プラグイン・ハイブリッド車 -Plug-in Hybrid Vehicles- に動く米DOE
2010年には、数多くのトヨタのプラグイン・ハイブリッド車が路上を走っているかもしれない。
・プラグイン・ハイブリッド車 Plug-In HVの夜明けは、2010年-----しなやかな技術研究会、2008/01/25
過去のエントリーをみてみると、2005年に下の記事をアップしていた。当時はまだアメリカやカナダでもプラグイン・ハイブリッド車について研究したり、メーカーに販売の要請を行っていたのは、一部の環境グループやマニアたちだった。
・プラグイン・ハイブリッド(カー)について-----しなやかな技術研究会、2005/11/11
この三年間でプラグイン車の市場性や環境評価が大きく変わってきたのには、まずガソリン価格の高騰がある。同じく、石油が上がると作物、魚などの食物、水、さらに金属などの資源の価格まで上がることが認識され、日々思い知らされる状況が生まれています。そんな中で、次世代の車といえば、電気自動車、燃料電池車があるのでしょうが、それらは充電やスタンドのインフラの整備が必要です。切り替えには莫大なコストがかかります。
ところが、プラグイン・ハイブリッド車では、日々の暮らしでの利用は、電動モーターで行い。遠出の時には、ガソリンを補給するということで、現状のインフラも活用できます。さらには蓄電池の高性能化や充電方法の多様化により、基本的にあらゆるエネルギーソースに対応させることができます。太陽電池、風力などの再生可能エネルギー、既存の火力、原子力でも対応できます。
プレスリリース / DOE(Department of Energy)
・DOE Announces $30 Million for Plug-in Hybrid Electric Vehicle Projects
プレスリリース / DOE(Department of Energy),July 7, 2008
・DOE and Sweden Sign MOU to Advance Market Integration of Plug-in Hybrid Vehicles
・Energy Efficiency and Renewable Energy : Vehicle Technologies Program / Draft Plug-In Hybrid Electric Vehicle R&D Plan / the Draft Plug-In Hybrid Electric Vehicle R&D Plan (PDF 2.4 MB)
-----image : 上記ドラフトP.23よりキャプチャー画像
アメリカエネルギー省が求めるプラグイン・ハイブリッド車の電動走行の基準は、アメリカ人の70%が毎日の通勤、買い物などで移動する距離として40マイル、つまりkm走る能力を求めるなど具体的な内容を発表しています。当初は、現状のハイブリッド車の5倍から10倍の5-15kWh程度の容量、さらに将来的には、電動車なみの38kWh程度まで増強するという案になっています。コストもkWhあたり、$200-300程度のコストまで削減することをターゲットにすえています。
移動、輸送のエネルギー問題全体の解決に向けてプラグイン・ハイブリッド車が本格的に数字的にエネルギー問題に寄与するためにも、さらに電動車が登場するためにも高性能で安価な蓄電池の存在が不可欠に見えます。問題はどこまで量産できるのかという基本的な問題があります。リチウムの資源としての限界もあります。
・資源ウォーズの世界地図 次世代電気自動車のアキレス腱「リチウム」 中国が本格生産開始、原油より厳しい制約資源に-----gooニュース版、NBonline,2008年4月16日
しかし、日本国内での市場規模予想は数百億円に達するということで、各社の投資が進んでいます。さて、リチウムイオンバッテリーの将来も含めて気になるプラグイン・ハイブリッド車の今後の動向です。(t_t)
参考記事
・出光興産、固体電解質型リチウム電池の試作プラントを設置-----日刊工業新聞、2008年07月22日
・Liイオン2次電池、2009年に飛躍-----日経Automotive Technology,2008/7/21
・自動車用の高性能電池を開発・オートモーティブエナジーサプライ――エコうまに乗れ!(7)-----日経Ecolomy,2008/7/17
・松下が世界最大級のリチウムイオン電池工場建設へ=関係筋-----ロイター、2008年 07月 17日
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