« 2/26 のニュースクリップ | トップページ | 2/27 のニュースクリップ »

2008/02/27

09年度にも住宅用蓄電池 シャープ、太陽光発電で / クリッピング 東京新聞

" シャープは26日、大型リチウムイオン電池の開発を手掛けるベンチャー企業のエリーパワー(東京)と共同で、太陽光で発電した電力をためる住宅用蓄電池を開発、生産する方針を固めた。2009年度にもリチウムイオン電池の量産を目指す。 "
-----東京新聞、2008年2月26日

関連
エリーパワー

参考
World Explorer : 慶応大学 Eliica(エリーカ)プロジェクト-----Discovery Channel

プレスリリース検索エンジン : 三者割当増資実施による大型リチウムイオン電池開発の新会社本格発足のお知らせ -----大日本印刷、2006年11月22日

コメント
 シャープが住宅用太陽光発電”用”の大型リチウムイオン電池を開発する。このニュースには、少し驚きました。しかもその開発が、慶応大学のエリーカプロジェクトに関係している人が代表を努める会社との共同というのだから、かなり楽しみな展開に思えます。

-----イメージ(pop up ; ”osanponomukougawa,2008/1/1”)


Osanponomukougawa

-----photo by Rina 2008-----


 この記事を書いている時点では、シャープのホームページには関連情報は、記載されていません。報道だけの情報では、エリーパワーがこのプロジェクトのセンターにいる印象です。
 ”エリーパワー : 私たちが目指すこと”に書かれている文章をたよりに、この共同プロジェクトの意図を、推測してみました。

 住宅に蓄電池が装備されることによるメリットは、
・連系逆潮流なしシステムの可能性-----足りないときにだけ、電力会社から購入する。太陽光発電に限らず、風力、水力などの発電を蓄電することが安価にリーズナブルに行うことができれば、売電による利益ではなく、エネルギーの地産地消という点にフォーカスしてシステムを成立させることができる可能性ができる。一般家庭、地域のエネルギーを考える時に、蓄電という機能は、一考に値します。
・非常用の電源として機能する-----現在の太陽光発電システムの重大な欠陥として、自立運転ができても、非常時などの停電時に、夜電気を使うことができない。そこに蓄電池を追加することができれば、自然エネルギーのシステムに、より高い信頼性を非常時に確保、そのメリットをアピールすることができる。

 そして、アメリカのプラグイン車元年といわれる2010年は今や目の前です。一般家庭で、電動車やプラグイン・ハイブリッド車を充電するという時代が本当にくるかどうかは、まさに、信頼性が高く量産できる蓄電池の開発ができるかということです。
 電動カーだけでなく、家庭の側にも蓄電池を導入することで、電動車の充電をより大電流で短時間に行うことができる可能性も開けます。

 ということで、次世代の住宅とその利用のありかたを、エネルギー消費の形態として大きく転換させる可能性を予感させます。もし、蓄電池がなければ、電動車の利用は、オール電化住宅同様、エコといいながら、電力依存を大きく高める結果にのみなることは明らかです。蓄電池が存在することで、一方的な電力会社への依存を緩和、分散型電源の可能性を開くことにもつながる可能性もあり、注目したい動きです。(t_t)

参考エントリー
プラグイン・ハイブリッド車 Plug-In HVの夜明けは、2010年-----しなやかな技術研究会、2008/01/25

最新の電気自動車たち-----しなやかな技術研究会、2006/08/09

首相、電気自動車を絶賛「これが産業構造改革だ」 / クリッピング asahi.com-----しなやかな技術研究会、2005/12/21



ninki blog ranking

人気blogランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。





しなやかな技術研究会のタイムライン2Ico_rss --- グリーン・ポストのおすすめ”本”(amazon.co.jpインスタントストア)-----しなやかな技術研究会のGoogleマップ-----はてなのブックマーク

-- [ バックナンバー、しなやかな技術研究会のタイムライン1 ]--




[PR GreenPostの商品案内のサイトへ PR]

|

« 2/26 のニュースクリップ | トップページ | 2/27 のニュースクリップ »

コメント

追加情報
シャープとエリーパワー株式会社が大型リチウムイオン電池の共同開発に合意-----シャープ / プレスリリース 2008/5/26より
" シャープとエリーパワー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:吉田博一、以下エリーパワー)は、太陽光発電システムと連携する大型リチウムイオン電池の共同開発に合意いたしました。蓄電能力に優れたリチウムイオン電池の新規材料開発や、コスト競争力の高い量産技術の確立を目指してまいります。

これに伴い、当社はエリーパワーから第三者割当増資による株式の割当てを引き受けるとともに、エリーパワーに社外取締役を派遣します。今後、将来にわたって需要が見込める「自律度向上型太陽光発電システム」※の実用化に向けて、鋭意取り組んでまいります。

1.合意内容

太陽光発電システムと連携する大型リチウムイオン電池、及び量産技術の共同開発 "

投稿: 追加情報 シャープとエリーパワー株式会社が大型リチウムイオン電池の共同開発に合意 | 2008/05/26 18:48

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 09年度にも住宅用蓄電池 シャープ、太陽光発電で / クリッピング 東京新聞:

« 2/26 のニュースクリップ | トップページ | 2/27 のニュースクリップ »