「平成19年版日本の水資源」の公表について / プレスリリース 国土交通省
" この度、国土交通省土地・水資源局水資源部は、「平成19年版日本の水資源」をとりまとめましたのでお知らせします。 「日本の水資源」は、広く一般に水資源の実態についてより良く理解してもらうために、昭和58年度以降、国土交通省土地・水資源局水資源部(旧:国土庁長官官房水資源部)が、我が国の水資源の開発、保全及び利用の現状等について、毎年とりまとめ、「水の日」(8月1日)に合わせて公表している年次報告書です。 なお、「平成19年版日本の水資源」は、政府刊行物センター等において販売されるとともに、水資源部のホームページに掲載されます。 "-----国土交通省、平成19年7月31日
関連サイト
・日本の水資源 / 「日本の水資源」 / 平成19年版 日本の水資源について~ 安全で安心な水利用に向けて ~ 平成19年8月
" ..........一方、新たに憂慮されているのは、19世紀半ばの産業革命以降、大量の化石燃料が消費されて二酸化炭素が大量に大気中に放出されたこと等に伴う人間活動に起因する急激な気候変動、いわゆる地球温暖化現象です。今年、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第4次評価報告書第1~3作業部会報告書が承認され、気候変動による水資源への影響が指摘されています。
気候変動が水資源に直接及ぼす影響は多岐にわたります。気温が上昇すると、先ず蒸発、降雨といった地球上の水の大循環に直接影響を与えますので降水量ひいては河川流量そのものが変動します。また、地域によっては、降雪量が減少し、早期の雪解けにより融雪出水が早まります。これらによって、ダム等の水資源開発施設の貯留量への影響が予想されます。
一方、気温の上昇に伴い、田植えの時期が変化して最も水が必要となる代かき期がずれるなど期別の需要量の変化といったことも予想されます。
水温も上昇するので生態系の変化や水質の悪化も懸念されます。今年は、琵琶湖北湖で湖に酸素を供給する表層と深層が混合する全循環が例年より遅く確認されましたが、全循環の停止が危惧され、気候変動の影響があるのではないかと指摘されております。このように、気候変動による渇水のリスクや水質に関わるリスクが高まる恐れがあります。
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コメント
PDFファイルでも公開された「平成19年版 日本の水資源について」は、概要版でも46ページもある。とりあえず、資源量、世界の動き、気候変動との関連などをざっと読んでみました。日本は、それほど水の資源量はトータルでも一人当たりの量でも多くないですが、周囲を海洋に囲まれた国家で、山岳をもと南北に長いという独特な国土により、雨が多く、国土の60%以上を占める山林により良い水が涵養されてきました。ただし、ことしは短い期間の大雨で解消しましたが、四国や関東の一部地域では水不足が、そして九州や日本海岸では大雨による洪水の被害が懸念されています。とはいえ、世界の干ばつと大雨洪水の固定化、極端化が懸念される地域と比べればはるかに状況は楽観的なものだと思います。
とはいえ、数字的には思ったより資源としての水が少ないものだったので、日本の印象は量ではなく、質にあったのかもしれないと思いました。恵まれた風土ということでしょうか。読みでのある内容のリポートなので、全部読むとそのあたりの理解も深められそうです。
参考情報です。IPCCの2001年の時点での温暖化の早期警戒情報のサイトでは、各地域の干ばつ、大雨などの危険性を図や文章でまとめてありますが、日本への記述はありません。日本にも温暖化の影響はあるのですが、他地域と比べれば致命的とまではいえないということのようです。(t_t)
参考
・Global Warming: Early Warning Signs / The impact of global warming in Asia
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