緑の藻から生まれる新たなバイオ燃料にビル・ゲイツ氏らが投資
Green algae(緑藻)を利用したバイオ燃料は、世界中でさまざまな研究機関により、効率的なバイオ燃料の製造方法が開発中です。そんな中で、ビル・ゲイツ氏関連の投資会社がそうした企業とプロジェクトに多きな投資をしているという報道がありました。材料は、日光と二酸化炭素、藻類、そしてそれほどきれいである必要のない水。現在の作物由来のバイオ燃料のように食料市場を圧迫することもないという夢のようなプロジェクトが進んでいるようです。
・「緑の原油」に生産のめど、ゲイツ氏の投資会社が出資-----マイコミジャーナル、2008/09/18
" 工業微生物を使ったグリーンクルード(Grenn Crude)を開発するSapphire Energyは9月17日(米国時間)、シリーズB投資ラウンドを経て、これまでに1億ドル以上を調達したことを発表した。その中で、Bill Gates氏の個人投資会社であるCascade Investmentからの支援を明らかにしている。 "
プレスリリース / Sapphire Energy,September 17, 2008
・Sapphire Energy builds investment syndicate to fund commercialization of Green Crude Production
" Total capital raised substantially exceeds $100 million
Sapphire Energy took another step closer to bringing Green Crude Production to commercial scale today by announcing it has raised substantial additional financing from existing and new investors.Sapphire Energy’s Series B round of investment brings the company’s total funding to substantially more than $100 million, and Sapphire is now financed to scale up its production facilities to full commercial feasibility. Sapphire anticipates relying on existing investors to achieve its initial commercial production capability of 10,000 barrels per day. "
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・世界初、藻類原料のジェット燃料:「石油燃料と同等の性能」-----wired vision,2008年9月17日
・Sapphire Energy Introduces Algae-Derived Bio-Gasoline-----Green Car Congress,29 May 2008
コメント続き
ALGAE(藻類)を利用したバイオ燃料の製造は、他の企業や研究機関でも盛んに研究されています。日本でも藻類から燃料を作る研究がさかんに行われているようです。
YouTubeでもGreen Algaeで検索すると動画がいくつもみられます。大きな広がりをもった技術なのですね。藻の力を見直しました。(t_t)
参考
Algae Bio-Fuels www.azpbs.org/horizon
( AZPBS,2008年05月31日)
NEWS / ASUNews(Arizona State University),August 21, 2007
・Researchers evaluate algae jet fuel
" .....
While algal oil is very similar to other vegetable oils in terms of fatty acid composition, the oil yield of algae is projected to be at least 100 times that of soybean per acre of land on an annual basis.
..... "
-----
・Algal Fuel One Step Closer To Becoming A Conventional Oil Alternative-----CleanTechnica, July 31st, 2008
・Algae As A Biodiesel Feedstock
A Renewable Green Fuel Home
・Hawaii algae: Scum’s big break-----FT.com,September 15 2008
関連エントリー
・デンソー、緑藻「シュードコリシスチス」にCO2吸収、バイオ燃料も生成-----GreenPost -Heuristic Life -,2008/9/19
・注目が集まる、エネルギーとしての藻-----ソフトエネルギー、2007/03/07
・Lovelock urges ocean climate fix / クリッピング BBC News(ラブロック博士の気候変動を阻止する奇策とは?)-----しなやかな技術研究会、2007/10/3
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コメント
ご回答ありがとうございます。
自然に任せて藻類を収穫するのなら
根本的な環境対策にはならないのでは、
と不思議に思っていました。
藻類から、というのは在島米国人も
口にしており、以前カレッジ教師の
発言も新聞に掲載されて記憶がある
ので、島内でも期待の声があったと
思いますが、それっきりです。
> 問題は、呼び水ですね。
確かに、それが一番の問題な様です。
政治的にも強い牽引力を持ったヒトが
いなければ、例えばサイパン島の様な
島は結果的に何も動かないと思います。
おまけに連邦化に向けて混乱中な現在は
更に動きが悪いのかもしれません。
いつもの事ではありますが、
まるで巣の中で口を開け、餌(資金)
を待っている雛鳥状態なんですから。
もっとアカデミックで前衛的な知事が
いたら良かったなぁ、なんて。笑
投稿: dswith | 2008/09/25 10:06
dswithさん
コメントありがとうございます。
>ところで1つ、例えば藻が繁殖している
場所をファームとするのでしょうか、
これについては、現状の研究開発ベースのものは、専用のラボか工場で運用されているようです。
海などからとってきたものについては、海水がその後の処理にあたえる影響を考えると淡水のほうがいいような気がします。
北京オリンピックの時に話題となった緑藻については、単純にメタン発酵させるようなプラントでも、メタンガスと液肥が取れるのでいいようにも思いました。専門家が知人にいますので、機会をつくって、緑藻についても聞いてみるつもりです。
TBいただいた、「カウアイ島で最後となった砂糖工場が今後、砂糖からエタノールへと転換」という記事は興味深く拝見しました。砂糖の価格については、高止まりで、さとうきびも同様なようですね。原油高につられて、、、と単純に考えると落ち着いてきてやがて下がると考えるのが普通でしょうが、市場のようすからすると一度あがった価格は、なかなか落ちないというのは、世界中どこでも変わらないようです。
でも、すっかり車の利用がさがり、個人個人が車を所有するという形態にも見直す人が増えてきました。これは、たぶんいい傾向なのではと考えています。
サイパンで、緑藻からエタノールというのも、何かが呼び水となって投資が集まる環境ができれば、可能かもしれませんね。問題は、呼び水ですね。いずこも同じですが、経済的にも、そして人的な資源の確保が大変です。なんとか、工夫して次代の生き方みたいなものを見ていきたいと考えてはいるのですが、、、、
遅々として進まず、、、というのが正直なところです。とはいえ、希望はあり、元気もあり。なんとかここ10年、子供たちのためにも有益な活路を見つける努力をしたいと考えています。
サイパンでの動き、また教えてください。いつになったら、うかがえるかわかりませんが、そのうち伺いたいと思っております。では、今後ともよろしくお願いします。
しな研 t_t
投稿: t_t | 2008/09/22 10:19
すみません、接続が悪かった様で
TBを2重送信してしまいました。
削除をお願いします。
投稿: dswith | 2008/09/20 08:21
北京オリンピックのセーリング会場で
多くのヒトが藻の駆除に奔走した、
というニュースが記憶にあります。
条件が重なれば繁殖力の旺盛な藻の事です、
食用からの転換も要らず、最強ですね。
ところで1つ、例えば藻が繁殖している
場所をファームとするのでしょうか、
それともファームは限定されているのでしょうか。
元々の繁殖地を利用するならば、そこには
何かしら問題があって繁殖する訳ですよね、
それを、活用法があるから放置で良し!
だとまた問題がありそうな気がします。
今ザッと見渡しただけなのですが…
それにしても、沖縄のサトウキビ価格?は
まだ安定していないのでしょうか。
エタノール目的で改善されましたか。
投稿: dswith | 2008/09/20 08:12