世界初となる超電導電気自動車を試作 / プレスリリース 住友電気工業
-----image(”超電動モーター概観”)& text : 住友電気工業、2008年6月12日
" 住友電気工業株式会社は、このほど世界で初めて超電導モータにより駆動する超電導電気自動車を試作し、本年6月19日より北海道札幌市で開催される「北海道洞爺湖サミット記念 環境総合展2008」において一般公開いたします。
【超電導電気自動車の試作目的】超電導は、電気抵抗がほとんどないためエネルギー損失が小さく、かつ電流密度が高いという特長により、省エネルギー技術としても期待されています。
当社は、世界最高レベルとなる臨界電流値(*)を有するビスマス系高温超電導線を開発するとともに、米国での高温超電導ケーブル実証実験への参画、産学グループ共同による船舶用超電導モータなど超電導応用製品の開発を進めており、様々な産業分野における高温超電導技術の実用化に向けての研究開発に取り組んでいます。
今般、こうした取り組みの一環として、高温超電導技術の新たな応用分野として考えられる電気自動車用モータへの適用検証を行うために、また実用化に一歩近づいた高温超電導技術を産業界はじめ広く社会にアピールするために、当社の高温超電導技術を結集し、世界初となる超電導モータで駆動する電気自動車を試作しました。
【超電導モータの特長】
通常の電気自動車用モータには銅線が使用されていますが、銅線は電気抵抗で発熱するために電流値を制限しており、この結果大きなトルク(回転力)が得にくくなります。一方、超電導線は電気抵抗がなく、大きな電流を損失無く流すことできます。そのため大きなトルクを連続して得ることができるとともに、バッテリーのエネルギーを効率よく使用できるため省エネルギーに寄与できます。
-----image : 同リリースより "
関連情報、記事
・住友電工 : ビスマス系超電導線
" .....ビスマス系超電導材料とは、Bi(ビスマス)-Sr(ストロンチウム)-Ca(カルシウム)-Cu(銅)-O(酸素)で構成されるもので、特にBi、Sr、Ca、Cuの組成比が2:2:2:3となる2223相は臨界温度が110Kと高く..... "
・超電導モータ搭載電気自動車-----スラッシュドット・ジャパン、2008年06月16日
世界初、超電導電気自動車 EV-2 に試乗しました。
(hokkaidomaido3,2008年06月23日)
コメント 超電動モーターを支える技術は、住友グループがもつ超電動電線の技術とのことです。高温といっても110K、摂氏マイナス163度の話です。それでも"高温"という技術の世界、厳しい世界のようですね。車が作れるとなってもそれでも液体窒素で冷却し続けるさまは、やっぱり”低温”に思えてしまうのですが、、、、。
知識、理解力の足りないコメントで申し訳ありません。(t_t)
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