知のフリースペース”ウィキペディア”を荒らすのは誰?
CIAや米政治団体によるによるウィキペディアの書き換えや消去は、フリー百科事典の将来の可能性に暗い影を投げかけた。CIAの職員が行った改ざんには”望ましくない情報の削除や、悪口の書き込み”などがあったとされている。このCIAによる改ざん事件のあと、次々と各方面からの不適切な介入が次々と明らかになってきている。
・CIAや米政治団体もウィキペディアに書き込み、内容を都合よく変更-----AFP BB,2007年08月19日
・豪州でも政府職員によるウィキペディア書き換えが発覚-----AFP BB,8月24日" オーストラリアのジョン・ハワード(John Howard)首相の官邸職員が、ユーザーが参加・編集するオンライン百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」の同首相に関する不都合な記述を書き換えていた事実が発覚した。 "
便利に日常使っているWikipediaが、実は不適切に改ざんされ、不愉快な書き込みさえあるということは、ちょっと不快な出来事ではある。しかし、だれでものぞめば参加できるフリー百科事典である限り、そこに例え悪意があるものでも、未完成なものが存在するのはやむ負えないなどと、知ったかぶり、拙速にて海外の事件の記事を読んで考えていた、、、、しかし、、、
・ウィキペディア 省庁から修正次々 長妻議員の悪口も-----asahi.com,2007年09月08日・朝日からウィキペディア修正820件! 厚労省の8倍の仰天事実-----J-CASTニュース、2007/9/12
まだまだ、他からの不適切な編集や、いたずら書きもあったそうだ。こんなことは、公僕のみなさんが勤務時間を使ってやることではないし、ましてやマスコミの関係者が仕事中にやるべき内容ではない。どんなことを意図していたのか、想像すると恐ろしい点もある。
もともとウィキペディアでは、見方や意見が対立し、編集合戦が行われる。激しい場合には、凍結される。例えば尖閣諸島は、「荒らしや編集合戦など」を理由に保護されている。また、過去にもめた単語については、その中立性に対して問題があるやもしれないと注がつく。昨年あたり、竹島 (島根県)などの議論の推移を、折にふれたまにの覗くと、議論、いたずらがき、悪意の感じられる記述への改ざんなど、さまざまなやりとりがありました。そのとき、このフリー辞書、ウィキペディアには、国境さえ感じることができました。
読んでいて不快なこともありましたが、リアルタイムに変わる、熱い議論が存在する辞書としての、ダイナミックな可能性も感じました。
辞書としての正誤は大事ですが、このダイナミックな可能性が開花する方向で進んでいくことが、現実での対立をも反映しつつ、一定の理解を生むような展開を生む可能性を感じました。
ところで、今回さまざまなアクセス元を解析したのは、WikiScannerという検索サービスでした。
・Wikipedia : WikiScanner / 日本語のページ
”WikiScannerを使うと、非ログインユーザーの場合に限り、そのIPアドレス、IPレンジ、あるいは組織からの編集作業の内容が一目瞭然となる。”
ということで、現在も公開されています。
・List anonymous wikipedia edits from interesting organizations / どの組織がウィキペディアを編集しているのか
確かに、匿名で参加できるということも必要でしょうが、新たに生まれた”世界的な公共サービス”と捉えれば一定のルールがバックアップされていることも必要になります。技術的にもまだいろいろと、変化し、時にはめざましい進化をとげるかもしれない、インターネット上の知の編纂に注目して、日々使っていきたいです。(t_t)
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