ゴルフ「TwinDrive」-フォルクスワーゲンによる次世代プラグインハイブリッド / プレスリリース フォルクスワーゲン
" ドイツ連邦政府との協力プロジェクトでベルリンにて試験走行車を発表 フォルクスワーゲンAGは6月26日、ドイツ連邦政府が主導権を握る「Flottenversuch Elektro- mobilitaet(フリート試験走行:エレクトロモビリティ)」のキックオフイベントとして、ベルリンの目抜き通りウンター・デン・リンデンに面しているフォルクスワーゲン「Automobil Forum」で、次世代プラグインハイブリッドのゴルフ「TwinDrive」を発表し、試験走行を開始します。近い将来の自動車によるモビリティを先取りしている「TwinDrive」は、電気モードで約50kmもの距離を走行できるため、従来のハイブリッドと逆で、電気駆動を主な走行モードに、内燃機関による駆動力供給を副走行モードとして考えています。コンセントから得る電気を再生可能な資源(風力・水・太陽エネルギー)から賄い、最新の電池技術を使って貯蔵しています。こういったパワートレインを生産モデルに搭載可能とするために、長い寿命の電池と高いコスト効率がキーになります。ドイツ連邦環境省は、自動車メーカーであるフォルクスワーゲンが7つのパートナー企業・機関と推進している本プロジェクトを「Klimaschutzinitiative(気候保全イニシアチブ)」の一環として助成しています。 ..........今回発表となったゴルフ「TwinDrive」は、排気ガスを発生させない電気モーターが主役の市内走行と、長距離を走れる内燃機関が担当する走行モードを組み合わせています。このクルマは完全な電気駆動式に向かっていく中で、とても重要なステップなのです。」ドイツの典型的な通勤ルートであるベルリン郊外のポツダムから町の中心部であるベルリン ミッテまで、「TwinDrive」は100kmあたり8kWhの電力量と2.5リッターの燃料消費で走行でき、また最大130kWの出力を実現しており、走る楽しみも十分以上に確保しています。-----フォルクスワーゲン、7月1日ドイツでは、現在消費されている電気エネルギーの13%は既に風力から賄われています。政府はこのシェアを2020年までに30%までに拡大させると目標設定しています。風力の他には、水力または太陽エネルギーという再生可能なエネルギー源も使われています。従って、このようなエネルギーをモビリティの確保にも活かそうとすることは非常に合理的な結論なのです。しかし、再生可能なエネルギーの供給は自然の要素(日射の長さ、風の強さなど)によって変動し、エネルギーを常時に備蓄できる仕組みが不可欠です。今回のプロジェクトでは、リチウム・イオン電池を車両に搭載して検証することも重要な目標の一つです。リチウム・イオン電池はその高いエネルギー密度、長い寿命、そして短い充電時間のため、市内交通の段階的な「電気化」にあたっては、コア技術になると考えられます。
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フォルクスワーゲンAGは、現在ドイツ及び外国の企業と協力し、リチウム・イオン電池を2010年から生産モデルに搭載できるように研究開発を推進しています。今回「Flottenversuch Elektromobilitaet」というプロジェクトに参加することにより、駆動システムの長期的な電気化に関する研究開発プログラムをこれまでより拡大していく方針です。 "
関連情報、記事
・VW Golf Twin Drive-----UnitedPictures.TV,2008/6/27
La Golf ibrida elettrica-motore a combustione
(pandemonio748,2008年07月05日)
・VW プラグインハイブリッド車が試験走行を開始-----Response.,2008年7月4日
・Volkswagen Unveils PHEV Prototype at Launch of German Government PHEV Fleet Project-----Green Car Congress,26 June 2008
コメント
フォルクスワーゲンが、モーター優先モードで、50km走行できる、一般家庭のコンセントから充電できるプラグイン・ハイブリッド車ゴルフ「TwinDrive」をお披露目、試験走行の開始を告げたそうです。本格的な電動カーの開発、導入までの現実的なつなぎとしてのプラグイン・ハイブリッド車という位置づけながら、内外から多くの関心を集めています。ビデオクリップでは、ホィールモーターのように表現されています。
また、ドイツでは、メルセデスベンツが2015年までにガソリン車から離脱するプランを作り始めたなどの噂もながれ、エコ・カーの実現に向けてさまざまな動きがあるようです。いずれにしろ、ヨーロッパが向かっている方法には、電動カーがあるようです。
なかでも日産の電動カープロジェクトが、一般量産車としてはもっとも進捗著しいということで注目度を上げているようです。(t_t)
参考情報、エントリー
・2010年に生き残るクルマ(舘内端)「トヨタを包囲する世界のEVネット」-----日経エコロミー、08/06/24
・Nissan Electrifying Japan ? Where’s Project Better Place?-----Earth2Tech,June 19th, 2008
・日産自動車と神奈川県、2010年の投入に向けた電気自動車プロジェクトの開始に合意 / プレスリリース 日産自動車-----しなやかな技術研究会、2008/05/20
・Mercedes-Benz UK : sustainable mobility
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