ピークオイル”時代”の幕開け
IEA、国際エネルギー機関のチーフエコノミストが世界の油田の詳細な調査結果を元にピークオイルについての意見を発表しました。その内容は、ガーディアンのネット版に掲載されました。そのタイトルは、「警告 : 石油の供給は急速に枯渇している」というものでした。
温暖化の議論に懐疑論があるように、ピークオイルにも懐疑論があります。掘削、探査の技術の進歩により石油は枯渇するどころか可採埋蔵量は増えているというようなことも言われます。しかし、質とコストの面で現在の文明を維持する経済的なレベルを維持することは急速に難しくなっているという指摘は、ここ数年現実味をおびてきています。まずは、お読みください。
・Warning: Oil supplies are running out fast-----independent.co.uk,3 August 2009
関連
・「世界の大油田、生産ピーク過ぎた」IEA研究者が警告-----asahi.com,2009年8月3日
" 国際エネルギー機関(IEA、本部・パリ)の研究者が「世界の大油田の原油生産はすでにピークを過ぎ、世界全体でも10年後にはピークを迎える」と分析していることがわかった。 "
・ピークオイルに目覚める日本!-----OurWorld2.0,2009年, May 5 日
質の良い、安い石油がなくなれば、他の化石燃料の調達コストも上昇します。石油ピークの影響は、大きく広範なものです。金融危機により、石油の消費は落ち込んでいますので、この危機の予兆はマーケットでは隠されていますが、状況は恒に微妙なバランスの上にあります。エネルギーのほとんどを、海外の資源に依存するわが国。食料もしかりです。真剣に考えなければ、いけない問題だと思います。
日本ではピークオイルは、エコロジカルな暮らしを求め、模索する人々の間でさえ、メインの話題になっていないようですが、エネルギーおよび気候変動問題と暮らしという議論では避けて通れない問題です。
エネルギー問題は、食料などの問題にもすぐに跳ね返ります。選挙の季節で、各党のマニフェストは、あくまでも卑近な事象への対応に追われているように見えます。ピークオイルという一大転換点を前に、これを危機ととらえ、しかも前向きの議論で指針を示す義務が政治にはあります。選択肢は厳しいですが、このことも意識しつつ、投票したいと思っています。
明日が、今日の延長にないと考えて行動することは、政治にはもちろん、個人的な生活設計上でも誠に困難な話ですが、、、、、避けては通れない問題です。(t_t)
参考
George Monbiot meets Fatih Birol
(TheGuardian,2009年01月08日)
・エネルギー総合研究所 / 石油ピーク
・Hubbert Peak of Oil Production
・Inspiring Green Leadership : Best of The Oil Drum Index
・PERMACULTURE & PEAK OIL: Beyond 'Sustainability'
(eon3,2007年07月18日)
関連エントリー
・End of the oil age / News WWF-UK(WWFリポート、石油時代の終わり)-----しなやかな技術研究会、2008/04/04
・世界は、ピークオイルを向かえた-----ソフトエネルギー、2008/06/09
・選ぶべき"Blueprints” 2015年の危機超えて-----しなやかな技術研究会、2008/01/31
・キーワード「脱石油」-----GreenPost -Heuristic Life,2006.03.23
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