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2008/11/28

2007年の温暖化効果ガスの濃度をWMOが発表。CO2は、383.1ppm

 WMO(World Meteorological Organization)が2007年の二酸化炭素などの温暖化降下ガスの濃度を発表しました。これまでの傾向に変化はなく、「引き続き濃度は上昇」しています。CO2は、383.1ppmに達したと発表しました。

プレスリリース / WMO,25 NOVEMBER 2008
WMO GREENHOUSE GAS BULLETIN 2007: ATMOSPHERIC CARBON DIOXIDE LEVELS REACH NEW HIGHS

" Levels of climate-warming greenhouse gases continue to increase in the atmosphere. In 2007, global concentrations of carbon dioxide again reached the highest levels ever recorded. These latest numbers, published today in the World Meteorological Organization’s (WMO) 2007 Greenhouse Gas Bulletin, continue the trend of rising emissions of greenhouse gases since the Industrial Revolution.
...........
The latest numbers show that carbon dioxide reached 383.1 parts per million (ppm), an increase of 0.5 percent from 2006. Concentrations of nitrous oxide also reached record highs in 2007, up 0.25 per cent from the year before, while methane increased 0.34 per cent, exceeding the highest value so far, which was recorded in 2003. Using the NOAA Annual greenhouse gas index, the total warming effect of all long-lived greenhouse gases was calculated to have increased by 1.06 per cent from the previous year and by 24.2 per cent since 1990. In the meanwhile, levels of chlorofluorocarbons (CFCs) continue to slowly decrease, a result of emission reductions under the Montreal Protocol on Substances that Deplete the Ozone Layer.
.......... "

WMO Greenhouse Gas Bulletin
Wmogreenhouse_gas_bulletin
-----image : WMO Greenhouse Gas Bulletin The State of Greenhouse Gases in the Atmosphere Using
Global Observations through 2007より。上 : カバー。下 : P.3より[Figure 3. Globally averaged CO2 (a) and
its growth rate (b) from 1983 to 2007.Figure 4. Globally averaged CH4 (a) and
its growth rate (b) from 1984 to 2007.]-----

Wmogreenhouse_gas_bulletinp3

関連
The World Data Centre for Greenhouse Gases (WDCGG)

関連記事
温室効果ガスの大気中濃度、07年は過去最高-----YOMIURI ONLINE,2008年11月25日
" 世界気象機関(WMO)は25日、代表的な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)、メタン、一酸化二窒素について、2007年の世界平均の大気中濃度がいずれも観測史上最高を記録したと発表した。 "

コメント続き
 IPCCのシナリオのひとつに、野心的なシナリオがあります。2050年までに、CO2濃度(GHG) 450ppm、温度上昇を2度以内に抑えるというものです。現在の傾向は、年に1.9 ppm/年平均で増加しているといわれていますので、あと42年として79.8ppmを2007年の383.1ppmに加えると、462.9ppmとなり野心的なシナリオはオーバーすることになります。
 数字ですべて追い込むことの限界はすでに見えてはいますが、指標として現在の地点を認識することは大いに必要だと思いますので、気象学者の世界的な観測網の充実による観測データーの精度の向上と分析能力の進歩に注目しています。

 あと、これに海洋のデーターなどが加わると、数年前の予想では明らかになってこなかった気象学的な発見もみられるようです。(t_t)

参考
気象庁 : 温室効果ガスに関する基礎知識

関連エントリー
2008年4月までの日本の大気中二酸化炭素濃度について / プレスリリース 気象庁-----しなやかな技術研究会、2008/05/27

増え続ける大気中の温室効果ガス ―世界気象機関(WMO)が温室効果ガス年報の刊行を開始しました― / プレスリリース 気象庁-----しなやかな技術研究会、2006/03/21



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