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2008/05/08

気候変動:まぬがれない避難民の増加 / クリッピング JanJanニュース -ISP Japan

" オスロのNGO「ノルウェー難民評議会」は『Future Floods of Refugees(将来大発生する難民)』を発表した。「気候変動に大きな責任を有するのは先進諸国だが、大量の難民が西側諸国に押し寄せるかというと疑わしい」と指摘する。 "
-----JanJanニュース -ISP Japan,2008/05/04-----”CLIMATE CHANGE: Displacements Set To Increase”(E)

関連
Norwegian Refugee Council

Future Floods of Refugees: A Comment on Climate Change, Conflict and Forced Migration-----ReliefWeb,Apr 2008
Future_climateref
-----image(pop up) : Future Floods of Refugeesカバー

" With the certainty of global warming, the term “climate refugees” is gaining popularity in public discourse. There seems to be some fear in the developed countries that they, if not flooded literally, will most certainly be flooded by ”climate refugees”. From a forced migration perspective, the term is flawed for several reasons.

The term “climate refugees” implies a mono-causality that one rarely finds in human reality. No one factor, event or process, inevitably results in forced migration or conflict. It is very likely that climate change impacts will contribute to an increase in forced migration. Because one cannot completely isolate climate change as a cause however, it is difficult, if not impossible, to stipulate any numbers. Importantly, the impacts depend not only on natural exposure, but also on the vulnerability and resilience of the areas and people, including capacities to adapt. At best, we have “guesstimates” about the possible form and scope of forced migration related to climate change. "

コメント
 現在世界で起っていること、、、、人間の営為がもららす負の影響としての、そもそもの気候変動問題の原因を作ったのは、だれなんだ? なんて聞かれてしまえば、、

 私たちということになるのだが、、、実際は、加害者としての意識は高くない。
 むしろ、加害者としてより、ともに被害をこうむるという”皮肉な事実”に共鳴するという人のほうが多いのではないだろうか? と感じる。そのことは、必ずしも、無知やおろかさに起因するというわけでもない。人は、常によって立つ何かを必要としている、、そんな感触のテーマなのだ。


 気候変動やエネルギー問題について他人と議論してみると、自己否定からは積極的なアクションを作ることは、人にはできないという気がする。結局、恐怖から何かを生み出そうとしても、次々と恐怖が増大していくという悪循環を断つことができないように思える。欺瞞に思えても、成果を上げるまで、積極的な解決策の模索というポジティブな強さがどうしても必要に思える。

 とはいえ、現実問題として、まずしくインフラや技術のない国々が気候変動と環境の変化により生活の基盤を失うという話は、著しく不公平な話だ。時間も限られている。
 もっとも脆弱で暮らしを破壊される可能性が高い人々には、その解決方法をさぐる方法さえ閉ざされている。この議論と情報の輪の中に彼ら自身は存在していない。紛争、戦乱、戦争などがさらに社会不安を増大させていくことも、対処を困難にしている。解決には多くの議論が必要なのだが、一発の弾丸で議論が吹き飛んでしまうという脆弱さがさらに事を難しくする、というわけだ。いったん難民としてすべてを失えば、失ったものは回復することが不可能になる面も多々存在する。文化、伝統などは風土が産み出しているからだ。

 今回の記事で紹介されている”Future Floods of Refugees”の主だった箇所に目を通して気づくことは、気候変動や環境の変化の原因をさぐることは、不可能だが、地域の生活基盤の再建や暮らしのリ・ロケーションには、具体的な技術が使えると思えることだ。結局変化する環境に合わせ、場合によっては、生活基盤を移転する場所を積極的に探すということも必要になる。

 “climate refugees”、気候難民という言葉の残酷さは、実際に難民として”数えられた人数”以外に多数の把握不能な死者を産み出すということだ。死者がでるほどの危機によって、難民は生まれる。そして、リポートは多くの難民が向かう先は、外国ではなく、国内の他所であり、そのことがさらに多くの”摩擦”と荒廃を産み出す"膨大な国内難民”を生み出す可能性が高いことを指摘する。気候変動により発生する、水、エコシステム、食料、海面上昇、健康における被害の程度は、その変化の大きさによって左右される。
Selectedhotspots_climaterefugee
-----image(pop up) : "Security risks associated with climate change: Selected hotspots" ,Future Floods of Refugees P.24より

 これらの被害が予想されている地域、その周辺での極端な気象、また自然災害の危険性は年々増大している。そして、そのことが世界の安全と安定にとっての大きな脅威となってくるため、早期の被害が拡大しないうちの対処がもっともコストとリスクを下げる方法だということになる。そのことは理解されているが、政治の対応速度はご存知の通り非常に遅くセンサーが機能していないように思える。そうであっても、この困難な課題に大きなチャレンジを読み取り、解決のために動いている人々がいることを知るためにもこのリポートは有益でした。(t_t)



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