NEDOが山梨大学に世界的な燃料電池の国際共同研究の拠点を設置
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、具体的な開発スケジュールを念頭に世界的な人材育成と共同研究のための施設、山梨大学燃料電池ナノ材料研究センターを設置、運用を開始するそうです。
開所にあわせて公開された資料によると2015年を普及開始という目処で燃料電池自動車の開発に取り組むということです。
プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、平成21年8月19日
・NEDOがリードする世界の英知を結集した、燃料電池の国際共同研究の拠点が本格稼働
-----image : 参考資料 別紙1:燃料電池自動車の普及シナリオと研究開発課題より
" 山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
国立大学法人 山梨大学
山梨県燃料電池の本格普及を目指すNEDOの固体高分子形燃料電池プロジェクトの中核的役割を担う「山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター」(センター長:渡辺政廣教授 )が本格稼動することとなりました。
同センターは、国内のみならず海外の研究者を結集した研究体制のもと、世界最先端・最高性能を有する研究設備及び世界最高水準の実験環境を有した国際的な研究開発拠点となります。また、山梨大学、山梨県、民間の産学官連携の拠点ともなります。
更に、今後の日本の燃料電池技術開発を担う、大学、産業界等の若手研究者の人材育成の場としても期待されています。記
1.プロジェクトの背景・目的
燃料電池自動車(FCV)は、省エネルギーとCO2排出量の大幅削減を実現する次世代自動車として期待されており、2015年の一般ユーザへの普及開始、2020年以降の本格的普及に向けて、燃料電池のコストダウン及び耐久性の向上が大きな課題となっています。
NEDOでは、これらの課題解決のため、固体高分子形燃料電池(PEFC)の技術開発を実施しており、その中核となる本プロジェクトでは、山梨大学の渡辺政廣教授をプロジェクトリーダーとし、燃料電池の「電極触媒、電解質膜等」の新材料の開発及び試作、解析、評価試験を一体的に推進しています。2.センターの特色
○国際共同研究の拠点
研究の推進に当たっては、燃料電池研究の第一人者である山梨大学の渡辺政廣教授の下に、国内外から第一線の研究者を集めた研究体制を整えます。今後、米国、ドイツ、フランス、韓国、中国の5カ国から9名の海外からの研究者を含めた30名の研究者が結集する予定になっており、世界の国際共同研究拠点として、世界に先駆けた研究成果が期待されます。○世界最先端の研究設備と実験環境
本センターの実験棟には、特殊な計測を行うための防振及び磁気漏洩シールドが施されているとともに、クリーンルーム、クリーンリフトによる防塵環境が完備されています。また、世界最高性能の電子顕微鏡、X線光電子分光装置、核磁気共鳴等の最新装置を設置します。○人材育成
山梨県、山梨大学と協力の下、実験棟に併設するオフィス棟において、将来の燃料電池の技術開発を担う、産業界、大学等の若手研究者の育成を図る場として、各種セミナー、講演、研修等を開催します。○実用化研究
山梨県は、オフィス棟において産業界等と協力し、実用化研究を行う予定です。3.「山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター」の概要
(センター長) 山梨大学 渡辺政廣教授(NEDOプロジェクトリーダー)
(所在地) 山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター(山梨県甲府市宮前町6-43)
(研究者) 30名(うち、海外からの研究者:9名(米、独、仏、韓、中国、等))
(実験棟) 世界最高水準の実験環境を整え、最新かつ高性能の実験装置を設置
(開所日) 平成21年8月25日4.参考資料
別紙1:燃料電池自動車の普及シナリオと研究開発課題
別紙2:山梨大学燃料電池ナノ材料研究センターの施設概要
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コメント続き
燃料電池、水素エネルギーともに付帯機器のコスト、寿命などに多くの課題をまだまだかかえているといわれています。石油については、すでに資源制約が未来での大きな課題として浮かび上がってきています。石油、そして化石燃料全体、ウランなどの資源的な限界に対して、水素は大きな期待をもたれてている分野です。今後の研究成果に期待を寄せています。(t_t)
参考
・Wikipedia : 燃料電池
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