100ドルPCプロジェクトのOLPC，2007年10月より量産開始 / クリッピング ITpro

" 米国の非営利団体One Laptop per Child（OLPC）は，試作機「Beta-4（B4）」に基づいた低価格ノート・パソコン「XO B4」の量産を，2007年10月より開始する。 "

-----ITPro,2007/7/24

関連サイト
・One Laptop per Child (OLPC), a $100 laptop for the world's children's education / laptop : specs

-----image(同サイトのキャプチャー画像）-----

The OLPC Wiki

-----プレスリリース / OLPC,July 23, 2007

・One Laptop per Child Announces Final Beta Version of its Revolutionary XO Laptop

プロジェクト
・Ceibal project: One computer per child, Uruguay

・OLPC in Nigeria: School Galadima

・OLPC Thailand/Ban Samkha/trial-200705

A tour into Luciana de Abreu School

関連記事
・OLPC sends laptops to production, delays release -----InfoWorld,July 23, 2007

関連エントリー
・Public can purchase $100 laptop / クリッピング BBC News ($100PC計画、一般への販売もあるかも？）-----しなやかな技術研究会、2007/01/23

・$100 Laptop Project Moves Closer to Narrowing Digital Divide (動きだした１００ドルPC計画）/ プレスリリース　United Nations Development Programme(UNDP)-----しなやかな技術研究会、2006/02/17

コメント
　アフリカや南米、アジアなどのまずしい地域にある学校にラップトップコンピューターを贈るという、100ドルPCプロジェクトの第一弾の最終出荷予定がアナウンスされました。当初は、100ドル以上の価格になっていますが、まずは300万台の量産決定ということで、将来的（2008年予定）には100ドルを実現することになっています。
　このラップトップ機の特長は、太陽電池などの多様な電源を想定し未電化地域でも利用できるようにしたこと、WiFiなどの通信環境とともに学校に導入することで、世界の知識と情報へのゲイトゥエイとなるべく設計され、OS、ソフトウェアなどにオープンソースアプリケーションを採用することで、各国の教育関係者やエンジニアにローカライズの自由をももたらすべく配慮されている点です。
　日本のような豊かな国においても販売するという計画もあるようですが、当初の300万台は、多くのIT関連企業などの支援を受け、NPOのOne Laptop per Child (OLPC)が世界中でこれまでにためし、成功したプログラムを根拠に各地で実施するということです。
　デジタルデバイド=知の共有となるところが、インターネット社会の可能性でもあります。貧しい地域や、戦乱に苦しめられた国では、子供たちに将来何になりたいかと聞くと、医者やケア関連の仕事をあげる子供も多いそうです。しかしながら、実際には教育環境が整っていないため、その志と可能性が閉ざされることがほとんどです。教育は、その国の将来の希望です。今回のOLPCの試みの成功を祈ってやみません。(t_t)

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