 地球のココロ | トップページ | 海洋研究開発機構、共同研究で北極海がある種の海洋生物にとって住みにくい海になっていることを初めて発見。二酸化炭素の海中への溶け込みによる環境変化をリポート »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント