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2009/07/28

防災科学技術研究所が、全国地震動予測地図、新型地震ハザードステーション(J-SHIS)を公開

 防災科学技術研究所が、全国地震動予測地図、新型地震ハザードステーション(J-SHIS)を公開しました。今回のバージョンよりさまざまな地図を重ねたときの透過率を調節できるので、よりわかりやすく地震の危険度と統計データーや活断層などを把握することができます。
 未曾有の国難とも言われる、首都圏や東海各地など人口密集地での大地震は、日本の命運を高い確率で左右する重大なテーマです。地球温暖化、エネルギー問題などをはるかに越え、さらにはそれらの問題とも複合的にからむ非常に大きなテーマになってきます。実際、あらゆる経済、安全保障上などの施策を御破算にするこの問題は、国づくり、地域づくりの核ともなる問題です。衆議院選のひとつの大きなテーマともいえる問題だと思います。

プレスリリース / 防災科学技術研究所、平成21年7月17日
トップページ / pdfリリースより
Hazardmap2009
-----image : 地震ハザードステーション(J-SHIS)のキャプチャー画像。[全国地震動予測地図]

" 全国地震動予測地図公開のための新型地震ハザードステーション(J-SHIS)の運用開始
独立行政法人防災科学技術研究所(理事長:岡田義光)は、地震調査研究推進本部地震調査委員会が作成した「全国地震動予測地図」を、ウェブ上でわかりやすく閲覧することのできるシステムとして、平成17年5月より運用を開始していた「地震ハザードステーション(J-SHIS)」の大幅な機能アップを実現した新型のシステムを開発し、運用を開始しました(URL: http://www.j-shis.bosai.go.jp/)。新しく開発されたシステムでは、約250mメッシュで計算された地震動予測地図、及び地盤情報などを、背景地図と重ね合わせて表示する機能に加え、住所や郵便番号などによる検索機能により、調べたい場所での地震ハザード情報を、簡単に閲覧することができるようになりました。また、より専門的なデータの利活用を可能とするため、地震動予測地図のデータや計算に用いた断層モデル、地盤データ等をダウンロードすることも可能となっています。
..........
【補足説明資料】
*1 全国地震動予測地図:
今後、発生が予想される地震によって生じる揺れの大きさ(地震動)とその確率を地図に示したものであり、「確率論的地震動予測地図」と「震源断層を特定した地震動予測地図」の2種類があります。
*2 J-SHIS(ジェイシス):
Japan Seismic Hazard Information Station 訳:地震ハザードステーション
*3 確率論的地震動予測地図:
ある地点で、一定の期間内(例えば30年)に、ある地震動レベル(例えば震度6弱以上)を越える確率を示した地図です。
*4 震源断層を特定した地震動予測地図:
特定の断層で地震が発生したとき、その断層周辺がどのような揺れに見舞われるかを表した地図です。
*5 表層地盤増幅率:
地震が起きたとき、地表近くのごく浅い部分(表層地盤)の性質が地域によって異なることで、揺れの大きさが変化します。そのような表層地盤での揺れの大きさを数値化したものを表層地盤増幅率といいます。
*6 深部地盤モデル:
地震による揺れは、平野部等を覆っている厚い堆積層によっても、その大きさが変化します。こうした影響を考慮するために作成されたモデルが、深部地盤モデルです。 "

関連
地震ハザードステーション(J-SHIS)
Hazardmapkatudansou-----image : 地震ハザードステーション(J-SHIS)のキャプチャー画像。[震源断層を特定した地震動予測地図]

全国地震動予測地図:地盤データを細かく 震度7も初表示--国の調査委-----毎日.jp,2009/7/22

浜岡原発「震度7起きやすい」 伊勢神宮も可能性 政府-----asahi.com,2009年7月24日

追加情報
防災科研、3種類の地震計を用いた地震観測網のデーターを地震観測網ポータルで公開-----しなやかな技術研究会、2012/07/18

大飯原子力発電所他、政治判断による拙速な再稼動には反対です-----しなやかな技術研究会、2012/03/23

本「原発震災 警鐘の軌跡 」著・石橋克彦/発行・七つ森書館-----ソフトエネルギー、2012/03/02

コメント続き

 上の朝日の記事にもあったとおり、地震といえば浜岡原子力発電所などの原子力関連施設の地震による被害が懸念されます。日本は、活断層の近くに原子力発電所を作らないという指針のもとに原発を作っているということになっていますが、多発する地震が示すとおり、また柏崎刈羽原子力発電所の地震による「想定外の被害」など、安全とされるところも含めて、どこで大地震が起こってもおかしくない国土です。ましては、浜岡原子力発電所では、深度7以上の地震が起こることが高い確率で起こるとされています。日本の原発は、地震に強い(?)としても、自然の脅威とエネルギーを甘くみた、科学技術の安全性への盲信ともいえる、国の命運をかけた実験を多くの生命を危険にさらしながら、原発の運転を続けることは、あまりにも無謀な行為です。少なくとも、今回のハザードマップの真っ赤な地域の原子力発電所の運転を、まずは止めて、その是非を国民自らが選択する必要があります。
 といっても、現状止まらないでしょうから、そんな原発に支えられて私たちが生きていることをまずは、一人一人が認めることが大切です。

 数年前にどこかの雑誌で、地震の危険な地域の地図に、原子力発電施設をプロットした地図をみたことがあります。ネットで探したのですが、下のサイトにあるものしか見当たりませんでした。良い地図があったら、ありかを是非教えてください。
(t_t)

参考
食品と暮らしの安全 / 原発震災|『放射能で首都圏消滅』からの警告
" 地震ハザードステーション "

関連エントリー
原油価格...年末までに90ドル越え!? そして、地震。いまこそエネルギーを考えよう。-----しなやかな技術研究会、2007/07/19

ドイツ「未来は原子力を必要としない」政務次官が、脱原発の重要性を訴える / クリッピング EICネッ-----ソフトエネルギー、2007/02/23

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防災の日を前に、原子力発電と地震についてしっかりと考えよう!-----しなやかな技術研究会、2006/08/29

-----自然エネルギー カテゴリー : エネルギー-原子力-----



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コメント

地震予報

投稿: 樫健治 | 2018/06/26 20:24

GS値の確認

投稿: 中西尚晃 | 2016/05/27 10:51

GS値の確認

投稿: 中西尚晃 | 2016/05/27 10:49

全国地震動予測地図を公表の都度、配信願います。

投稿: toufukuji hitosi | 2013/12/23 13:09

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