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2007/09/25

最新型ハイブリッドバスに第二世代バイオディーゼル燃料を使用したデモ走行を開始 / プレスリリース 東京都交通局

Bus_p_200709211_h_01
-----image(pop up) & text : 日本石油、トヨタ自動車、日野自動車、東京都環境局、東京都交通局、2007年9月21日発表より

" 東京都、新日本石油株式会社、トヨタ自動車株式会社及び日野自動車株式会社は、水素化処理技術による第二世代バイオディーゼル燃料(以下「BHD」という。)の実用化に向けた検討を行ってきましたが、このたび、最新型のハイブリッドバスにこのBHDを使用するデモ走行を行うこととしましたので、お知らせいたします。
 このデモ走行は、日本の優れた燃料技術と車両技術との組み合わせによって、CO2を従来に比べて約25%削減するもので、BHDを使用したハイブリッドバスでの営業運行は世界で初めてとなります。
 なお、このバスは、平成19年10月26日から開催される東京モーターショー(会場:千葉市・幕張メッセ)に出展し、試乗走行を行う予定です。
[注]BHD(Bio Hydrofined Diesel)は、新日本石油が商標登録出願中。
1.運行期間 平成19年10月10日から平成20年3月末日まで
2.導入営業所 東京都交通局渋谷自動車営業所
3.運行系統 都バス都01系統(渋谷駅~六本木駅経由~新橋駅間)
4.使用燃料 新日本石油(株)及びトヨタ自動車(株)が共同で開発したBHDを10%配合した軽油
5.使用車両 日野自動車(株)製ハイブリッドバス:2両 "

関連情報
プレスリリース / 日野自動車、2007年09月21日
同名発表、添付書類-資 料 2 ハイブリッドバスについて (86KB PDF)より(imageも)

" 資 料 2
ハイブリッドバスについて
1 仕様 定員70名 (座席29名+立席40名、乗務員1名)
新長期排出ガス規制適合ノンステップバス
全長10.525m × 全幅2.49m × 全高3.285m
最大出力 240馬力 日野自動車製(H19.7発売 型式:BJG-HU8JLFP)
2 導入台数 平成19年度、都バスに 5両を導入する。
うち、本プロジェクトで2両を使用する。
3 原理 ・ ディーゼルエンジンとモーターを組み合わせるパラレル式ハイブリッド。減速時は、モーターを発電機として使用し、バッテリーに電気を蓄える。発進時は、バッテリーの電気でモーターを使用し、エンジンをアシストする。
・ 従来のディーゼル車に比べて、燃料の消費を抑えられる(約15%)ことから、排出ガスも少なく、CO2削減の点でも有利である。
モーターブレーキ力回生発進時アシストバッテリータイヤタイヤエンジン

Hino_biofuel_tobus

-----image(同発表)より

4 特徴 ・ 専用コンピューターを搭載し、モーター兼発電機及びバッテリーの制御・管理を行う。
・ コンパクトでエネルギー効率の高い密閉式ニッケル水素バッテリーを屋根上に搭載し、ノンステップ化を実現する。 "

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新燃料“エコ”都バス 今秋発進 軽油と混ぜずに使用可-----イザ!、09/22
" 新燃料は原料の植物油などに水素を加えて処理することで、軽油に限りなく近い成分にしたもの。現在流通しているバイオディーゼル燃料は変質してエンジンを傷めるおそれがあり、軽油に5%しか混ぜることができないが、新燃料は軽油と混合せずにディーゼルエンジンの燃料としてそのまま100%使用することが可能となる。 "

コメント
 エコロジカルな車の未来の姿においてバス、電車、その他の公共交通網の整備は不可欠だ。特に都市においては、環境を考え、省エネ、低排出ガスの公共交通網により整備するということは、今後ますます重要になる。今回の取り組みは、燃料利用の複合利用とエンジンとモーターを備えたハイブリッド車両の実験ということでは評価できそうだが、世界的にも作物由来、プランテーション型の”輸入バイオ燃料”については、慎重な評価が必要です。

 東京都民という立場で考えると、こういした先進的な環境技術だけではなく、歩道、アシストカー、自転車、小型コミューター車両、軽自動車、地域バスなどを有効に利用したダイナミックな施策を期待したい。脱化石燃料という視点も永続的な燃料価格の高止まり、値上がり傾向という現実に即した中間技術、機械、技術の進歩だけでなく、人間が実際に歩行や自転車を使い易い都市環境の整備を行うことが重要になると思います。技術進歩と人間の能力を活用できる、ちょうどいい規模、コスト、環境対応の方策があると思います。結果、それが、震災対策や化石燃料への依存を減らした都市づくりと快適な東京都を作るうえで重要なポイントにつながりうると思います。(t_t)

関連エントリー
社説 低炭素社会に向け都市構造を集約型に / NIKKEI NET-----しなやかな技術研究会、2007/08/01



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