UNEP : 「OUR PlANET May 2007」の日本語版が公開中
国連環境計画(UNEP)の機関誌「2007.Vol.2(通巻8号) 気候変動と雪氷圏 (May 2007 Climate Change and the Cryosphere)」(日本語版)が公開されています。
・ 国連環境計画(UNEP)機関誌情報サイト / アワプラネット(Our Planet)
-----image(同サイトよりカバーイメージ)-----
上記URLより最新日本語版がダウンロードできます。英語版(Francais | Espanolへのリンクもあり)は、下記より同じくダウンロードできます。
" ヘレン・ビョルンオイ ノルウェー環境大臣政治、企業、草の根各レベルで 気候変動と闘う決意の必要性を強調する。 違う惑星──7 "ただちに行動する必要があります。今後二、三十年以内に、温暖化傾向に歯止めをかけなければなりません。それを怠れば、地球は温暖化によって私たちが知っているものとは違う惑星に変貌する可能性があります。温暖化する地球の現在の平均気温がさらに摂氏1度上がると、そこがぎりぎりの境界線です。"-----image(OUR PlANET May 2007日本語版より)-----
" a human issue - environmental campaigner and International Chair of the Inuit Circumpolar Conference 2002.2006 - Sheila Watt-Cloutier Climate change is no theory to the Arctic’s inhabitants: it is stark and dangerous reality. Human induced climate change is undermining the ecosystem upon which we Inuit depend for our physical and cultural survival. "-----image(OUR PlANET May 2007英語版より)-----
コメント
気候変動と雪氷圏の環境の変化についてのさまざまな情報を美しいヴィジュアルで伝える内容のを主に特集したUNEP の「OUR PlANET May 2007」を日本語版、英語版と比べながら読んでみました。北極の氷が消えつつあることについての、今年になってからの報道で気になっているのは、2040年に海氷がなくなるかもしれない事態について、領土、航路、資源などの争奪戦が利害各国の間で始まりつつあるということです。グリーンランド、カナダ、ロシアなどの少数民族の生活とそこに暮らす白熊などの生物の生きる環境への議論が、国レベルの戦いからはまったく感じられません。この大国の政治と力が世界に与える脅威ゆえの現在の地球の姿と将来への懸念の原因だと考えると、21世紀に”世界人類の共通のテーマとしてより強く認識されつつある気候変動と人間の営為”という問題が非常に難しい問題に思えてしまいます。
しかし、この雑誌でもさまざまな方が書かれているように、問題は一人一人がいかに行動するかということです。行動の結果としての、人間の営為ということを認識するならば、2040年は懸念される”違う惑星”という姿から、より癒されつつあるマイルドな世界に変わります。問題は、政治が私たちとは無縁であるというデマを信じさせようとするあらゆる動きに対して、政治は市民の選択の結果であるという、先進国がグローバリズム経済という清濁併せ持ったシステムを世界に広める際に利用した”価値”を市民サイドが正確に評価し、力強く保持できるかどうかという一点にしぼられつつあるように思います。刻々の変化は読めませんし、読む必要がありません。現時点でのベターで具体的な選択が、明らかに世界、極北の今世紀半ばの姿をも変えます。(t_t)
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・北極海での海氷面積が観測史上最小に / プレスリリース 宇宙航空研究開発機構-----しなやかな技術研究会、2007/08/20
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