大阪管区気象台及び神戸・舞鶴両海洋気象台、「近畿・中国・四国地方の気候変動2009」を公表
大阪管区気象台及び神戸・舞鶴両海洋気象台が最近の気象状況をふまえた「近畿・中国・四国地方の気候変動2009」を公表しました。
ちょうどこの近畿・中国・四国地方では、動植物、昆虫の生態がより暖かい気候風土のものに遷移してきているという話に興味をもっていたので、非常にタイムリーなリポートのリリースです。
プレスリリース / 大阪管区気象台、平成21年8月25日
・「近畿・中国・四国地方の気候変動2009」の公表について
" 大阪管区気象台及び神戸・舞鶴両海洋気象台は、各地方における気候変動対策に資することを目的として、近畿・中国(山口県を除く)・四国地方における気候変動の実態と予測をまとめた「近畿・中国・四国地方の気候変動2009」を作成し、大阪管区気象台ホームページ(http://www.jma-net.go.jp/osaka)で8月25日14時に公表いたしました。
「近畿・中国・四国地方の気候変動2009」では、気温や降水量の長期変動のほか、大雨や少雨、極端な気温の日数等やさくらの開花日の長期変動について、各地方及び府県ごとに記述しています。また、西日本を対象とする、気温、降水量の将来予測も記述しました。さらに、海洋における気候変動として、西日本周辺の日本海と太平洋の海面水温と海面水位の長期変動及びその予測についても記載しています。概要については以下のとおりです(詳細はリーフレット(約1.8MB)をご覧ください)。
○過去約100年間の気候変動の現状
・近畿・中国・四国地方の気温は100年あたり約1.54℃の割合で上昇しています。
・多くの地点で気温の上昇やさくらの開花日の早まりがみられます。
・20世紀初頭に比べ、大雨日数が多くなっています。
・異常少雨が増えています。
・海面水位には1980年代半ば以降上昇傾向がみられます。
○21世紀末を対象とした地球温暖化の見通し
・年平均気温は2~3℃程度上昇が予測されます。
・日本周辺の海面水温も上昇することが予測されます。
「近畿・中国・四国地方の気候変動2009」全文およびリーフレットは、大阪管区気象台ホームページの以下のアドレスに掲載しています。
http://www.jma-net.go.jp/osaka/kikou/ondanka/ondanka.html "
関連
・近畿・中国・四国地方の気候変動2009[近畿・中国・四国地方の気候変動2009 127ページ(PDF、約4.0MB)]
-----image : 「近畿・中国・四国地方の気候変動2009」の概要資料です(リーフレット、6ページ)P.2キャプチャー画像
コメント続き
日本の温暖化傾向は、気候変動と都市化などのヒートアイランド現象が原因と考えられます。これだけ開発が進めば、気候も変化します。
植物、動物、昆虫などの生息域や新しい環境の登場については、研究は常に後追いです。10年以上の月日をかけて、ようやく大きな変化の兆しを捉えることができます。しかし、昭和30年代の気候を覚えている人間としては、明らかに周囲の気候は変化している、植物、動物、昆虫の変化も感じます。気候変動と人間の営為、なんとも大変な状況に陥っているのは間違いないようです。(t_t)
MEMO
・世界気候会議が開幕 気候情報システムを整備へ-----日経エコロミー、2009/8/31
・Trade and Environment: WTO and UNEP launch a report explaining for the first time the connections between trade and climate change-----UNEP,26 June 2009
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