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2009/09/18

商船三井、次世代自動車船 ISHIN - I を構想

 商船三井、次世代自動車運搬船「ISHIN - I」を構想。予想図を見て驚くのは、上部甲板をびっしりと埋め尽くす太陽電池だ。これで、3%の削減が可能だそうです。さらに、推進、航行に関するさまざまな工夫により、大洋航行中のCO2排出を50%削減することも可能だということです。大型船の世界にもエコの波が訪れそうです。

プレスリリース / 商船三井、2009年9月10日
次世代船シリーズを構想-----(E)

Jpr2853
-----image(”【予想図】”) : 同リリースより

" 第一弾 自動車船「ISHIN - I」
 当社がこれまで開発・採用してきた技術を最大限に進化させ、近い将来 技術的に実用可能な次世代船の構想をまとめました。
 第一弾は環境負荷軽減型の次世代自動車船です。今後もフェリーやばら積み船・タンカー、コンテナ船などの次世代船シリーズ構想を順次まとめ、時代を前へ進めます。
 世界の海運をリードする商船三井の挑戦にご期待下さい。

 同シリーズに込めた思いの「船舶維新」をキーワードに、第一弾の自動車船を “ISHIN-I”(イシン ワン)と名づけました。特長は、次の通りです。

【“ISHIN-I”の2大特長】
(1)港内航行・荷役中:ゼロエミッション(排ガスゼロ)を実現
 従来の自動車船での自然エネルギー利用を更に発展。大容量の太陽光パネルや蓄電池などを導入し、ゼロエミッション実現を果たす。
(2)大洋航行中:CO2排出を50%削減(注)
 新技術を複合採用し、環境負荷の大幅低減を図る。

注: 当社旧船型(小型乗用車6400台積 自動車船)単位台数当たりと比較し、41%の削減を達成する。
今後 船体大型化のニーズが出てきた場合には、50%削減が可能。
*特別サイトを公開
当社技術革新の歩みとともに“ISHIN-I”の詳細を説明しています。
「船舶維新 ~未来への鍵は歴史に~」 URL http://www.mol.co.jp/ishin/
..........
【2大特長を実現する主な技術】
1.自然エネルギー利用
自動車船“EUPHONY ACE”や“SWIFT ACE”に部分採用済みの太陽光パネルを大幅に拡大し、上甲板のほぼ全面に設置する。
大容量の蓄電池(リチウムイオン電池)を搭載し、電動推進機関と組み合わせることで、港内航行・荷役中のゼロエミッションを実現する。
2.推進効率最適化
 (1)二重反転プロペラ推進システム
 ディーゼル機関と電動推進機関を組み合わせた上で、プロペラを前後に配置。互いに負荷を分担し逆方向に回転させることで、前方プロペラの回転エネルギーを後方プロペラが吸収するなど、効率が大幅に向上する。
 (2) 改良型省エネ装置「PBCF」(Propeller Boss Cap Fins)
 当社が開発し、世界中1700隻以上の船のプロペラに採用されている省エネ装置で、その改良型を装備する。
3.改良型「風圧抵抗軽減船型」
 当社が開発した、船首・船側方向からの風圧を軽減する形状の更なる進化。船尾の形状も滑らかにすることで、風の流れを更にスムーズにする。
4.摩擦抵抗低減
 塗膜にできる微細な凹凸に水をとらえて凹凸部分を減少させ、摩擦抵抗を少なくする超低摩擦型船底塗料の次世代型を採用する。
5.最適運航支援システム
 船体の運航状況をモニタリングしながら最新の海気象データを利用し、船型毎に異なる性能特性を考慮しながら最短航路、最小燃費航路を探索する。
6.機関システム効率化
 エンジンへの燃料供給量を電子制御し、最適燃料供給量で運転。排気ガスと共に廃棄していた熱エネルギーを高効率で回収し、再利用する。
7. 船体最適設計
 水面下の船体形状を大幅に改善し、燃費向上効果を追求する。
8.新パナマ運河に対応した船体大型化
 船体大型化のニーズがあった場合、プロペラを2軸にし、推進性能および燃費効率の大幅な改善が可能。その効果で自動車一台輸送当たりのCO2排出量を50%まで削減可能にする。 "

関連
商船三井 船舶維新-未来への鍵は歴史に-

参考エントリー
未来の貨物船「NYK スーパーエコシップ2030」のデザインを日本郵船が公開。燃料電池駆動、太陽電池と風力も搭載-----しなやかな技術研究会、2009/07/06

-----カテゴリー : エコ船-----

コメント続き

 さて、2005年竣工の商船三井の自動車運搬船EUPHONY ACEには、
 ”風圧抵抗軽減船型燃料、タンクの二重底構造化、断熱ペイントの使用、太陽光パネル、省エネ電球の使用、生ゴミ処理機の搭載、排ガス浄化装置PBCF搭載”
 などの最新の技術がすでに投入されているそうです。実験を経て、今回の自動車船の明日の姿、ISHIN(Innovations in Sustainability backed by Historically Proven, Integrated Technologies)を展望しているということです。(t_t)

[Googleイメージ検索 : eco ship]



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