フォルクスワーゲン、2007 ロサンゼルス オートショーにてゼロエミッションカー「space up! blue」を世界初公開 / プレスリリース
-----image & text : フォルクスワーゲン : News / 11月16日発表より
" ウォルフスブルグ/ ロサンゼルス発、2007年11月
カリフォルニアにおけるパワートレイン革命。フォルクスワーゲンは、ロサンゼルス オートショー(11月14日~25日)において、space up! blueを世界初公開しました。この車は伝説的なサンババスを連想させるスタイルを持つコンパクトなバンで、ゼロエミッションを達成したフォルクスワーゲンの自信作です。space up! blueには、世界初の高温型燃料電池と12個のリチウムイオンバッテリーが搭載されています。space up! blueを、バッテリーのみを使用し電気モーター(45kW/61PS)で走らせた場合、シティユースに十分な65マイル(約105km)の連続走行が可能です。未来の自動車社会において、このゼロエミッションの4シーター フォルクスワーゲンは、通勤、通学、レジャー、ショッピングなどで、あらゆる人々にお使いいただける理想的な車となるでしょう。エネルギーは、電源コンセントから、あるいはフォルクスワーゲンの高温型燃料電池によって「補給」されます。燃料電池を使用した場合、走行距離はさらに155マイル(約249km)延長されます。これによって1回の「エネルギーチャージ」で、最大220マイル(約354km)走行することが可能です。加えて、このマイクロバンは「太陽」エネルギーも活用します。ルーフには、大型のソーラーパネルが取り付けられており、このパネルで、最大150ワットの電力をバッテリーに供給します。
フォルクスワーゲンは、この新しい高温型燃料電池(HT-FC)によって、燃料電池の量産化という課題に一歩近づきました。その理由は、高温型燃料電池は、他のすべての燃料電池システムと比較して大幅に軽く、日常の使い勝手に優れ、低価格であるという決定的な利点を持っているためです。これにより、将来的に燃料電池車の量産が実現するより大きな可能性が生まれました。この高温型燃料電池は、ドイツにあるフォルクスワーゲンのリサーチセンターで開発されました。
ロサンゼルスで公開されたこのコンセプトカーによって、ヨーロッパで最も成功を収めている自動車会社であるフォルクスワーゲンは、直近の2ヶ月間で3タイプの「ニュー スモール ファミリー」を発表したことになります。フランクフルト国際モーターショー(IAA)で発表したシティ スペシャリスト「up!」、東京モーターショーで発表した「space up!」、これらと同様この「space up! blue」も小さなボディに驚きのスペースを実現しています。全長わずか144.9インチ(約3,680mm)、全高61.8インチ(約1,570mm、space up!比 +30mm)、全幅64.2インチ(約1,630mm)のボディに、より大きな車と同等のスペースを提供しています。space up! blueの巧みなスペース コンセプトは、パワートレインのレイアウトによって実現したもので、車重も燃料電池とバッテリーを搭載した車としては「軽量」の1,090kgに留まっています。電気モーターは、かつてのビートルやブリ(マイクロバス)と同様に、リヤに搭載されています。また、リヤシートの下にはリチウムイオンバッテリーも収まっています。一方、高温型燃料電池は、車両のフロント部分に搭載されています。 "
関連情報、記事
・To the Point: The space up! blue-----VM Media Services,2007/11/14
関連記事
・VW社の燃料電池車『space up! blue』:動画で紹介-----WIRED VISION
・VW、LAショーで燃料電池車「space up! blue」を世界初公開-----AUTO GALLERY NET,2007/11/19
・Third-Time Charmed by VW's Space Up! Blue-----Autopia from Wired.com,November 15, 2007
・LA 2007: Volkswagen Space up! Blue-----Auto blog Green,Nov 14th 2007
・Is the VW Space Up! interface developed by Apple?-----Engadget,Nov 16th 2007
コメント
この車、燃料電池搭載の電動カーで、家庭用のコンセントからも充電できる。結構な量のバッテリーも搭載しながら、1,090kgに車重をに押さえてあります。車重の軽減に寄与したのが独自に開発した高温型燃料電池ということです。
プレスリリース / VM Media Services,2007/3/26
・"Innovation of reason" 2007: Award for high temperature fuel cell from Volkswagen
" The first vehicle prototypes that use this high temperature technology could be around by about 2010. Series production of this future technology is not expected before 2020. "
上のリリースによれば、高温型燃料電池(high-temperature fuel cell)のプロトタイプ車が2010年ころ、2020年前には量産というタイムテーブルを考えているようです。今回の発表で、かなり仕上がっていそうですので、前倒しで動いているような気もします。デザインに難癖をつけている記事もありましたが、個人的には大好きなデザインです。ゴルフを走る物置と表現した人がいましたが、この車は、走る”憂鬱”。グリーンのほうが良かったのに! 屋根の太陽電池は、せいぜい日当たりのいいところに駐車、走行していても、1日あたり350Wh平均しか働かないので、アクセサリー用とバッテリーのメンテナンス程度の働きしかしないかも、、、それでもGood Idea!(t_t)
関連エントリー
・2007年LAモーターショーのテーマは「環境」-----GreenPost -Heuristic Life -,2007/11/14
人気blogランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。
しなやかな技術研究会のタイムライン2 --- グリーン・ポストのおすすめ”本”(amazon.co.jpインスタントストア)-----しなやかな技術研究会のGoogleマップ
-- [ しなやかな技術研究会のタイムライン1 ]--
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント