三菱化学、太陽光発電によるトラック冷房システムを開発、アイドリングストップによる燃費・CO2排出の実証実験を開始
三菱化学が、10t大型トラック2台の屋根に同社が開発したアモルファスシリコン900Wpを取り付け、冷房用の電源として利用する実証試験を開始したそうです。
一般家庭用の太陽光発電冷房装置は、600Wp程度から可能という話を聞いたことがありますので、大型トラックの運転室内の冷房用とであれば十分な容量に思えます。太陽電池も軽量なアモルファスを利用しているということも、メリットであり、車への太陽電池の用途開発の実証実験としても興味深いです。
プレスリリース / 三菱化学、平成21年10月22日
・太陽光発電によるトラック冷房システムを開発、試作車での実証実験を開始
" アイドリングストップによる燃費改善、CO2排出削減が可能に
太陽光発電によるトラック運転室内の冷房システムを開発
三菱化学株式会社 (本社: 東京都港区、社長: 小林 喜光、以下「当社」) は、太陽光発電によるトラック運転室内の冷房システムを開発いたしました。
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開発中の有機太陽電池は「究極の薄膜・軽量」――トラック冷房は極めて有望な用途
当社は有機太陽電池 (※1) の2015年の量産開始を目指し研究開発に注力しておりますが、それと並行して、有機太陽電池の「究極の薄膜・軽量」という特長を活かせる新規用途の開発にも努めております。
今般の太陽光発電によるトラック冷房システムは、軽量のため走行に支障を来たさないアモルファスシリコン系薄膜太陽電池 (※2) の採用により初めて実現できた極めてユニークな用途であり、当社の有機太陽電池が実用化されたあかつきには、製造コスト低減や取扱いの簡便さ、さらなる薄膜・軽量化が相まって、よりいっそうの普及が期待されます。
当社は、発電効率に優れた結晶シリコン系太陽電池、現在既に実用可能となっているアモルファスシリコン系薄膜太陽電池、究極の薄膜・軽量化を達成できる有機太陽電池を、それぞれの特長を最大限に活かすべく最適に組み合わせながら、トラック冷房システム・建材一体型太陽電池・植物工場等、太陽電池の多様な用途可能性を引き続き追求してまいります。トラック運送業界のCO2排出削減は喫緊の課題――国土交通省も当社の取組みを支援
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-----image : 同リリースより(上から、【試作車】(全体像)-(ウィングを上げた状態)-(走行中の試作車を斜め上から撮影)-【冷房室内機と実験データ記録装置】
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システムの目的
● 太陽光発電で冷房機を運転することにより、停車中の運転室内の快適性を向上させ、軽油消費を削減し、CO2の排出量を削減する。
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コメント続き
納品待ちや高速のパーキングエリアでの休憩時などにアイドリングをストップできる効果としては、エネルギーや二酸化炭素削減の効果以外にも、排気ガスや騒音、振動のカットなど大きなメリットがありそうです。乗用車でもワンボックスカーなどなら、数百ワット規模の太陽電池の搭載が可能な車種もあります。コストダウンした暁には、電気自動車でなくとも、どんどん普及していきそうな分野です。(t_t)
参考エントリー
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