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2007/09/19

オゾン層の破壊への国際的な連携、モントリオール議定書の成果とは?

 オゾン層を破壊する原因物質であるフロンガスなどの削減、利用停止などに世界的な耳目と行動を動員することに成功した今年20周年を迎えるモントリオール議定書を記念してさまざまなイベントリポートが公開されています。

モントリオール議定書採択から20年、カナダで190か国の代表が会合-----GreenPost -Heuristic Life -,2007/9/18

 この議定書の発効においては、国連が重要な役目を果たしています。

おすすめサイト /
United Nations Environment Programme  : Ozone Secretariat
Unep_ozone
-----image(同サイトキャプチャー画像)

プレスリリース / UN News service,16 September 2007
Global fight to restore ozone layer hailed by Secretary-General

" The battle to repair the ozone layer “represents one of the great success stories of international cooperation,” with the use of ozone-depleting substances in both rich and poor countries reduced drastically during the past 20 years, Secretary-General Ban Ki-moon said today. "

 確かに国際協調という意味では、問題山積の気候変動対策より成功だったようですが、その成果となるとさまざまな報告があり、オゾン層は、順調に減っているのか、現状維持的な動きなのか、それともいまだ危機的な状況が続いているのか判断に迷う情報も多いです。情報がまとまっていたのは、

国立環境研究所 : 環境科学解説「オゾン層の破壊 過去・現在・未来」

 のサイトに掲載されている情報でした。本当の問題解決と評価のためにはさらに半世紀程度の時間が必要なようです。
 環境省のサイトには、9月は『オゾン層保護対策月間』にあわせてさまざまな情報が掲載されています。

環境省 : 9月は『オゾン層保護対策月間』です。 ~今年はモントリオール議定書採択20周年~

報告書 / 環境省、平成19年8月
平成18年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書

 この210ページにおよぶ大冊の報告書の一部に目を通しただけで、20年の成果は、問題解決への緒にすぎないことがわかりました。結論からいえば、「現時点でオゾンホール縮小のきざしがあるとは判断できない」ということのようです。また、フロンガスガスなどのオゾン破壊ガスは、温室効果も高いということで、より積極的な対応が、またモントリオール議定書が国際協約の見本として機能することを期待し、気候変動対策へのヒントとなることを望む声もあがっているようです。

プレスリリース / UN News service,17 September 2007
Greenhouse gases could aggravate ozone loss and slow recovery, UN agency says

" Increased atmospheric concentrations of global warming greenhouse gases (GHGs) could lead to more severe loss in the polar regions of ozone, the naturally occurring gas that filters out cancer- and cataract-causing ultraviolet (UV) rays from the sun, according to the United Nations meteorological agency. "

 最後に紫外線対策について、オーストラリアの学校で、防止とサングラスが正式に学生服として採用された地域もあります。
 紫外線対策を日本でも気にしなくてはならない”日”もあります。自治体や気象庁のデーターに注意を払う必要があります。紫外線対策は、人まかかせにできません。紫外線が強い地域に住んでいる人は、チェックするためのグッズなどを入手することをお薦めします。オーストラリアに行ったときにおみあげにもらったのはカード式のもので、紫外線にあてると色の変化で強さを表示してくれるものでした。気象庁の紫外線情報を見ていると、結構強い地方もあります。日本でも必要な地域がありそうだと思います。(t_t)

環境省「紫外線保健指導マニュアル」2006


参考
NOAA Stratospheric Ozone Webpage

WMO Ozone Maping Centre : OZONEMAPS

気象庁 : オゾン層・紫外線
 / 気象庁 : 防災気象情報 紫外線情報分布図 / 紫外線対策

More progress urged on ozone hole-----BBC News,17 September 2007



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190か国の代表がせめぎあいを続けているそうです。温暖化効果ガス削減がモントリオール議定書の履行にどんな影響を与えるのか注目されます。 関連エントリー ・オゾン層の破壊への国際的な連携、モントリオール議定書の成果とは?-----しなやかな技術研究会、2007/09/19... [続きを読む]

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