温室効果ガス:削減の中期目標を 国連事務総長、福田首相に要請 / クリッピング 毎日.jp
" ..........潘総長は「日本は排出量取引などの方法を通じて中期目標を約束に変えるべきだ」と指摘。..........中期目標は「10年までに現状比14%削減可能」としながら数値目標は示さなかった。.......... "-----毎日.jp、2008年7月1日
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中期目標って、2020年ぐらいまでの展望の話ではないのか? 2010年に14%うんぬんの話は、京都議定書の約束年「2008年から2012年までの期間中に、先進国全体の温室効果ガス6種の合計排出量を1990年に比べて少なくとも 5%削減することを目的」としながらも、現状8%程度増やしているから、14%という数字がでてきているという話があるのに、福田さんの周辺で、さらに2020年までに、2005年比で14%削減という話がでてきて話があまりにわかりずらい。
現在問題になっているのが、京都を経て、京都以降の中期目標の話と、素人にもわかるようにしてほしいものだ。
国連事務総長のスタンスは、2013年以降の国際的な具体的な数値をあげての枠組み合意へと移っている。事務総長のスタンスはわかりやすい。中期の話を、少なくとも、2009年末までに決めたいということだ。
それにくらべて、福田ビジョンは、意味のわからない数字の羅列も感じられ、”まったくわかりずらい”。お得意のモゴモゴ節に聞こえてしまうところが、、、、福田さん不人気の理由かもと、考えてしまう。
プレスリリース / UN News Centre,29 June 2008
・Visiting Kyoto, Ban calls for new climate change agreement by end of 2009
" .....Speaking on Sunday in the Japanese city which gave birth to the Kyoto Protocol in 1997, Mr. Ban said the Protocol was a historic and crucial first step by the international community to curb greenhouse gas emissions. With the first commitment period of the Kyoto Protocol ending in 2012, the Secretary-General said a new agreement must be adopted by December 2009.
..........
The Secretary-General called on all major emitters to set ambitious targets which he said were essential to conclude the deal in 2009. He commended Prime Minister Yasuo Fukuda of Japan “for the impressive vision he recently announced for moving Japan to a low-carbon society ? including Japan's plan to reduce greenhouse gas emissions by 60 to 80 per cent by 2050.”
.......... "
さらに、福田ビジョンでもとりあげられた、長期、つまり2050年という数字への対応も見据えての国際的な動きの中で、記事にある2010年だ、2020年に14%(だれかが2020年14%と間違えた可能性があるが、、、)は、スタンスとしていかがなものかと思う。
とはいえ、”しな研”の関心は数字ではなく、福田さんなり次期政権が目指す2020年、2050年の暮らし全体のデザインの話だ。それがないとあまりにもわかりづらい。企業の技術力に頼った温暖化対策というのではなく、世界があまねく被害を受ける気候変動とエネルギー問題への国としての指針を早く示すべきだ。
最後は、備忘録。さらに、報道で2050年プランでは、「IPCCのシナリオのうち、野心的なシナリオ」を尊重するとあるが、これって、CO2濃度(GHG) 450ppm以下、温度上昇を2度以下に抑えるというプランのことだろうか? 報道の中に出てくる単語、この場合は「野心的なシナリオ 」が具体的な数字により、このあたりは、市民レベルで考える、その後の適応策に反映してくる話でポイントとして抑えておきたい点です。どなたか、ご存知でしたら教えてください。(t_t)
参考記事、エントリー
・福田ビジョン 改定版が求められる-----中日新聞、2008年6月11日
・暖かな破局:第5部・取材班からの提言/2 目標阻む「縦割り」-----毎日.jp,2008年7月2日-----特集 : 暖かな破局-----暖かな破局 : 写真一覧 刻一刻と進む地球温暖化
・2050年に、温室効果ガス60~80%削減案浮上。ところで、福田さんの低炭素社会ってどんなん?-----しなやかな技術研究会、2008/05/12
MEMO
・Wikipedia : 京都議定書
・Implications of stabilisation of greenhouse gas concentrations File Format: PDF/Adobe Acrobat - View as HTML
6 Jun 2008 ... greenhouse gas concentrations. Findings from the IPCC .... 550 ppm is. “unlikely”. to meet the. 2°C target. ? 450 ppm:. fifty: fifty ...
www.ipcc.ch/pdf/presentations/briefing-bonn-2008-06/greenhouse-gas-concentrations.pdf - Similar pages - Note this Atmospheric greenhouse gas concentrations
( http://www.ipcc.ch/pdf/presentations/briefing-bonn-2008-06/greenhouse-gas-concentrations.pdf )
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