ビルマ(ミャンマー) : 国連安保理は緊急監視団の派遣を / プレスリリース アムネスティ・インターナショナル日本
" 国連安全保障理事会は、直ちにビルマ(ミャンマー)に監視団を派遣しなければならないと、アムネスティ・インターナショナルのアイリーン・カーン事務総長は述べた。-----アムネスティ・インターナショナル日本、2007-9-26国連安保理監視団は、ビルマにおける人権の危機を解決し、暴力と流血の危険を回避するために、迅速な対策を講じるべきである。監視団は、またアウンサン・スーチーやその他の政治囚の拘禁をはじめとする長期におよぶ人権問題をいかにして解決すべきかについて、ビルマ当局と協議すべきである。
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「国連安保理の常任理事国として、またビルマに政治的影響力を持つ政府として、中国は重要な役割を担っている。東南アジア諸国連合(ASEAN)、日本、インドなどの諸国も同様である。これらの政府は、ビルマの忘れられた人権の危機を終わらせるためにその影響力を行使しなければならない。」背景情報
燃料価格の高騰がきっかけとなった平和的なデモは、その規模・数ともに膨れ上がった。僧侶が主導した平和的な抗議行動は、生活必需品の値段の引き下げ、政治囚の釈放、そして国民融和を求めている。散発的に入ってくる情報によると、当局側がデモ参加者に対して法的措置をとると公に警告して以来、同国の緊張は高まっている。ヤンゴンでは立哨する兵士の数が増えてきていると伝えられており、また首都ネーピードーの精鋭部隊がヤンゴンに派遣されたということである。
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関連エントリー
・インターネットが世界に伝えるミャンマーのデモ-----GreenPost -Heuristic Life -,2007/9/27
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コメント
ミャンマー(Burma)での今回の事件は、燃料価格の高騰がきっかけとなったとされています。それだけ軍事政権下での市民生活は窮乏しているということでしょう。はじめの小規模なデモは、僧侶たちが大規模なデモ、やがて軍事政権への批判を口にした10万人規模の民主化運動へと発展しました。1988年の民主化要求デモは、約3000人が犠牲になったそうですが、その様子が大規模に世界に流れることはなかったようです。すくなくともリアルタイムで、そのことを当時知った記憶がありません。それが、現在は一台のデジタルカメラとインターネットに接続できる環境さえあれば、世界へと情報が流れます。今回の民主化運動について、私たちは良く知ることになったのです。アムネスティ・インターナショナルが指摘するように、中国、ASEAN、日本、、、いずれも軍事政権を認め、ミャンマー(Burma)で起っている人権問題を真剣に取り上げてはこなかったようです。理由は、わかりませんが、この国のことを私は、最近忘れていました。たぶん日本人の多くがそうだと思います。
今回の事件は、石油が高騰し、貧しい国では買うことができない状態になる。そのことにより多くの国が危機に瀕する。このことは、気候変動とあいまって、非常に大きな国家規模での破綻を引き起こす可能性があるということが指摘される中で、目の前のアジアで起っている事件です。
危機の中で民主主義をどのように維持するのかが、日本のように豊かな国のテーマだとすれば、今この国で起っていることは、もっとも弾圧された環境下で暮らす人々が、暮らしを守るために戦い、自決権を回復する戦いとして、私たちの未来としても人事ではない、関心と支援を喚起されるべき問題だと思います。気候変動と石油の値上がりという世界共通の危機の中で、人類の価値と倫理が試されています。
日本も、静観するのではなく、ただちにこの苦しい環境で無抵抗非暴力の僧侶を筆頭とした運動を国際的に支援する動きを始めるべきだと思います。(t_t)
参考エントリー
・ガンバリ国連特使、ミャンマー軍政トップと会談へ-----自然エネルギー、2007/10/02
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