ゴアの温暖化効果ガス削減のための7つの約束
ライブ・アースコンサートは、世界中でもりあがった。とはいえ、自分ではYouTubeにアップされている楽しげなビデオクップと文字情報を読んだだけなのだが、、、それはそれ、温暖化効果ガス削減という、人類が自身に問わねばならない問題は、あらゆるレベルでまずは認識されることが大事だと思う。マスコミのさまざまな論調の中で、もっとも納得して読んだ記事は、TIMEの以下の記事だった。
クリッピング / TIME,Jul. 08, 2007
・What Live Earth Really Meant
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コンサートであれ、ゴア元副大統領の温暖化効果ガス削減のための7か条的なものであれ、積極的に暮らしの中で対応しなければ、人類の多くが暮らしていけない時代がやってくることは確かなことだ。
実際これは、温暖化とか気候変動をもちだすまでもなく、「人類は、いつまで勝手気ままに自然の循環を無視して、生活することができるのか?」という、環境を意識すれば、森林、食料、エネルギー、その他の資源と人口と消費というバランスシートだけを考えてもわかることだと思う。
だが、自然は意外と強い、例えば日本は公害やオイルショックを乗り越えて、現在も繁栄を謳歌していることからも、その強さは確かに思えるかもしれない。できれば、企業も個人も環境への配慮、コスト高、めんどくさいことは嫌がる。だがそこへ、「オレは知らない」ではすまされない問題の一面が強調されはじめた、それが気候変動という問題だと思っている。人類に対して、寛容だった自然環境が、人間の都合を許さない方向に動き始めたことが認識されはじめた。
最近は、日本でも世界でも、アメリカやオーストラリアなどの京都議定書に参加していない国ですら、人間が作り出している温暖化効果ガスによる気候変動に、対応することが必要だという認識が生まれている。だが、考えてみればIPCCの第四次リポートが発表されたのは、ついこの4月からの出来事なのだ。いまだに、温暖化という文脈をつついて、それが地球の長い歴史において、何度かおとずれた自然の気候変動によるもので、人間の営為と関連付けるのは学問的に無理があるという意見さえあるのだが、そうした無責任な発言すら、色を失う変化が環境世界で起こっている。
さて、このイベントを前に前アメリカ副大統領のゴアさんが、”Live Earth's 7-point pledge ”に署名したそうだ。
クリッピング / Climateark,June 29, 2007
・Live Earth Seeks Carbon Emissions Cut of 90 Percent by 2050
"To demand that my country join an international treaty within the next 2 years that cuts global warming pollution by 90 percent in developed countries and by more than half worldwide in time for the next generation to inherit a healthy Earth;To take personal action to help solve the climate crisis by reducing my own CO2 pollution as much as I can and offsetting the rest to become "carbon neutral;"
To fight for a moratorium on the construction of any new generating facility that burns coal without the capacity to safely trap and store the CO2;
To work for a dramatic increase in the energy efficiency of my home, workplace, school, place of worship, and means of transportation;
To fight for laws and policies that expand the use of renewable energy sources and reduce dependence on oil and coal;
To plant new trees and to join with others in preserving and protecting forests; and,
To buy from businesses and support leaders who share my commitment to solving the climate crisis and building a sustainable, just, and prosperous world for the 21st century. "
かってに意訳するとこんな感じかな :
” その一 次の世代に健康な地球を引き継ぐために、半世紀のうちに、今後2年以内に温暖化効果ガスを、先進国において90%削減することを約束する国際条約を実現します。その二 個人的な行動としては、温暖化効果ガスをきるかぎり削減し、かつカーボンニュートラルな方法への生活の移行へと積極的に行動します。
その三 今後建設される石炭火力発電所に関しては、二酸化炭素の排出抑制と排出転換などの処置がない場合には、計画の撤回を求めて戦います。
その四 自宅、仕事場、学校、協会、そして移動、輸送のためのエネルギー利用の効率化を劇的に高めるために働きます。
その五 石炭と石油への依存を減らし、再生可能エネルギーの利用を促進、拡大する法律と政策を獲得します。
その六 森を維持し守ると同時に、新しい木を植えます。
その七 気候変動の危機を解決し、再生可能で、妥当かつ経済的に繁栄した21世紀の世界を建設するという私のコミットメントに共鳴し分け合うことのできる企業から商品を購入し、サポートします。”
この7つの約束が、次の大統領、そしてそれまでの選挙に影響を与えるのか、注目ですね。京都議定書以降の国際的な取り決めに対して多少なりとも影響力をもつには、アメリカでも何かが動く必要があるのかもしれません。(t_t)
・MORE THAN 10 MILLION WATCH LIVE EARTH ON MSN-----Live Earth
関連エントリー
・「Live Earth」は出演スターのライフスタイルを変えられるか?-----GreenPost -Heuristic Life -,2007/7/9
参考
・Answer the Call..Live Earth 7 Point Pledge-----Jeff Alexander's Weblog,08 July 07
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