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2007/06/04

G8を前に、温暖化効果ガス削減における、各国の動き

 6日からの開催が予定されている主要8か国首脳会議(G8)直前になって先進国だけでなく、中国、インドの温暖化効果ガス削減と気候変動に対する具体的な動きがでてきました。かけひきということなのでしょうが、IPCCのリポートもでそろったところで、さまざまな局面において、気候変動が人類共通の大きな課題という認識のもとに語られるようになってきたことは、大きなチャンスです。

 中国では、”気候変動対策で国家計画=先進国との区別強調-中国”としながらも、国内対策についても具体的な動きたでてきています。日本も含めた先進各国の環境ビジネスの売り込みも活発化しそうです。中国は、急速な経済発展のひずみが、環境、市民生活に悪影響を及ぼす傾向も報じられる機会が増加しています。今後の動きが注目されます。

気候変動対策で国家計画=先進国との区別強調-中国-----時事ドッドコム、2007/06/01

 経済発展が著しい、もう一つの大きな人口をかかえるインドの動きもあったようです。

インド、2020年までに排出量25%削減へ-----e's inc Eda Blog -温断化ニュース、2007年06月01日
" インド、ニューデリー発-環境森林省のプロディプト・ゴーシュ大臣は5月28日、同国の温室効果ガス排出量を2020年までに25%以上削減すると語った。「インドは、省エネ、エネルギー効率化、再生エネルギー利用を進めながら、持続可能な発展の道を進む」とし、.......... "

 インドは、数値目標をだしていますが、実際に実効ある形になるかについては、予断を許さないと思います。各国とも、他国の動きを見ながらということでしょう。ロシアの姿勢については、顕著な形で報道されていました。

参加は米中印の動向見て決定=「ポスト京都議定書」でロシア----時事通信、6月1日

 ロシアの姿勢が、多くの国の正直なところではないでしょうか。そんななかで、サミット開催国のドイツでは、反グローバリズムのデモが一部暴徒化していると伝えられています。さらに、メルケル首相の発言は、開催国としての姿勢をはっきりと打ち出しています。

独首相、京都議定書後の具体案提示-----AFPBB News,2007年06月03日
" アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相は2日、6日からの開催が予定されている主要8か国首脳会議(G8)で議題となる気候変動について、「怠慢による妥協」を受け入れるつもりはないとの姿勢を示した。 "
独で反G8デモ、警官400人以上負傷-----Japan News Network,2007年06月03日

G8プラス新興国の対話を促進するようだが、グローバリズム経済の勝敗が際立つなかで、この枠組みにより、よりまずしい国が気候変動の厳しい変化により、より深刻な被害を受けるという厳しい現実にも先進国は対応をせまられています。こうした枠組みで、各国の利害を調整しつつ、気候変動対策に、メルケル首相がいうように、”国首脳会議(G8)で議題となる気候変動について、「怠慢による妥協」を受け入れるつもりはないとの姿勢”が結果として何を残すことができるかが注目されます。

G8・新興5カ国 対話枠組み化 首脳会議で合意見通し-----asahi.com,2007年05月30日

 日本は、6/1日に閣議決定された、21世紀環境立国戦略をもち、G8に参加するようですが、安倍政治の"独特な美意識にいろどられた表現"が、京都議定書の位置づけと、その後へと向かう日本の姿勢をぼかしていることが本当の気になります。なにはともあれ、したたかな世界で、どのように表現され、評価されるのかに注目したいと思います。(t_t)

環境省 : 21世紀環境立国戦略



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