気象庁、大気中の二酸化炭素濃度の最新情報の提供を開始
気象庁が2日大気中の二酸化炭素濃度に関する最新の情報の提供を開始しました。
プレスリリース / 気象庁、平成21年2月2日
・大気中の二酸化炭素濃度の新しい情報を公開します
" 概要
気象庁は、約20年間にわたる世界中の二酸化炭素濃度の分布や変化について「二酸化炭素分布情報」として、2月3日10時に、気象庁ホームページにおいて公開します。
本文二酸化炭素分布情報は、世界各地で観測された二酸化炭素濃度のデータをもとに、過去20年以上にわたる世界の二酸化炭素濃度の分布を解析したもので、このような長期にわたる情報の公開は世界で初めてです。
これにより、二酸化炭素の濃度が年々増加していく様子や、森林等の光合成に伴う季節変化、人間活動や自然による特徴的な地理的分布などを、わかりやすく示すことができるようになりました。
この情報は、地球温暖化問題に対して、各機関、地方自治体、企業などを始め、皆さま一人一人が進める様々な二酸化炭素削減対策の必要性を、さらにご理解いただくための一助となるものと期待します。今回公開する情報の概要は以下のとおりです。
情報の内容
1985年1月~2007年12月の期間の地表面付近の二酸化炭素の月別濃度分布を、分布図、変化のグラフや動画など、わかりやすい形で示します(別紙)。公開URL
気象庁ホームページの「温室効果ガス監視情報」のページで公開します。(http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/ghghp/info_ghg.html)今後の計画
年1回(2月頃)、1年分のデータの追加を主とした更新を行います。
今回公開する情報は、世界各地153地点の二酸化炭素濃度観測値をもとに解析した結果ですが、今後取り込む地点数の増加などにより、情報の精度向上に努めます。別紙を含めた全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。
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資料全文
大気中の二酸化炭素濃度の新しい情報を公開します[PDF形式: 656KB]
”.....
公開する二酸化炭素分布情報の例
二酸化炭素濃度の経年変化
任意の地点の二酸化炭素濃度の変化
-----image : 公開PDF資料より
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関連
・温室効果ガス監視情報
/ 二酸化炭素分布情報(2/3日に追加された内容)
/ 二酸化炭素濃度分布図
/ 二酸化炭素【年増加量】分布図
/ 任意地点の経年変化グラフ
/ ダウンロードコーナー ペーパークラフト(20面体、球体、3Dパラパラなどの紙工作用のデーター)
コメント
2009年1月23日に打ち上げが成功した、世界初の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が、半年後ぐらいから国際的なCO2濃度のより精密なデーターを地球環境研究センターなどを通じて提供するということで、その成果に国際的な関心が集まっています。データーとその公開がどんな形になるのか注目していた矢先、気象庁からより見やすい形で興味深い任意地点の経年変化グラフを含む温暖化効果ガスの変化を把握するのに便利なツールが提供されたということで、この温暖化効果ガスのデーターとその利用がさまざまな形で充実していきそうです。
今年は気候変動問題に関して重要な年だと言われています。京都議定書以降の国際的枠組みを作る国連の「気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)を12月に控え、少なくとも今年なかばまでに、各国から中期目標が出揃い議論が進んでいかないと間に合わない。その時、具体的な根拠となるデーターも、今回の気象庁のデーターのように、一般の知ることができる形で公開が進み、専門家、政治家、そしてわれわれ市民と次の2011年から2020年までの期間の具体的な行動目標を把握する必要がある。国単位で動いている世界が、地球単位で動く大きな試金石ともいわれる、この”イベント”がどうなるのか。自分がどのように判断していくのかも含めて、大切な1年となりそうです。
このデーターと各地域の年平均の温度変化を重ねると、微地形内の温暖化効果ガス濃度の変化と、平均気温変化がわかり、その地域の気象の変化を概観することができるようになりそうですね、といまさらながらの感想、、、。(t_t)
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