新型二次電池「SCiB(TM)」の事業化について / プレスリリース 東芝
-----image(pop up ; ”左 : SCiBセル、右 : SCiB標準モジュール”) & text : 東芝、2007年12月11日発表より
" 優れた安全性と長寿命、急速充放電特性を兼ね備えた二次電池
当社は、優れた安全性と長寿命、急速充放電等の特性を兼ね備えた新型二次電池「SCiB(TM)」(以下、SCiB)を製品化し、まずは産業分野を中心に2008年3月から量産を開始します。SCiBは、高い安全性と、急速な充放電を行っても10年を超える長寿命性能、わずか5分間で容量の90%以上の充電が可能な急速充電性能を備えています。この優れた特性バランスを実現するため、当社独自の新負極材、新セパレータ、新電解液を採用し、さらに新たな生産技術を確立したことにより、高い信頼性の二次電池を実現しました。加えて、SCiBの長寿命性能は、電池交換時に発生する廃棄物の削減を通して、環境負荷の低減にも寄与できます。
新製品は、4.2Ah(アンペアアワー)のセルを10個直列に配列したモジュール(標準モジュール)で構成されます。標準モジュールには、電池特性を最大限に活かすため、電圧・温度監視、異常監視・保護、セルバランス調節等の機能を備えたバッテリーマネージメントシステムが搭載されています。
SCiBは、すでに二次電池の普及が始まっている電動自転車や電動バイク、フォークリフト、建設機械などに加え、非常用電源や風力発電での電力回生や電力品質の安定化などの用途への適用が可能です。その後、より高性能な電池セルの開発を進め、ハイブリッド自動車や、将来の電気自動車などへの適用も目指します。
当社は、SCiB事業を成長性の高い新規事業と位置づけ、産業分野や車載分野を中心にグローバルに事業展開を図り、2015年度には、売上高1000億円規模を目指します。
SCiBの主な特長
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SCiBの主な仕様
-----image(同リリースより)
* SCiBは「Super Charge ion Battery」の略です。 "
関連記事
・東芝から10年使える新型二次電池「SCiB」-----Engadget Japan,Dec 12th 2007
コメント
東芝から急速充電に対応した小型のセルを基本とし、組み合わせて希望の容量のモジュールを作ることができるSCiB(Super Charge ion Battery)が発表されました。安全性やシステムのモジュール化が急がれていたリチウムイオンバッテリーの有力商品として登場しそうです。
サイクル寿命は、急速充放電試験時の長寿命性能というグラフが公開されています。バッテリーの性能特性などとくらべてみると急速充電環境下でも驚異的なサイクル寿命です。
-----image (pop up ; ”急速充放電試験時の長寿命性能”) : 同発表 ”別紙:SCiBTMの性能について [PDF:203KB] ”より
当初は、たぶん容量比で蓄電池の20倍以上の値段かなとかってに予想していますが、この性能ですから、値段によっては、いきなりの再生可能エネルギー関連の独立系のシステムなどでも使えそうです。まずは、電気自動車などへの普及の状況と使い勝手のリポートがでてくるのを楽しみに待つことにします。(t_t)
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