世界8都市の環境意識、危機感あるけど具体的なヴィジョンがないのかな?
博報堂が5月14日に発表した”世界各国の環境問題への意識・行動実態を探ることを目的に、2008 年3 月、世界8都市(東京、ニューヨーク、トロント、ロンドン、フランクフルト、パリ、ミラノ、モスクワ)の生活者の環境意識のアンケート調査の結果、、、東京人の場合、
「強い危機感・責任感とは裏腹に、便利な生活は犠牲にしたくない…環境問題と利便性の“エコジレンマ"に悩む。」
ということが言えるとのことです。関心のある人は、下のサイトに詳細がでています。
プレスリリース / 博報堂、2008/5/14
・博報堂生活総合研究所「世界8都市・環境生活調査」
" 「経済発展」より「環境保護」優先が地球市民のスタンダード
「自国は経済発展より環境保護に目を向けるべき」は8都市平均74.4%。
「自分には地球環境を守る責任がある」は8都市平均83.4%。
環境と利便性の“エコジレンマ"に悩む東京の生活者
東京の生活者の「地球温暖化への危機感」は8都市中でトップ(88.4%)だが、
「温暖化防止のために便利な生活を犠牲にしたくない」も8都市で最多(41.6%)
博報堂生活総合研究所は、世界各国の環境問題への意識・行動実態を探ることを目的に、2008 年3 月、世界8都市(東京、ニューヨーク、トロント、ロンドン、フランクフルト、パリ、ミラノ、モスクワ)の生活者2,600 人に対して実施した環境意識のアンケート調査の結果をご報告いたします。
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東京人は、意識は高いが、現在の暮らしを失いたくない?
本当かなぁ。そんな分析。
さらに、エコジレンマなんて単語が誕生し使われてますが、都下在住者の意見としては、政治、行政の生活、環境ヴィジョンの欠如を一番に感じてます。
・絶対にいつか来る大地震への対策
・少子高齢化社会における、子供と老人の暮らし。子供が育ち、安心の老後を支えるシステムが見えない。
このあたりの、安心感のなさは、現在の暮らしを守るのがせいいっぱいという個人での努力が限界に来るなかで、新たな動きが生まれるのを阻害しているのではと思っています。豊かでない老人と、教育に多くの資金と努力を必要とする働く世代の余裕のなさは、たぶん大きなマイナス要因です。さらに、
・住環境の中で、どうすればエコなのかについて、個人の努力以上のプラスアルファを導く、政治、行政の誘導策ってあるの?
ということで、個を越える、東京都民の意識をエコに向かわせる”東京都の風土”が必要に思えます。オリンピック誘致、緑化、ディーゼル車締め出しだけでは、限界です。
ただ、人に言わせれば、東京都の新たな施策も数年後には面白い動きにつながる可能性もある、という意見もあります。そんな動きがあるのか? ないのか? すぐに思いつかなければ、アンケートには反映されないのは確かです。意識が高くとも具体的にならない、その溝を埋める努力が国と地方自治体に求められていると思います。
そして、その上で、結局この溝を埋めるのは、我々市民の力にもよるところ、となります。(t_t)
-----イメージ(pop up ; ”ゆりかもめ から ”)
-----photo by Rina 2008-----
参考
イベント情報 6/30 環境都市づくりシンポジウム -東京都-
・環境都市づくりシンポジウムを開催します!
・「首都直下地震による東京の被害想定」(最終報告)の公表について-----東京都、平成18年3月28日
参考エントリー
・東京都再生可能エネルギー戦略の策定について / プレスリリース 東京都-----ソフトエネルギー、2006/04/10
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