BBCのPower calculatorで2020年のイギリスの”エネルギーについて計算”してみる
BBCでエネルギー関連の記事を読んでいたら、右はじにこんなマークと説明を発見。
-----image(”How would you like the UK's electricity to be generated by 2020? ”) &text :Power calculatorより-----
クリックしてPower calculatorを開くと、下のような説明文が表示されました。
-----image(”キャプチャー画像”)
要は、2020年の環境やコストを考えながら、2020年のイギリスの電力需要を満たす供給のあり方を、次に表示されるバーグラフを操作させて自分なりに設計してみろということのようです。温度計のデザインのバーグラフは、Fossil Fuel -化石燃料-、Nuclear -原子力-、Rnewables -再生可能エネルギー-、Imports -輸入-、があります。それぞれcurrent usage(現状)を示すマークがつけられています。そして、Reduce Demand(Reduction) -需要の削減(省エネ)-があり、こちらには最大の削減量80 bn kWhのところにmaxとされています。
最初にチャレンジしたときの結果が以下。全体にいい感じですが、下の説明を読んでびっくり。二酸化炭素の排出量"Carbon Emissions 34m tonnes Carbon emissions are slightly abobe target."、電力は、
"Electricity Generated 360bn kiloWatt hours You've exceeded UK electricity demand."あらら、増やしちゃった。家庭の支払うコストは、"Cost Per Household £583 average annual bill Your electricity costs substantially more than now."さらに、"You'll be building 5 newfossil fuel power stations, 7 new nuclear readtors and 2355 new wind turbines,insulating 28m house and buying 11% of electricity from overseas."
このときは、イギリスの実際の施策なども考えたのですが、原子力も現状維持としても7つもの新たな原子力発電所が必要ということになりさらに2355基の風力発電機が必要と、いずれの数字にも驚きました。
つまり、この予想すべきシナリオは、20%の消費削減をいかにするかということで、おそらく、化石燃料と輸入を減らし、原子力と再生可能エネルギーの利用を可能な限り増やすということで、だいたい”いい線”がでると思います。問題は、20%ではなく、さらに増やすことが必要かもしれないという点です。より以上の削減は、イギリス社会全体のインパクトとして無理があるとみなされているということです。2020年20%の根拠も、今回の特集にはさまざまなデーター根拠が示されているのでいい資料です。
そのあと、いろいろなパターンで計算してみると、予想通り、現在の原子力と再生可能エネルギーへの割合を増やし、化石燃料依存を減らすという方向とmaxの削減をするとだいたい、いい判定が出ます。
この計算機の解説については、ていねいな解説がついていました。
・In detail: Electricity calculator
さて、底をついてきたとか言われても、自前の油田をもつ国ですから、計算が複雑に見えても、エネルギー安全保障的な見地で見ると、選択肢が日本よりはるかに単純で確かな気がします。なにせ、日本は、このグラフでは、原子力と輸入のみバーがたつという国ですから。実際にバーをそんな風に操作してみたりもしました。そしたら、シンプルにして脆弱みたいな印象になりました。クルドに偏ってしまったなぁー。
この問題の複雑さをイギリスという同じ島国の将来のエネルギー設計のありかたで見ることができたように思います。(t_t)
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