« 1/21 のニュースクリップ | トップページ | 1/22 のニュースクリップ »

2008/01/22

三次元物理探査船「資源」の導入準備完了について / プレスリリース 経済産業省

Shigen_plobship
-----Image(pop up ; 同時発表資料p.2より) & text : 経済産業省、平成19年12月20日発表より

" 本件の概要 : 資源エネルギー庁は、我が国周辺海域における石油・天然ガス資源の賦存情報を機動的・効率的に収集することを目的に、平成19年度内に日本国公船として三次元物理探査船を導入することとし、その手続を進めて参りましたが、今般、その準備が整いましたので、ここにお知らせします。
今後、洋上における機能確認検査を経て、三次元物理探査船「資源」として、平成20年早々にも正式導入される予定となっております。
担当 : 資源エネルギー庁 石油・天然ガス課
公表日 : 平成19年12月20日(木)
発表資料名 : 三次元物理探査船「資源」の導入準備完了について(PDF形式:246KB)
”1.資源エネルギー庁は、我が国周辺海域における石油・天然ガス資源の賦存情報を機動的・効率的に収集することを目的として、平成19年度内に我が国(民間を含む)としてこれまで保有実績のない三次元物理探査船を日本国公船として導入することとし、その手続を進めて参りましたが、今般、その準備が整いました。
2.具体的には、ノルウェーのPGS Geophysical AS社所有のVictory号を購入することについて本年度当初に同社と契約を締結し、導入に当たっての必要な改造工事が当該契約に基づき同社により行われておりましたが、12月20日をもってその工事が完了しました。
3.今後は、年明けに洋上において実施する物理探査機器等の機能確認検査の合格をもって、資源エネルギー庁所有の日本国公船として正式導入し、その後、我が国周辺海域における石油・天然ガス資源の探査に活用していくこととなります。
4.なお、船名の「資源」は、甘利 明 経済産業大臣命名によるものです。
(参考)三次元物理探査船「資源」の主な仕様について
長さ 86.2m
船幅 39.6m
総トン数 10,297トン
最大速力 13.2ノット
乗員数 約60名(操船員、物理探査要員合計)
曳航ケーブル数 最大12本
ケーブル長 最長6,000m” "

コメント
 日本は国土は狭く、平地は少ない。しかし、ぐるりと海に囲まれた日本の排他的経済水域は、この国土面積にしては、非常に大きなものです。資源がないと言われるわが国だが、実は資源大国である可能性すらあります。

Wikipedia : 排他的経済水域

 日本の排他的な経済水域の面積は、wikipediaによれば、なんとアメリカ、フランス 、オーストラリア、ロシア、カナダに次ぐ6位とのことです。狭いと思っていた”国土”は、海に目を転ずるとき、中国を凌駕する面積を”保有”していることが明らかになります。そこは、資源の宝庫であり、まだまだ可能性をもっています。

 さて、日本が税金で中古とはいえ、資源(専門の)探査船を保有することになったことは、活用されるということであれば、本当に歓迎すべきことです。

 現在、先物で1バレル100ドルを若干下回る原油価格が、もし投機だけが問題なのではなく、世界の需要増と環境コスト増プラス高く質の悪い石油を使わざるおえない時代に入ったという専門家の言("Google検索 : 高く乏しい石油時代"を参照)が真実だとすれば、すでに化石燃料に依存してここまで繁栄してきた世界の姿は、好むと変わらざるとにかかわらず、激動の時代に入った可能性が高い。

 最近驚くのは、ヨーロッパの動きだ。省エネ、再生可能エネルギー、エコロジカルな家、のりもの、地域のデザインなど、ローテク、伝統的なものから、ハイテク、斬新なものまで、あらゆるプランが検討されています。キーワードは、脱石油と気候変動です。このあたり政治の動きにも繁栄して、さまざまな力強い情報の発信がなされています。要チェックですね。(t_t)

参考
 ちなにに海洋関係の調査船は、充実が著しい海洋研究開発機構以外では、海洋国なのにそれほど多くない。ましてや、資源専門の探査ができる船となると、海上保安庁と民間の数隻を加えても十分とはいえない。

海洋研究開発機構 : 研究船・探査機

日本水路協会 : 海洋調査船とその仕組 海洋調査船のいろいろ

産業技術総合研究所(産総研) : 日本大陸棚調査研究プロジェクト

コメントづづき
 日本が向かうべきフロンティアは、海洋にあり。海洋資源という単語も、実際にはなんらかの形で私たちの生活にはっきりとした関係をもっています。どのように、海とつきあうのか、、、成熟した海洋国としての暮らしをどのように成立させていくのか、、産業立国の先に見えてくるものが海にはたくさんあるように思います。鯨で足踏みせずに、もっと広い視野で、資源をそして私たちの食卓とエネルギーを見ていく必要があります。

追加情報
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 / ニュースリリース / 2009/6/17 三次元物理探査船「資源」のケーブル切断について

関連エントリー
地球物理 資源探査(物理探査船など)-----GreenPost -Heuristic Life -,2006/4/8



ninki blog ranking

人気blogランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。





しなやかな技術研究会のタイムライン2Ico_rss --- グリーン・ポストのおすすめ”本”(amazon.co.jpインスタントストア)-----しなやかな技術研究会のGoogleマップ-----はてなのブックマーク

-- [ バックナンバー、しなやかな技術研究会のタイムライン1 ]--

|

« 1/21 のニュースクリップ | トップページ | 1/22 のニュースクリップ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三次元物理探査船「資源」の導入準備完了について / プレスリリース 経済産業省:

» で、三次元物理探査船「資源」はいつガス田海域にいつ出発ですか? [しなやかな技術研究会β]
中間線またぎ共同開発=ガス田選定へ最終調整−日中(時事通信) - goo ニュース  となると、気になるのは資源量。調査はいつ、なにが、どのように行われるんでしょうか?  ところで、三次元物理探査船「資源」の運用は、いつから? そして、問題のガス田周辺の探査は、どのような計画で行われるんでしょうか? まずは、合意うんぬんより、調査を実施すると通告すべきです。もち、北京オリンピック以前に、、、、 関連エントリー ・三次元物理探査船「資源」の導入準備完了について / プレスリリース 経済産業省--... [続きを読む]

受信: 2008/05/09 10:28

« 1/21 のニュースクリップ | トップページ | 1/22 のニュースクリップ »