« 温室効果ガス:削減の中期目標を 国連事務総長、福田首相に要請 / クリッピング 毎日.jp | トップページ | WWFがG8参加各国の気候変動対策通信簿を発表。日本は5位で及第 »

2008/07/04

富士重工業 「スバル プラグイン ステラ コンセプト」を開発 / プレスリリース 富士重工

080627
-----image & text : 富士重工業、2008年6月27日発表より

" ~市販化を視野に入れたコンセプトモデルを北海道洞爺湖サミットに提供~
富士重工業は、市販化を視野に入れた電気自動車のコンセプトモデル「スバル プラグイン ステラ コンセプト」を開発し、7月7日から9日に開催される「北海道洞爺湖サミット」に 5台を提供する。
提供する車両は、サミットに参加する関係者の移動用として4台、会期中に国際メディアセンター内に設置される環境ショーケース(環境に関する展示・デモンストレーションイベント)で試乗用として1台、使用される予定。
加えて、もう1台を日本郵政グループの郵便事業株式会社に提供し、サミット期間中の洞爺湖エリアにおける郵便物の集荷配達などへの活用を計画している。
これまで富士重工業は、将来の自動車の動力源として注目されているリチウムイオンバッテリーと、それを用いた次世代電気自動車の研究開発に取り組み、2006年6月からは東京電力と共同で、業務用電気自動車「スバル R1e」を用いた実用試験を行っている。
実用試験では、スバル R1e40台を東京電力や神奈川県の業務用車両として実際の交通環境の中で使用、さらなる車両開発に活用するために様々な走行データを収集している。また、その成果を活用し、一般生活の中でも便利で快適に使える電気自動車の理想の商品像について検討を進めてきた。
富士重工業は、これまで磨き続けてきたスバル R1eのEVシステムを「スバル ステラ」に移植するとともに最適化を施し、ベース車の優れたパッケージングや高いユーティリティを活かして、より幅広いニーズに対応することができる電気自動車モデルを完成させた。同社が市販化を検討している電気自動車の量産モデルは、この「スバル プラグイン ステラ コンセプト」をベースとする予定。
現在、富士重工業は「快適、信頼の新しい走りと地球環境の融合」を追求したクルマづくりを目指している。その中で、環境保全に対応する取り組みとして、既存のパワートレーンの改良はもちろんのこと、この3月から欧州に展開している水平対向ディーゼルエンジンなどと並び、電気自動車も重要な技術のひとつとして位置づけ、今後も一層の研究開発に注力していく。
【主要諸元】
全長×全幅×全高 3,395㎜×1,475㎜×1,660㎜
車両重量 1060㎏
乗車定員 4名
最高速度 100㎞/h
一充電航続距離 80㎞
モータ種類 永久磁石式同期型
最高出力 40kw
最大トルク 150N・m
駆動方式 前輪駆動
電池種類 リチウムイオンバッテリー
総電圧 346V
総電力量 9.2kWh "

関連情報、記事
SUBARU ステラ

電気自動車で目指せ洞爺湖! 日本EVクラブが出発式-----日経Ecolomy,6/20

15分で8割充電、スバルの小型電気自動車『R1e』-----WIRED VISION,2008年3月25日

参考エントリー
スバル R1e が地球温暖化防止活動環境大臣賞を受賞 / クリッピング Response.-----しなやかな技術研究会、2006/11/29 "

コメント
 富士重工が、軽自動車ベースの電動車R1eでの経験を生かして、量産車候補としてプラグイン ステラ コンセプトを発表しました。

 軽自動車をベースとした、限りなく量産可能性の高い電気自動車として注目を集めてきたのが、スバルのR1eと三菱自動車のi-MiEVだ。しかし、最近はi-MiEVの話題のほうが注目されていたような気がします。デザインとホイールモーターなどを搭載したMiEV SPORTのお披露目もあり、スバルは話題性で負けていたような印象をもっていました。
 しかし、今回量産モデルとしての可能性を示唆されたステラ、同じ軽自動車サイズながら、貨物積載性能が高く見た目も”質実剛健”。ガソリン車の標準モデルの価格がかなり安いステラという点も重要かもしれない。リリースにもあるように、郵便物の集荷配達への活用を前提としたステラの電動車の投入となれば、的を得ているようにみえます。

郵便局・ゆうちょ銀・かんぽ、株式売却後も連携 日本郵政社長-----NIKKEI NET,2008/6/27
" .....西川社長は郵便事業会社の全車両を、電気自動車などの環境対応車に順次切り替えていく方針を正式に明らかにした。..... "

 となると三菱自動車も負けてはいられない。

商用の電気自動車を開発へ 三菱自、近距離業務向け-----47News,2008/06/19

 ミニキャブ バンをベースとした電動車を開発中ということです。そして、たぶん他社も開発競争に乗る可能性もあるのではないでしょうか。軽自動車という激しい競争を続けている、実績のある車体と性能をもつ車作りの技術が、軽くて、小さくて、そして安全も確保でき、安いという新たなエレクトリック・カーの分野を切り開くのであれば、嬉しい流れですね。
 将来、未利用の郵便局や関連施設に太陽電池を並べ、太陽光発電による自家発電で配達車のエネルギーをまかなうという流れもありでしょうね。(t_t)

参考
三菱自動車 i MiEV

東京モーターショー2007」:電気自動車でスポーツクーペ――三菱自動車「i MiEV SPORT」-----Business Media 誠、2007年10月31日

スバル プラグイン ステラ、三菱自動車 i-MiEV いよいよ発売開始-----しなやかな技術研究会、2009/06/11



ninki blog ranking

人気blogランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。





しなやかな技術研究会のタイムライン2Ico_rss --- グリーン・ポストのおすすめ”本”(amazon.co.jpインスタントストア)-----しなやかな技術研究会のGoogleマップ-----はてなのブックマーク-----

-- [ バックナンバー、しなやかな技術研究会のタイムライン1 ]--




[PR GreenPostの商品案内のサイトへ PR]

|

« 温室効果ガス:削減の中期目標を 国連事務総長、福田首相に要請 / クリッピング 毎日.jp | トップページ | WWFがG8参加各国の気候変動対策通信簿を発表。日本は5位で及第 »

コメント

追加情報
プレスリリース / 富士重工業、2009年6月4日
富士重工業 「スバル プラグイン ステラ」を発表
" 富士重工業は、高性能リチウムイオン電池を搭載した電気自動車「スバル プラグイン ステラ」を、本日発表します。本車両は富士重工業が直接販売を行い、7月下旬から納入を開始する予定です。 "

コメント
 いよいよ発売ですね。とはいえ、
プラグイン ステラ 2WD 4,725,000
(4,500,000)
 とお値段がまだまだお高い。安価で高性能なリチウムイオン蓄電池の開発待ちという状況になってきましたね。開発競争、ますます拍車がかかってきそうです。(t_t)

投稿: 追加情報 富士重工業 「スバル プラグイン ステラ」を発表 | 2009/06/08 08:01

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 富士重工業 「スバル プラグイン ステラ コンセプト」を開発 / プレスリリース 富士重工:

« 温室効果ガス:削減の中期目標を 国連事務総長、福田首相に要請 / クリッピング 毎日.jp | トップページ | WWFがG8参加各国の気候変動対策通信簿を発表。日本は5位で及第 »